東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

草刈機 ナイロンひも式刈刃の交換方法(2/2)

2014年07月03日 | 農機具,工具

 一昨年、草刈機のナイロンひも式刈刃の説明に続いて、メンテナンス方法を記載しようと思って忘れていたことに気が付きました。当時は、父親が入院したり、勤務していた病院の退職手続きなどで忙しく、そのままになっていたのです。
 もともとは、東京八王子市で活動していたユギファーム(現ユギ里山保全チーム)の仲間達に、使う機会が多い耕耘機の使い方や草刈機のメンテナンス方法を教えようと記載したものでした。耕耘機の講習会は実施したのですが、草刈機は中途半端になってしまいました。だいぶ遅くなりましたが、今回は草刈機のメンテナンス方法2回目として、ナイロン製のひも式刈刃の交換方法を追記しました。

      刈刃であるナイロン製のひもを1.5m程度の長さにハサミで切る


 まず初めに、刈刃であるナイロン製のひもを1.5m程度にハサミで切ります。ひも刃を長持ちさせるためには、ひもを長くするとよいです。しかし、長すぎると、ある拍子に刈刃を納めている回転器具内でからまることがたまにあります。このため、1.5m位にした方が無難でしょう。次に、ひもの片側を15cm位伸ばすようにして折り曲げ揃えます。さらに、揃えたひもの両端とは反対側の中心部をU字型に曲げます。

  片側を15cm位伸ばして揃える       ひも中心部をU字型に曲げる
 

 U字型を、ひも巻き部の中央の窪みにひっかけます。この時、しっかりとひもを指で押さえておく必要があります。ひもを押さえるようにしながら、ひも巻き部にしっかりと巻き付けます。
 草刈りするとひもが消耗して短くなります。このとき、ひも巻き部に巻きつけたひもを巻き戻すようにすることでひもを繰り出します。ひもを繰り出すことによって、新しいひも刈刃が出続けることになります。このように、繰り出すひもが無くなるまで草刈りすることができます。

     ひも巻き部の中央の窪みに、ひも中心部のU字部をひっかける


 ナイロンひもを、ひも巻き部に巻きつける時が一番注意を要します。ひもは硬く弾力性がありますので、少しでも力を緩めるとはじけてしまいます。力を加えながら、U字部にひっかけたひもを強く巻きつけます。巻き付け終わると、回転元部にひもの両端を出すようにしながら、ひも巻き部を収納します。

 15cm位の長さの違いがあるひもの両端    ひも巻き部を回転部に収納
 

 回転元部にひもを出す穴が2ヶ所あるのですが、よく押さえながら収納しないとひもが一気に緩んでしまいます。この作業は、何度か経験を積まないと要領が分かりません。なお、収納する前に回転基部が草刈機の回転軸にしっかり固定していることを確認するとよいでしょう。回転基部を固定するネジは、普通のネジと異なり左回しで固定します。固定していることを確認すると、ひも巻き部を固定するストッパーをはめ込みます。このストッパーをはめ込んで初めて、手を緩めることができます。蓋を取り付けてひも式刈刃の交換が完了です。

   ひもの両端を穴から出す       回転元部の締め付け具合を確認
 

 これまでの一連の作業は、慣れれば5分もかかりません。私は草刈りする場合は交換のためのナイロンひもや工具をいつも一緒に持ち歩きます。そして、ひも式刈刃が無くなれば、その場で交換します。
 ところで、最近はナイロンひもを容易に交換できるひも式刈刃が販売されています。ナイロンひもを穴に差し込んでくるくると回すと、ひもを巻き取ってくれる回転刃です。今後さらに交換が容易な回転刃が出てくると思います。

                   回転止めストッパーを取り付けると、手を離せる


 なお、回転元部や草刈機本体そのものが壊れることもあります。例えば、キャブレターの故障側金が飛んでしまうことです。それらの修理方法を知っておくと良いでしょう。草刈機のちょっとした部品は売っていますので。

          ナイロンひも式刈刃の交換が終わった草刈機

コメント (2)
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