美多哲夫★新・月の起源★

月はゆっくり地球に接近して激突したが、奇跡的に破壊を免れて、地球を回る衛星となった。

太陽系外の惑星系の数が600個を突破

2012-01-31 11:09:16 | news
 NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」が、11個の恒星から全部で26個の惑星を発見した。すべて主星からの距離が近く、地球の1.5倍から木星以上の大きさをもつ惑星だ。系外惑星の存在が確認された恒星の数は今回の発見で600個を超え、この1年で約170個増えた。また系外惑星そのものの数は750個を超え、この1年で約230個増えた。
----------------------------------------------------
 「ケプラー」は2009年に打ち上げられた系外惑星探査専用の宇宙望遠鏡で、はくちょう座からこと座にかけての狭い領域から、これまでに60個以上の系外惑星、2300個以上の系外惑星候補天体を発見している。
----------------------------------------------------
アストロ天文ニュース

ベスタでの水存続は理論的に可能

2012-01-29 11:33:30 | news
 これまでの観測で水が皆無と思われている小惑星ベスタ。だがその地表の半分は日の当たらない低温の領域が占め、水が存在するとすれば氷として存続できることがわかった。探査機「ドーン」による調査結果が待たれる。
----------------------------------------------------
 小惑星ベスタは、火星軌道と木星軌道の間の小惑星帯の中で準惑星ケレスに次いで2番目に大きい天体だ。自転軸の傾斜角が27度と大きいため、一年中(ベスタの1年は地球の3.6年にあたる)全く日が当たることのない永久影はほとんどないと考えられている。

 そのベスタに水が存在するかしないかは、形成進化や小天体の衝突、周辺環境との相互作用などベスタの歴史を探るヒントになる。他の太陽系天体も同様の経過をたどってきたとされるため、それは太陽系を包括的に理解することにもつながる。また、水の氷は将来の有人探査のリソースとしても重要なものだ。
----------------------------------------------------
アストロ天文ニュース

太陽で大規模フレアが発生、強い太陽放射線を観測

2012-01-28 16:04:24 | news
 日本時間23日昼すぎに太陽表面で発生したフレアが25日未明に地球の磁気圏に到達し、2003年以来という非常に強い太陽放射線が観測されている。北欧では通常よりも低緯度でオーロラが観測されているようだ。
----------------------------------------------------
 23日に太陽観測衛星「SOHO」がとらえた太陽のコロナ質量放出(CME)。画像中の時刻は世界時(UT)。リリース元では動画も公開されている。クリックで拡大(提供:SOHO/ESA & NASA)
----------------------------------------------------
アストロ天文ニュース

タイタンの砂丘が見せる2つの表情

2012-01-27 12:07:53 | news
 探査機「カッシーニ」のレーダーによって、土星の衛星タイタンに存在する砂丘は地域によって違いが見られることがわかった。この「表情」の違いを調べることで、タイタンの気候や地質学的な歴史をひも解くことができるかもしれない。
----------------------------------------------------
 砂丘はタイタンの非常に広い領域を覆っている地形で、割合ではおよそ13%、面積にして1000万km2もの領域を占めている。地球でも似たような地形は発見されているが、その規模が違う。タイタンの砂丘は、平均して幅1~2km、長さ数百km、高さ100mもの大きさを誇っている。
----------------------------------------------------
アストロ天文ニュース

太陽表面の近くで彗星が消滅する瞬間

2012-01-25 11:32:33 | news
 太陽観測衛星「SDO」が、昨年7月に太陽に接近した彗星が消滅する現場を撮影していたことがわかった。これまでも太陽観測衛星「SOHO」が太陽に突入し消えていく彗星の姿を撮影していたが、横切っている最中にしたのがとらえられたのはこれが初めてだ。
----------------------------------------------------
 昨年12月に太陽に接近し通過後に大彗星となったラヴジョイ彗星(C/2011 W3)は記憶に新しいが、一方で接近の際に消滅してしまった彗星も数多く存在している。そのうち、昨年7月に太陽に接近した彗星C/2011 N3が消滅する瞬間を太陽観測衛星「SDO」がとらえていたことがわかった。
----------------------------------------------------
アストロ天文ニュース

隕石から判明した小惑星の形成時期と水の存在

2012-01-21 22:21:54 | news
 東京大学の研究により、太陽系の初期に形成した隕石の炭酸塩は太陽系の形成から480万年後にでき、これらの隕石の素になった小惑星は太陽系の形成から350万年後にできたことがわかった。
----------------------------------------------------
 探査機「はやぶさ」で注目を浴びたように、小惑星には太陽系初期の情報が残っているのではないかと考えられており、これら小惑星の「断片」と考えられている隕石を用いた初期太陽系の研究が進められている。とくに炭素質コンドライトと呼ばれる隕石は、形成してから大きな加熱を経験していないために初期太陽系の姿をよく残していると考えられている。
----------------------------------------------------
アストロ天文ニュース

真横から見る土星のリングと2つの衛星

2012-01-18 23:37:24 | news
 NASAの探査機「カッシーニ」が撮影した、真横から見た土星のリングと2つの衛星の画像が公開された。中央に見える小さい衛星がテチス(直径1062km)、左の大きいのがタイタン(直径5150km)だ。
----------------------------------------------------
 この画像は探査機「カッシーニ」が、リングの面から1度以内というほぼ真横の角度から土星の環と衛星をとらえたものだ。搭載した狭角カメラで、可視光線の赤に相当する波長で撮影された。

 画像はどちらの衛星も土星(画像外の左)を向いている面が写っており、テチスまでは220万km、タイタンまでは310万kmの距離から撮影したものだ。
----------------------------------------------------
アストロ天文ニュース

宇宙は惑星だらけ? 続々見つかる地球サイズの星

2012-01-14 10:37:22 | news
 昨年12月発表の「ケプラー20e」に続き、地球よりも小さな系外惑星がさらに3つ発見された。こうした地球型惑星がありふれた存在だということが「第3の手法」により統計的に明らかになってきたほか、昨年9月の初発見に続く「2つの太陽をもつ惑星」の存在など、系外惑星研究は急展開を見せている。
----------------------------------------------------
 2011年12月、直径が地球の0.83倍(当時の最小記録)という系外惑星ケプラー20eの発見が発表されたが、さらに小さい惑星が見つかった。中心の恒星「KOI-961」は直径が太陽の6分の1しかない赤色矮星で、その周りを周期2日以下で回る3つの惑星はそれぞれ地球の0.78倍、0.73倍、0.57倍の岩石惑星という。公転軌道が中心星からあまりにも近く、表面温度がおよそ摂氏170~450度にもなるため、惑星の表面に液体の水は存在しないとのことだ。
----------------------------------------------------
アストロ天文ニュース

タイタンのメタン湖の謎、シミュレーションで解明

2012-01-11 21:51:53 | news
 土星の衛星タイタンにみられるメタンの循環についてシミュレーションを行った結果、メタンの湖に関するいくつかの謎に説明がつけられ、今後タイタンがどのような姿を見せるかという予測に成功した。
----------------------------------------------------
 土星の衛星タイタンはその表面が厚い大気で覆われており、探査機「カッシーニ」が着陸機「ホイヘンス」を投入したことでも有名な天体だ。ホイヘンスやカッシーニの観測によれば、タイタンの表面には川のような地形があり、メタンの雨や湖といったメタンの循環を示すものが多数見つかっていた。

 今回、アメリカの研究チームが世界で初めて、タイタンの大気やメタンの循環に関する3次元シミュレーションを行った。シミュレーション期間は135タイタン年、地球で言えば3000年に相当する。その結果、未解明であったいくつかの謎について説明ができるようになった。
----------------------------------------------------
アストロ天文ニュース

双子の月探査機「グレイル」、月周回軌道へ

2012-01-06 11:01:35 | news
双子の月探査機「グレイル」、月周回軌道への投入に成功!

 2011年9月10日に打ち上げられた月探査機「グレイル」が、無事に月周回軌道へ投入された。「グレイル」は2機編成の双子の探査機で、月の重力場を正確に求めることがその目標となっている。
----------------------------------------------------
 月探査機「グレイル」は月の重力場を正確に求めるために打ち上げられた、双子のような2機編成の探査機だ。2011年9月10日に打ち上げられた後、12月31日14時(米太平洋標準時、以下同)に「グレイルA」が、1月1日14時43分に「グレイルB」が月周回軌道へと投入された。現在は11.5時間かけて月を一周する楕円軌道を取っているが、3月から始まる科学観測の際には高度55kmのところをほぼ円に近い軌道で周回する予定である。
----------------------------------------------------
アストロ天文ニュース