はてなブックマーク(以下・はてブ)において、勝手にリンク(ブックマーク)されたくなという問題について、議論が醸しだされているわけですが。
パスワードなどの閲覧制限をかけずに無断リンク禁止宣言をするのは、全く無意味な行為です。
リンクをする行為そのものは、たとえ無断であっても、誰からも咎められるものではありません。
では「無断でリンクしないで下さい」と宣言している人のサイトに無断リンクするのは、ネットマナーに反するか、というと、これも極めて微妙です。なぜなら僕は「無断リンク禁止」と宣言すること自体が、ネットマナーに反する行為だと思うから。
彼らが無断リンクを禁止したがる理由を読むと、どうも自分のサイトに勝手にリンクするのは、悪意が伴った行為である、と考えていることが多いようです。
……というようなことは、上記の関連記事において何度も書かれたいるのですが。
今回ははてなブックマークのようなソーシャルブックマークと呼ばれる「公開ブクマ」に限定して話を進めます。
「ソーシャル」ブックマークなんだから、公共性の高い記事をブクマすべきだ、という人もいれば、ブクマは自由にやってよい、と考える人もいます。僕は後者。
チラシの裏的なURLのメモ書きであるならば、わざわざ公開せずとも、ブラウザのお気に入り(ブックマーク)に入れておけば良いだろう、という人もいるでしょうが、はてブのようにカテゴリで分類されたり、ユーザーが複数のタグをつけることが出来て、短いながらコメントも記せる機能は、検索性に優れているため、ブラウザのお気に入りよりも数段便利です。
僕は自分の利用方法として、メタブログっぽい記事に絞って集めて、後でこのブログのネタにする為のものとして活用しています。自分のためのメモなのだから、パブリックモード(誰でも僕のはてブを見ることができる設定)にしておくこともないのですが、方向性がはっきりとしているブクマのためか、70余名の方が僕のブクマを「お気に入り」に登録しているようです。
そのため、ブログ検索のRSS結果配信を利用してブクマ先を集めている僕が、最初に登録した後に、思いがけない数のブックマーカーが、次々と登録していくケースもあったりします。
このことを好ましくないと考える人たちもいるようで、「ネガティブブクマをすべきでない」という意見や「公共性のあるものであることを、頭の片隅に入れておけ」という意見もあるようですね。そうできない場合は、プライベートモード(特別に許可した特定人物以外には見えなくする機能)にしておけ、という人もいるようです。
さて、あなたがブログに何かを書いた場合、そのことに対する肯定的・否定的なコメントが出されることについて、どう考えますか?
その記事の意見に反するコメントを「荒し」と嫌う人も多いです。一方において、肯定的なコメントは、歓迎されます。否定的なコメントが続くと、それを「荒し」として認定する人も多いです。
じゃあそうした「否定的コメント」が一切排除されたらいかがでしょう?
そのブログは、一見、誰からも愛され、正しいことを述べているブログである、ということになるでしょうか?
否。
何かの意見を述べる以上、ほとんどの場合、その考えに反する人は存在します。
自分のコメント欄にそうした意見が出されなくとも、トラックバックで反論が出されるケースもあるし、2ちゃんねるなどの掲示板で語られるケースもあるかもしれません。
はてブが今ほどにユーザーがいなかった頃、自分のブログがはてブで取り上げられることを、「自分の知らない場所で、自分の事が語れる、それが鬱陶しい」という人を何人か見かけました。
でもそれって、ちょっとおかしいです。
だって、その人たちは、はてブで自分のブログが取り上げられていることに気づいているわけでしょう?
その時点で「知らない場所で、知らないことを語られている」ということにはならないのですよ。
このような批判的コメントが、もし、プライベートモードのはてブで書かれていたらどうでしょうか?
アクセス解析などがあれば、そこからのリファラが飛んでいることでしょう。
ブックマークされた人は、そのことに気付き、リンク元のはてブに飛んだとします。
ところが、そこにあるのは、ブクマされた形跡だけで、何のコメントも見ることが出来ません。
批判されているのか、肯定されているのかもわからないのです。これって批判的コメントがついていることよりも気持ち悪いことだと思うんですけど。
2ちゃんねるやmixiなどにリンクされても、「そこ」からリンクされていることには気付いても、具体的にどこで取り上げられているのかがわからなかったり、リンク元が開けなかったりすることが多いです。
オープンな空間であれば、ネガティブな意見であっても、それは自分にとっては有用な情報であるかもしれないけれど、はてブのプライベートモードでは「ほぼ確実に何か言われているのが分かる」のに「なにが言われているのかは分からない」のです。
そんなわけで、僕ははてブのプライベートモードには反対なのですが、「自分のためにブクマする」行為を晒し上げの糞野郎などというウンコちゃんがいるようなので、しばらくは僕のはてブをプライベートモードすることにします。
大した意味もなく、そのプライベートモードのブクマからリファラを飛ばしまくってみますけど、どうでしょうかねぇ?
|
リンクをする行為そのものは、たとえ無断であっても、誰からも咎められるものではありません。
では「無断でリンクしないで下さい」と宣言している人のサイトに無断リンクするのは、ネットマナーに反するか、というと、これも極めて微妙です。なぜなら僕は「無断リンク禁止」と宣言すること自体が、ネットマナーに反する行為だと思うから。
彼らが無断リンクを禁止したがる理由を読むと、どうも自分のサイトに勝手にリンクするのは、悪意が伴った行為である、と考えていることが多いようです。
……というようなことは、上記の関連記事において何度も書かれたいるのですが。
今回ははてなブックマークのようなソーシャルブックマークと呼ばれる「公開ブクマ」に限定して話を進めます。
「ソーシャル」ブックマークなんだから、公共性の高い記事をブクマすべきだ、という人もいれば、ブクマは自由にやってよい、と考える人もいます。僕は後者。
チラシの裏的なURLのメモ書きであるならば、わざわざ公開せずとも、ブラウザのお気に入り(ブックマーク)に入れておけば良いだろう、という人もいるでしょうが、はてブのようにカテゴリで分類されたり、ユーザーが複数のタグをつけることが出来て、短いながらコメントも記せる機能は、検索性に優れているため、ブラウザのお気に入りよりも数段便利です。
僕は自分の利用方法として、メタブログっぽい記事に絞って集めて、後でこのブログのネタにする為のものとして活用しています。自分のためのメモなのだから、パブリックモード(誰でも僕のはてブを見ることができる設定)にしておくこともないのですが、方向性がはっきりとしているブクマのためか、70余名の方が僕のブクマを「お気に入り」に登録しているようです。
そのため、ブログ検索のRSS結果配信を利用してブクマ先を集めている僕が、最初に登録した後に、思いがけない数のブックマーカーが、次々と登録していくケースもあったりします。
このことを好ましくないと考える人たちもいるようで、「ネガティブブクマをすべきでない」という意見や「公共性のあるものであることを、頭の片隅に入れておけ」という意見もあるようですね。そうできない場合は、プライベートモード(特別に許可した特定人物以外には見えなくする機能)にしておけ、という人もいるようです。
さて、あなたがブログに何かを書いた場合、そのことに対する肯定的・否定的なコメントが出されることについて、どう考えますか?
その記事の意見に反するコメントを「荒し」と嫌う人も多いです。一方において、肯定的なコメントは、歓迎されます。否定的なコメントが続くと、それを「荒し」として認定する人も多いです。
じゃあそうした「否定的コメント」が一切排除されたらいかがでしょう?
そのブログは、一見、誰からも愛され、正しいことを述べているブログである、ということになるでしょうか?
否。
何かの意見を述べる以上、ほとんどの場合、その考えに反する人は存在します。
自分のコメント欄にそうした意見が出されなくとも、トラックバックで反論が出されるケースもあるし、2ちゃんねるなどの掲示板で語られるケースもあるかもしれません。
はてブが今ほどにユーザーがいなかった頃、自分のブログがはてブで取り上げられることを、「自分の知らない場所で、自分の事が語れる、それが鬱陶しい」という人を何人か見かけました。
でもそれって、ちょっとおかしいです。
だって、その人たちは、はてブで自分のブログが取り上げられていることに気づいているわけでしょう?
その時点で「知らない場所で、知らないことを語られている」ということにはならないのですよ。
このような批判的コメントが、もし、プライベートモードのはてブで書かれていたらどうでしょうか?
アクセス解析などがあれば、そこからのリファラが飛んでいることでしょう。
ブックマークされた人は、そのことに気付き、リンク元のはてブに飛んだとします。
ところが、そこにあるのは、ブクマされた形跡だけで、何のコメントも見ることが出来ません。
批判されているのか、肯定されているのかもわからないのです。これって批判的コメントがついていることよりも気持ち悪いことだと思うんですけど。
2ちゃんねるやmixiなどにリンクされても、「そこ」からリンクされていることには気付いても、具体的にどこで取り上げられているのかがわからなかったり、リンク元が開けなかったりすることが多いです。
オープンな空間であれば、ネガティブな意見であっても、それは自分にとっては有用な情報であるかもしれないけれど、はてブのプライベートモードでは「ほぼ確実に何か言われているのが分かる」のに「なにが言われているのかは分からない」のです。
そんなわけで、僕ははてブのプライベートモードには反対なのですが、「自分のためにブクマする」行為を晒し上げの糞野郎などというウンコちゃんがいるようなので、しばらくは僕のはてブをプライベートモードすることにします。
大した意味もなく、そのプライベートモードのブクマからリファラを飛ばしまくってみますけど、どうでしょうかねぇ?
関連記事
煩悩是道場 - ブックマークコメントとリテラシー
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20051030/1130642007
引思日報 - はてブの半分はソーシャルで、もう半分はブックマークでできています。
http://d.hatena.ne.jp/comnnocom/20051029/hb_social
trashcan+green (beta)
http://d.hatena.ne.jp/quaa/20051030#p1
sta la sta - はてなブックマークのダークサイド
http://d.hatena.ne.jp/starocker/20051027/p2
こんな「はてブ」は嫌だぁ-日々是自己主張
http://blog.drecom.jp/akky0909/archive/389
たとえ誰の意見に対してであっても、批判や厳しさは当然あっていいと思います。ただ、相手を小馬鹿にしたり揶揄したりするのが目的でなく、理解してもらうことが目的なら、そのやり方・あり方は考えられて然るべきだとも思います。
まぁ、紙日記やボイスレコーダにURLやメモを記録しているのと一緒でしょっていわれればそうなんだけど、「個人」なら兎も角、「友だちのみ公開日記」の類から来られるのは一番心象が悪いかも。
やっぱり、パブリックな方が好きだわ。
こちら側から見えるのなら、「あんた、自分は批判されたくないし、無断リンクもされたくないけど、自分はするんかい!」と突っ込めますが、そこで何が語られているかがこちらにはまったく分からないのでは、そういう批判の声の上げようもありません。
これってなんか無限ループの問題のような気がしてきました。
ただ、事実確認を含め、正当な批判ですら、「自分と考えが異なる」と言うだけで悪口や攻撃と認識する人がいるから、こういう問題が起きるのです。
先程改めて、事の発端となった「あの」はてブを読んできましたが、あの場において70前後寄せられているものの内、嘲笑的なものって、物凄く少ないと感じました。全体の一割にも満たないんじゃないかな。
ネットで何か情報を発する時は、そうした考えの異なるものからの反論が唱えられる事に同意してからじゃないと、少なくとも「誰でも見える場所」には書くべきじゃないと思う。
あ、この記事の続き書いています。
無断リンク行為って、せいぜい国家やサービスプロバイダから制限されないという程度のものなのではないでしょうか。相手が無断リンクされるのを嫌だと言うのなら、相手に嫌な思いをさせる行為であるという事実は覆しようがないと思います。でも、その事実を受け入れたうえで無断リンクをするのは嫌だから、ウェブのあり方みたいなものを持ち出してきて、無断リンクされるのを嫌だと言うのは変だ!みたいな話の流れになっているのではないかと。
無断リンクを嫌と思うのを禁止することはできませんし、嫌と表明するのを禁止することさえできないと思います。だとしたら、無断リンクをする側がいくら、無断リンクをすることによって後ろめたい思いをさせるなよ!と主張したとしても、筋の通る話ではないと思います。
結局のところ、無断リンクをしたいのなら、嫌がられたり、後ろめたい思いをする覚悟を持ってするくらいしかないのではないでしょうか。
それも事実だし、無断リンクを禁じられる事を不快に思うのも同等の事実ですね。
僕が取り上げる「無断リンク禁止」サイトは、ただ単に「無断リンク禁止」と主張するだけではなく、そのことを「みんなが守るべきマナー」と称したり、無断リンク行為を「相手の悪口を書くためのもの」と間違った解釈をしているケースが多いのです。
結局のところ、「批判されたくない」という自己防衛をしているだけなので、賛同的リンクは認められているようです。
>、無断リンクをしたいのなら、嫌がられたり、後ろめたい思いをする覚悟を持ってするくらいしかないのではないでしょうか。
ごもっともだと思うのですが、僕自身は「後ろめたい」と思うリンクはしていません。
無断リンク禁止宣言を無意味と主張する方たちは、無断リンクによって相手に嫌な思いをさせてもかまわないし、後ろめたい思いなんてしていないということを説明するのに、ウェブのあり方みたいなものを持ち出したり、ずいぶんと苦労しているような気がします。
制限をかける以外に有効な手段は、相手に報復すること。
それを深く言い出すと、キリがないけど、技術と腕次第ではいくらでもやりようはある。
いざ実行に移した場合、理屈・論理に大した意味はなくなるんですよね。
そこにある結果は、力のある者がない者を潰したという程度のもの。
「リンクは自由」を理解された訳ではない。
制限をかける以外に有効な手段は、相手に報復すること。
それを深く言い出すと、キリがないけど、技術と腕次第ではいくらでもやりようはある。
いざ実行に移した場合、理屈・論理に大した意味はなくなるんですよね。
そこにある結果は、力のある者がない者を潰したという程度のもの。
「リンクは自由」を理解された訳ではない。