美多哲夫★新・月の起源★

月はゆっくり地球に接近して激突したが、奇跡的に破壊を免れて、地球を回る衛星となった。

水星探査機「ベピコロンボ」、4月10日に地球スイングバイ

2020-03-31 18:47:11 | news
水星探査機「ベピコロンボ」は4月10日に地球をスイングバイし、太陽系の内側へと舵を取る。これに先立ち、アストロアーツでは探査機の軌跡をシミュレーションできる「ステラナビゲータ11」のアップデータを無償公開した。また3月26日に新発売の「ステラショット2」を使用すると、望遠鏡とカメラを制御して探査機の待ち伏せ撮影もできる。
【2020年3月31日 JAXA/ヨーロッパ宇宙機関/アストロアーツ】

2018年10月20日に打ち上げられた「ベピコロンボ」は、JAXAが開発した水星磁気圏探査機「みお(MMO)」とヨーロッパ宇宙機関(ESA)が開発した水星表面探査機「MPO」の2機が、水星までの道のりをイオンエンジンで航行する推進モジュール(MTM)と合体した構造になっている。2025年12月の水星到着に向けて地球・金星・水星で合計9回のスイングバイが予定されており、その第1回となる地球スイングバイが4月10日に実施される。
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アストロ天文ニュース

「はやぶさ2」による人工クレーター、リュウグウ表面の若さを示す

2020-03-27 17:59:27 | news
小惑星リュウグウに「はやぶさ2」が作った人工クレーターを分析した研究が発表された。リュウグウの地表は岩が点在する砂のような状態で、表面の年代は1000万年程度と比較的若く見積もられることがわかった。
【2020年3月26日 JAXA】

探査機「はやぶさ2」は2019年4月5日に小惑星リュウグウへ衝突体をぶつけ、人工クレーターを作る実験に成功した(参照:「「はやぶさ2」クレーター実験成功、飛散物質の「カーテン」をとらえた」)。この実験は宇宙風化の影響を受けていない小惑星地下の新鮮な物質を観測するとともに、重力が弱い小型小惑星におけるクレーターの形成過程を調べることを目的としている。
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アストロ天文ニュース

極寒でのみ存在する赤色が解き明かす外太陽系氷天体の謎

2020-03-24 17:52:25 | news
外太陽系のような極低温環境を模した実験により、氷天体に見られる赤色に似た様子が再現された。温度が上昇すると色が薄くなって消える現象も見られ、氷天体の色分布の謎を解明する手がかりになると期待される。
【2020年3月23日 東京大学】

火星と木星の間に広がる小惑星帯より外側の領域には、摂氏マイナス100度からマイナス230度という極寒の世界が広がっている。この領域は「外太陽系」と呼ばれ、数多くの氷天体が存在している。
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アストロ天文ニュース

予想以上に隙間だらけのリュウグウ

2020-03-21 20:23:15 | news
小惑星リュウグウは地表の岩塊も周辺土壌も多孔質で、隙間だらけの物質でできた天体であることが、探査機「はやぶさ2」の中間赤外線カメラによる観測から明らかにされた。
【2020年3月19日 JAXA】

「はやぶさ2」が探査した小惑星リュウグウは「C型小惑星」と呼ばれる炭素質の小惑星である。こうした小惑星は46億年前の太陽系形成時の始原的物質を保持していると考えられており、探査やサンプルリターンによって太陽系初期の様子や惑星形成などに関する手がかりが得られると期待されている。
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アストロ天文ニュース

土星にタイタンしか巨大衛星が存在しない理由

2020-03-13 15:14:23 | news
土星とタイタンのように、惑星の周りに大型衛星が1つしか存在しない衛星系を形成するメカニズムは従来不明とされていたが、シミュレーションによってこれを初めて再現した研究成果が発表された。
【2020年3月11日 国立天文台天文シミュレーションプロジェクト】

土星には現在82個の衛星が見つかっているが、その中でタイタンだけが群を抜いて大きく、その質量は2番目に大きい衛星レアの約50倍もある。これは同程度に巨大なガリレオ衛星が4つ存在する木星と対照的だ。こうした巨大衛星が誕生するメカニズムを解明しようとするこれまでの研究では、木星のように複数の巨大衛星が存在する系は再現可能だが、土星のタイタンのような単独の巨大衛星は説明が困難とされていた。
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アストロ天文ニュース

高緯度ほど不安定、金星大気の熱構造

2020-03-04 20:44:29 | news
探査機「あかつき」などによる観測から、金星の高度40~85kmにおける気温の高度分布が調べられた。金星では高緯度ほど大気が不安定な領域が広がっており、地球の大気構造とは反対の傾向にあるようだ。
【2020年3月4日 京都産業大学/JAXA宇宙科学研究所】

金星は質量や大きさが地球とよく似ていて、地球の双子星と呼ばれることもある。しかし、金星の大気の主成分は二酸化炭素で、濃硫酸の雲が全球を覆っており、地表面の気温が摂氏460度、気圧が90気圧にも達するなど、環境面では金星と地球はまったく異なる惑星だ。さらに、金星では自転速度の60倍の速度で大気が回転する「スーパーローテーション」という現象が生じている。こうした謎の解明には、金星大気を観測して知見を蓄積することが必要不可欠である。
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地震や磁場など、火星探査機インサイトの初期成果を発表

2020-03-03 21:44:59 | news
2018年11月に火星に着陸した探査機「インサイト」の、これまでの探査による初期成果が発表された。
【2020年3月3日 NASA JPL】

2018年5月に打ち上げられたNASAの火星探査機「インサイト」は、2018年11月に火星の赤道付近にあるエリシウム平原地域の「ホームステッド」と呼ばれる浅いクレーターに着陸した。これまでの約1年の探査によって次々と新たな知見が得られており、「火震」(火星の地震)、塵、奇妙な磁気パルスなどについての研究が論文として発表されている。
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