東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

雑穀の出穂、カボチャの収穫

2012年09月04日 | 麦,穀類,雑穀

 夏を過ぎて雑穀の穂が出そろいました。今年粟やキビは作りませんでしたが、6月末に移植したヒエとシコクビエ,そしてアマランサスは穂が出そろいました。残念なことにキヌアは種が古くなってしまい結局発芽しませんでした。以前砂糖をつくったサトウモロコシはは、発芽後に虫に食われて失敗しました。来年また作ってみようと思います。
 ところで、今年初めて山口県で作った雑穀のうち、ヒエとシコクビエはとても作ることが難しいことが分かりました。難しい理由は害虫が多いことです。この二つの雑穀は、日本でも北国や高地に作られることが多い雑穀です。暖かい地方は向かないようです。なお、アマランサスは良く育ち、穂がさらに大きくなってきました。

             大きな穂が出たヒエ、害虫さえいなければ育てやすい


 このヒエとシコクビエは、大陸から伝来以後に九州などの暖かい地域では害虫が多いことがあってしだいに作られなくなったのではないかと思います。味も良くありませんし、調製も困難なことも作られなくなった原因のようです。明治初めまでに、これらの雑穀は北国や山間地区の飢餓食になっていったようです。
 害虫とは、芯の中に入り込むめい虫の仲間です。茎の中に入り込む害虫のため、農薬があまりききません。一番困るのは、この虫が穂の根本が好きのようで、立派な穂が出たと思っていると、ある日突然に穂が枯れてしまい茎に害虫が入ったことが分かります。

   さらに穂が大きくなったアマランサス         次々に出穂するシコクビエ
 

 ところで、春に種を蒔いた陸稲がようやく収穫できそうです。これまで、田んぼでの稲作の経験はありますが、陸稲はほとんどありません。種をまいた後、肥料をまいたり、草取りしたり防鳥用てぐすをを張ったりととても苦労しました。そして、予想通り収穫量は少なさそうです。陸稲は水稲より収量が少ないとは分かっていましたが、私のみる限り水稲の1/4くらいでしょうか。初めて栽培するにしては良い方かも知れません。

                    思いのほか収量が少ない見込みの陸稲


 その他、雑穀ではありませんがカボチャを収穫しました。カボチャは育て方で実の大きさが大きく異なります。大きくするためには、肥料をちゃんとやって、葉を茂らせ、1個/株にするように管理することが妥当のようです。雑草が茂ったため葉が茂らず小さな実しかできなかったカボチャがありました。来年は、ちゃんと肥料をやり、雑草を取って、葉を茂らせるようにして1個/株にしようと思います。

            収穫したカボチャ、冬にてんぷらにして食べる予定

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