東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

植林が好きだった父をしのび植樹(メタセコイア) 1/3

2013年02月09日 | 家族関連

 去年の春に柿とイチジクの苗木を近くの園芸店で購入しました。このように、昔は園芸店などに行って苗木を購入しなければなりませんでした。しかし、今はインターネットで購入することができます。先日購入したサトウカエデの苗木はインターネットで購入しました。
 インターネットによる購入の最大の欠点は、苗木の良否をその場で確認できないことです。このため、ある程度のリスクは仕方ありません。しかし、全国のあらゆる種類を選ぶことができ,家にいたままで購入手続きでき,そして送料がかかるも家で待っているだけで届きます。そして今回、インターネットで注文した苗木が届きました。

       届いた各種樹木の苗           メタセコイアを植える場所を切り開く
 

 今回購入した苗木は、メタセコイア,赤松,ポポー,そしてグミです。一日でこれらの苗をすべて植えることはできないため、三日に分けて植えつけることにしました。樹木に限らず植物は全般的に、大きな苗ほどストレスに弱く植え付けが難しくなります。このため、一番大きいメタセコイア(2m苗)を最初に植えつけました。

            植えるのは、我家の裏にある一番見晴らしの良い場所


 メタセコイアの苗を植える場所をいろいろ考えたのですが、我家で一番見晴らしが良い場所にしました。苗を植えるため事前に伐採していたのですが、まだいくつかの雑木や笹を刈り残していました。その残りの雑木をきれいに伐採して、苗を植えやすくしました。

       苗の植え穴を掘る                根を覆う包みを剥がす
 

 ところで、亡き父親は植林がとても好きでした。私が子供の頃、父親の植林を見たり手伝ったりしたことがあります。また仕事でも田布施農林事務所(のち柳井農林事務所に統合?)に関わっていました。長年林業や農業委員会などで貢献したためか、数年前に農林大臣から表彰されました。
 今、我家を取り巻くように生えているけやきの大木は、八王子市にある昭和天皇 武藏野陵のけやきの下に自然に芽生えた幼苗を育てたものです。平成6年5月5日、当時八王子に住んでいた私が子供達と父親を連れて昭和天皇 武藏野陵に案内したのですが、その時に父親が大切に拾ってきたその幼苗を大木に育てたのです。芽生えたばかりの幼苗を大切にダンボールにしまいこんでいる父親の姿を思い出します。今後、これらの大木をどうするかが私の仕事になります。今回、その亡き父親をしのぶ意味もあり、一番見晴らしの良い場所にメタセコイアの苗を植えることにしました。

植林中の父親(右)と幼児の私 1956年頃    幹の太さは3cm位、移植後に水やり
 

 父親は、亡くなる前数年間体調が良くなかったため、山の手入れができませんでした。このため山は荒れ放題でした。去年東京から帰った私が、できる範囲で山を継ごうと思います。まずは下刈りから始めなければなりません。下刈りしつつ植林をしようと思います。そして、私の好みの山にしようと思っています。しいたけ用のこならやクヌギの林,杉や松の林,竹林,そして野山の木の実(なつはぜ,しゃしんぼ等)を採取できる山です。
 ところで、メタセコイアは高さが30m以上になり直径も1m以上になります。樹齢も100年を超えます。遠い未来のことですが、私の子供や孫達に立派に育ったメタセコイアを見て欲しいと思います。メタセコイアは杉や松と違って冬に葉が落ちる落葉樹で、落葉する秋には樹木全体が赤くなります。私は個人的に落葉樹が好きです。冬の竹林や杉林は暗く寒いのですが、こならやクヌギのような落葉樹は冬は地面に日差しがいっぱい降り注ぎます。このため、冬の落葉樹の下で日向ぼっこしながら昼寝するのが最高の至福の時間です。

               植え付けを終わった小さなメタセコイア苗と私

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