東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

相模湖,上野原市,檜原村を散策(2/3)

2011年10月18日 | イベント,行事

 山梨県上野原市に行くようになったきっかけは、上野原の奥にある棡原(ゆずりはら)とさらに山奥にある西原(さいはら)です。都心からこの棡原や西原に行くためには、どうしても上野原を経由しなければならないからです。山深い棡原は昔は長寿の里と知られており、私は30年位前から棡原や西原を訪れていました。

        上野原から棡原(ゆずりはら)へ向かう途中、沢沿い古道脇の民家

 30年位前、棡原よりさらに山奥にある西原地区の古老と親しくなり雑穀などの栽培を何度か手伝ったことがありました。この古老は、稗,粟,黍,穂モロコシ,シコクビエなどの雑穀を栽培していました。家は茅葺屋根の伝統的な家屋で、昔ながらの火を使う古風な囲炉裏がありました。残念ながら、その古老は10年ほど前に亡くなりました。

     沢筋を通る古道を見下ろして        20年ほど前にできた長寿館
 

 棡原から西原へは往復一時間以上かかります。このため今回は西原には行きませんでした。棡原に到着すると、20年ほど前にできた長寿館に寄って休憩しました。長寿館には食堂があり地元の物産などを売っています。ここで少し休憩をとり、上野原で買えなかった酒まんじゅうを10個ばかり買いました。旅行客や地元の人がたくさんいました。

         山肌の急斜面に、肩を寄せ合うように軒を並べて建つ民家


 長寿館では、酒まんじゅうのついでに、直径1cm程度の小さなジャガイモで作る伝統食「たまじ」を買いました。直径1cm程度のジャガイモは捨てることが多いのですが、この小さなジャガイモを無駄にしないための工夫料理です。この「たまじ」、なかなか売っていません。買えてラッキーでした。

     お年寄りは畑仕事で高い斜面を毎日上り下り、それが長寿の秘訣とか


 甲武トンネル近くの休憩所で休んでいると、マラニック競技をしている方たちとすれ違いました。お話を聞いて、こんな競技があることを初めて知りました。お話を聞くと檜原村から上野原に向かうコースのようです。「甲武マラニック」とか。

    山上から長寿館を見下ろして         甲武マラニック競技中の方々
 

 後で調べたところ、この「甲武マラニック」に参加した人たちは、JR武蔵五日市駅をスタートして、檜原村を経由、甲武トンネルを抜け、上野原を通って、藤野への約45キロを走歩したようです。私は高校生の頃、マラソンが好きで運動会などに率先して出ていました。私に向いている競技かも知れません。

             甲武トンネル近くの休憩所から見た富士山                 


 甲武トンネルは30年位前に開通しました。それまで、上野原と檜原村は山を越えなければ行き来できませんでした。その当時の私は、八王子の和田峠を越えて上野原に出てそこから棡原から西原に行っていました。このトンネルができてから、五日市から直接棡原に行けるようになりました。今回は、相模湖から上野原経由で棡原に行き、さらに檜原村を通って五日市に行き、そして八王子に帰りました。

     檜原村に向かう苔むした崖下道     30年位前開通の甲武トンネル
 

コメント
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