花菖蒲

日常やら何やらかんやら気儘に綴ります。気儘に。

孤独な三毛猫 其の捌

2020-01-07 10:45:00 | やつがれシリーズ~心を捜して~
三毛猫は流れのままに白狐へと問う。
ある程度の覚悟を決めて。
三毛猫のありったけの勇気をその言葉に込めて。
己の心のままに懸念も不安も…
「自然体でいたほうがいいと思う。」
白狐の返事はこうである。
うん、合わせ上手にも程がある。。。
けれど…口数が少ない白狐故に三毛猫は何となく感じるものがある。
予測だけど、白狐は三毛猫の仮面を着けてない姿を見るのは悪くないのだろう。
そう、考えた三毛猫は少しだけ着けてしまう仮面を外す事を意識する様にする事にした。
己の強過ぎる感情は相手を惑わす場合がある。
それを三毛猫は知っている。
だからこそ訊いておきたかった。
己の感情が暴走気味なのを自覚していたから。
良くも悪くも三毛猫は感情の起伏が激しくなる。
好きと云う感情を滅多に懐かないが故だが…
それでも場合によっては短所になる事を三毛猫は過去の誤ちから知っている。
それだけでは無かった。
何故、自分でも流れる様に自然にこの話題を振ったのだろう?
と、思った問い掛けもしたのだ。
互いの年齢的なものからすれば分かる。
けれど、今、問い掛けるのはタイミングとしてはおそらく早かった様に感じる。
三毛猫には未だに心を整理しきれておらず、真っ直ぐ前向きに考えれないで居るものをひた隠しにしてきた。
白狐を含めて簡単な情報を知る者は当然、居る。
けれど深い事情を知る者は居ない。
三毛猫は考えた。
話すべきかそうじゃないかを。
ならば白狐の答え次第で話す話さないを決めよう。
そう、考えた。
何故だろう?
こんなにも他者に話す事は自分にとって心と身体のバランスを乱す様な事なのに…
整理もついてないのに…
どうして話そうと感じたんだろう…?
三毛猫は文(LINE)を白狐へ送ってから自問自答を繰り返す。
子供。
それは三毛猫には様々な意味合いで地雷である。
もう、何と現すべきか…
悩ましいが兎に角、地雷なのだ。
踏み抜かれたくない…
いや、少し違う。
踏み込まれたくない事柄なのだ。
自分の中で整理が付いてない事柄を話すのはそれなりに細心の注意を払う。
下手をしたら自分の意図とは真逆に伝わるし、解釈も違ってしまうし、適切では無い表現になったりして却って伝わり難くなる。
そう云う擦れ違いは互いにストレスになる。
三毛猫はそう感じてる。
だからこそ話さねばならない事柄とは云え話したのが不思議なのだ。
大凡、自然に促されるままに…
文章化していく…
書きつつ何度か添削して…
表現を考えつつも…
自分が知って欲しい事柄を要約していく…
本当は直接、話したい内容だった。
けれど三毛猫は先を促されたのはある意味、良かった様に結果論としてではあるけど。
文章だったから、その時の気持ちを伝えれた様に感じる。