美多哲夫★新・月の起源★

月はゆっくり地球に接近して激突したが、奇跡的に破壊を免れて、地球を回る衛星となった。

高度約6kmから撮影されたリュウグウ

2018-07-27 12:36:51 | news
探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに約6kmまで接近して撮影した画像が公開された。1ピクセル当たり60cmの解像度で地形を見ることができる。
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6月27日に小惑星「リュウグウ」に到着した探査機「はやぶさ2」は、到着後しばらくはリュウグウから約20km離れたホームポジションからリュウグウを観測していた。
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アストロ天文ニュース

太陽の外部コロナの構造

2018-07-26 12:35:49 | news
太陽観測衛星「STEREO」の画像の詳しい解析から、太陽の外部コロナの構造が調べられた。これまで低解像度の画像から描かれていた外部コロナの姿を一変させる発見がもたらされている。
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太陽からは電気を帯びた粒子の流れである太陽風が噴き出している。この太陽風の源は、太陽の周りに広がる100万度もの高温の大気で、外部コロナと呼ばれている部分である。
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アストロ天文ニュース

「リュウグウ」の経度0度が決定、南北の温度差も明らかに

2018-07-25 09:25:10 | news
7月19日に探査機「はやぶさ2」に関する記者説明会が開催され、探査機の現状や今後の予定が発表された。小惑星「リュウグウ」の南極に見られる岩の大きさが130mほどであることや経度0度が決定されたこと、南北の温度差があることなどが報告されている。
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7月19日午前、小惑星探査機「はやぶさ2」に関する記者説明会が開催された。「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に到着した6月27日以来、約3週間ぶりの説明会となる。
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アストロ天文ニュース

木星の衛星イオに新火山とみられるホットスポット

2018-07-23 19:59:43 | news
探査機「ジュノー」による観測で、木星の衛星イオの南極付近にホットスポットが見つかった。これまで知られていなかった火山とみられている。
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NASAの探査機「ジュノー」は、2016年7月4日に木星を周回する軌道に入って探査を開始した。53日周期の長い楕円軌道から木星の内部構造や大気、磁場などを調べており、これまでの2年にわたる航行距離は約2億3500万kmにも達している。
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アストロ天文ニュース

土星からエンケラドスに伝わるプラズマの音

2018-07-19 17:18:52 | news
NASAの探査機「カッシーニ」の観測により、土星の本体から環や衛星エンケラドスに向かってプラズマ波が伝播していることが明らかになった。このプラズマ波を音に変換した動画も公開されている。
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NASAの土星探査機「カッシーニ」は、2016年11月から2017年9月の運用終了まで行われた最後のミッション「グランド・フィナーレ」で、土星本体と環の間を通過する軌道を22周飛行した。その際に得られたデータから、土星の本体から環や衛星エンケラドスに向かってプラズマ波が伝播しており、驚くほど強力でダイナミックな相互作用が起こっていることが示された。
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アストロ天文ニュース

シミュレーションで明らかになった天王星の形成過程

2018-07-18 09:27:04 | news
天王星の自転軸の傾きがほぼ横倒しになっている原因は天体の衝突によるものだと考えられていたが、シミュレーションの結果からより詳細な進化の過程が明らかにされた。
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天王星の自転軸は公転面に対して97.9度傾いており、ほぼ横倒しの状態で太陽の周りを回っている。この大きな傾きの原因は約40憶年前に起こった天体衝突によるものだと考えられているが、その詳細までは明らかになっていなかった。
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アストロ天文ニュース

地球に落下した小惑星2018 LAの破片を回収

2018-07-14 08:23:34 | news
6月2日に地球に落下した小惑星2018 LAの破片が、ボツワナの野性動物保護区内で同月23日に回収された。地球に衝突する前に検出された小惑星としては史上3例目で、その破片が回収されたのは2例目となる。
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6月2日、地球に接近する天体を監視する米・アリゾナ大学のカタリナ・スカイ・サーベイによって小惑星2018 LAが発見され、地球に衝突することが判明した。2018 LAは発見の8時間後に地球の大気圏に突入して火球となり、アフリカ南部のボツワナ上空で爆発を起こした。落下の様子はボツワナや近隣の国々で多くの人に目撃され、たくさんの防犯カメラにも映像が記録された(参照:直径2mの小惑星がアフリカ南部に落下)。
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アストロ天文ニュース

リュウグウの形状モデル初期バージョンが完成

2018-07-12 08:22:35 | news
これまでに取得された小惑星「リュウグウ」の画像から、リュウグウの初となる三次元形状モデルが作成された。
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探査機「はやぶさ2」が撮影した画像から作成された、小惑星「リュウグウ」の初となる三次元形状モデルが公開された。同じデータをもとに、2つの異なる手法で作成されたものである。
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アストロ天文ニュース

原始太陽のそばでできた石英が南極隕石から見つかった

2018-07-11 14:29:22 | news
南極で採取された隕石から、太陽が生まれて間もない時代に作られた石英が初めて見つかった。原始太陽のごく近くで作られた鉱物が小惑星帯まで飛ばされ、集積して小惑星となったことを示唆している。
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地球にやってくる隕石のうち、「コンドライト」と呼ばれる隕石は太陽系が誕生したころの物質や組成を保っている始原的な隕石だ。こうした隕石を分析することで、太陽系が誕生した時代の情報を得ることができる。
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アストロ天文ニュース

35km上空からクローズアップ撮影されたケレス

2018-07-10 14:27:36 | news
NASAの探査機「ドーン」が、準惑星ケレスの上空約35kmを飛行する低空軌道から、明るい物質で有名な「オッカトル・クレーター」をクローズアップでとらえた。
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NASAの探査機「ドーン」は、準惑星ケレスを3年以上にわたって周回しながら、撮影やデータ計測を行っている。そのドーンは6月6日にエンジンを噴射し、ケレスの上空約35kmを飛行する最後の周回軌道へと入った。これまでの最低飛行高度が約385kmだったのに比べて、約10倍も表面に接近する軌道上から得られる画像は、格段に鮮明なものになる。
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アストロ天文ニュース

活動的小惑星ファエトンの素顔

2018-07-06 20:12:44 | news
地球に近づく活動的小惑星「ファエトン」の観測から、ファエトンの表面で反射した光が大きな偏光度を示すことがわかった。天体表面の性質を反映する結果かもしれない。
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地球近傍小惑星の一つ「ファエトン((3200) Phaethon、フェートンとも)」は、彗星に似た特異な軌道を持つ直径6kmほどの小惑星である。ふたご座流星群のもととなる塵を供給した天体と推定されていることや、太陽に近づく時期には少量の物質を放出していることなどから、ファエトンは彗星に近い性質を持つ「活動的小惑星」として知られている。このような彗星と小惑星の両方の性質を持つ天体の表面状態は非常に興味深く、また謎が多い。
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アストロ天文ニュース

エンケラドスで複雑な有機分子を検出

2018-07-05 16:15:51 | news
探査機「カッシーニ」のデータから、土星の衛星エンケラドスで複雑な有機分子が生まれていることがわかった。エンケラドスにある地下海は生命に適した条件を備えているという説を支持する結果だ。
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NASA/ESAの土星探査機「カッシーニ」は2005年に衛星エンケラドスへの接近飛行を行った。これ以降の探査によって、直径500kmのエンケラドスの厚い氷の地殻の下には大規模な地下海が隠れていることが明らかになっている。さらに、エンケラドスの表面には巨大な間欠泉があり、水蒸気と氷の粒子を地下海から宇宙空間に噴出している。この水はエンケラドスの氷地殻にできた「タイガー・ストライプス」と呼ばれている割れ目から噴き出していて、噴出した物質は土星のE環などに供給されている。
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アメリカ横断皆既日食でとらえられた太陽極域ジェット

2018-07-04 16:11:10 | news
2017年8月のアメリカ横断皆既日食の際、太陽の極域から噴き出すジェットの観測が研究者とアマチュア天文家によって行われ、このジェットが太陽のはるか上空まで達していることなどが明らかにされた。
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太陽コロナの中でジェットが噴き出していることは、人工衛星による軟X線や紫外線の観測から知られている。こうした観測ではコロナの低空を見ているため、ジェットで噴き出したプラズマがどこまで到達しているか、太陽系にまで噴出して地球にも影響を及ぼす可能性があるのかはよくわかっていなかった。
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やっぱり彗星?予想外の加速を受けるオウムアムア

2018-07-03 10:59:33 | news
太陽から遠ざかりつつある恒星間天体のオウムアムアが、予測よりもわずかに大きい速度を持っていることがわかった。オウムアムアの正体は小惑星ではなく彗星の可能性が高い。
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昨年10月にハワイのPan-STARRSサーベイで発見された天体オウムアムア(ハワイ語で「遠方からやってきた最初の使者」の意味)は、近日点が水星の軌道よりも太陽に近く、軌道傾斜角が非常に大きな軌道を持っている。観測の結果から、オウムアムアは太陽系外の恒星系からやってきた史上初の「恒星間天体」だとされている。発見されたのは近日点通過の1か月ほど後で、現在は木星軌道を越え、時速約11万4000kmで太陽から遠ざかっている。これは太陽の重力を振り切って太陽系から飛び出すのに十分な速度だ。
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