いつだってワークライフバランス

「仕事と生活の調和」を意味する
ワークライフバランス。
より良いあり方を考えるブログです。

秀山祭九月大歌舞伎・昼の部@歌舞伎座

2014-09-23 | 歌舞伎

ああ、面白かった! 吉右衛門演じる「法界坊」♪

 

勘三郎の大熱演でも見ましたが、意外性のある吉さまの破戒坊主のほうがむしろリアリティを感じます。

大石内蔵助や井伊 直弼など重厚なお役がぴったりの吉さまがボロボロの法衣をまとい、

終始、ゲスな振る舞いをするお姿にビックリだけど、笑えました。

 

特に仁左さまとの絡みでは、「なんて豪華なシーンなの」とストーリー展開と関係なく感動!

 

ただ、病み上がりの仁左さまはお膝をかばいながらの立ち居振る舞いで、少し気になりました。

元々すらりと細く美しい足ですが、今回は吉さまの筋肉がっしりの足と並ぶため、何だか痛々しい……。

 

海老様はこれからいくらでも見ることができるから、今後は仁左さまの舞台を1等席で見ようかなと

真剣に考えたほどです。

 

吉さまも「法界坊は体力的に厳しいので、今回が最後」とおっしゃっています。

名優の名舞台はあますところなく、見なきゃね!

 

とはいえ、今回の舞台を見る限り、お二人はまだまだご活躍されると確信しました。

 

吉右衛門@法界坊から横恋慕されて嫌がっている芝雀@おくみが可愛くて、舞台の華でした。

「おくみちゃ~ん」としつこく迫る法界坊ですが、好きな男(美男の錦之助)がいる身としては、だけでなく

「なんで私がこんな人に?!」と困惑して眉をひそめる大店のお嬢様を可憐に演じています。

 

舞台終盤、勘三郎のときは、恐ろしげな「合体霊」となって宙を舞ったので、今回そこをどうするのか

興味深々でした。

 

やはり、吉さま、そこまではなさらない。

 

でも、「双面水照月」で珍しい女形として、美しい舞いを披露してくれました。

双面(ふたおもて)といっても化粧は美しい女のままで、ドスのきいた男の声になったり、

法界坊に殺された野分姫の声になったり、そのままの姿で様子だけを変えるやり方でした。

 

お顔が艶やかで年齢を感じさせない美しさでこれまた意外! と言っては失礼ね。

 

今月は、これまで見たことのなかった軽やかな吉右衛門と相変わらずカッコいい仁左衛門の競演を

拝見できただけで満足度マックスです!

 

観劇後、初めて歌舞伎座ビルの屋外庭園とギャラリーに行きました。

新歌舞伎座になって1年以上経ってようやく。

 

無料でどなたでも(観劇しなくても東銀座駅から上がれます)行けるため、開場直後は大混雑で

行列嫌いの私は見合わせていました。

 

庭園は小さく、どうってことなく、並ぶ意味はないですなぁ。

全く期待していなかった、ギャラリーのほうは良かった。

 

現在の歌舞伎座は4代目。

歴代の模型が飾ってあるのが微笑ましい。

少しチャチなんですよ。

第1期歌舞伎座

第2期歌舞伎座

第3期歌舞伎座

 

歌舞伎好きとしては、一応チェックしておかないとね。

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秀山祭九月大歌舞伎・夜の部@歌舞伎座

2014-09-15 | 歌舞伎

今年の秀山祭は、吉右衛門の養父(実の祖父)・初代吉右衛門生誕120年記念だそうです。

 

初代の得意とした演目が揃ったわけですが、夜の部・最大の眼目は仁左さまと孫の千之助君が

再び挑む「連獅子」。

吉さま、出ないのにごめんなさい~。

 

二人が舞台に並ぶと、まさに割れんばかりの拍手が客席から湧きあがりました。

仁左さまは肩の手術後、東京では初の長丁場の舞台ですから、皆の期待も大きいわけです。

 

千之助君、大人になったなぁ~。

お父さんの孝太郎は女形なので、連獅子はやれないため、「オーパ(仁左さまのこと)と立ちたい」

となって実現した前回の「連獅子」と比べ、顔つきだけでなく、体格も立派になっています。

 

初めに仁左さまが舞台に一人で現れると、何と言いますか「あたりを払う」「目が覚める」

といった表現がぴったりの艶やかさ。

 

何でいくつになっても、この人は綺麗で色気があるんだろう。

千尋の谷に落とした仔獅子を心配そうに待つ姿が本当に切なくなるほど素敵でした。

 

獅子に変身してからは、さすがに仁左さまは少し辛そうでした。

勇猛さは、やや乏しい。

 

けれど、それを気づかうかのような千之助君の姿が見られるのもまた麗しく、胸打つものがあります。

 

斜めに並んだ毛ぶりでは、仁左さまが見える位置取りの千之助君が合わせようとしている様子。

若いと元気なので頭をブンブン振り回すことが多いのですが、ちゃんとタイミングを計っているようで、

余裕ともいえる様子に心底、驚きました。

 

これまで見たどの「連獅子」より「連獅子」らしい。

仁左さま、しっかりお父さん獅子に見えましたよっ♪

 

この演目は通常、実の親子で舞うことが多く、中村屋、高麗屋、そして成田屋でも見たものの、

どれも息子のほうが背が高く、「仔獅子」というにはかなり無理がありました。

 

團パパと海老様なんて、團パパの華やかさで兄弟獅子のようでしたから、それはそれで楽しいのですが。

 

舞台写真のコーナーでは、仁左さまファンの「あっ、あれも綺麗、これは絶対欲しい、横向きも要る!」

と、品定めがすごかったなぁ~。

 

もちろん、「絵本太閤記」にご出演の吉右衛門も威風堂々の存在感で、あの方が舞台に立つだけで

全体がギュッと締まる感じが本日も味わえました。

 

ただ、重い内容なので、ちょっと疲れる演目なんです。

昼の部「法界坊」ではじける吉さまを拝見するのを楽しみに、明日からの仕事に励みましょ♪

 

25日千秋楽。

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秋なのにシモバシラ

2014-09-14 | お茶ときどきお花

本日、秋の茶会に行って参りました。

 

大寄席の茶会で、席主のご説明がよく聞こえず、お床に飾られた花の名前がわかりませんでした。

 

社中の皆で確認しても、サクラタテじゃないし、トラノオでもないと正解が出ないので、席主の先生に伺うと

シモバシラとのこと。

 

ふ~ん、秋のお花なのに霜柱ねぇ??

 

通常、お茶会では「会記」と呼ばれるお道具一覧表が回ってきて、

お茶碗の銘は何か、お家元の箱書き(サインですね)はあるのかなどを確認します。

 

ただし、お花だけでは「季節のもの」とか「時季のもの」としか記されません。

 

お会記は毛筆なので、当日にならないと何を入れられる(お茶では「生ける」ではなく「入れる」といいます)

かわからないお花の名前は、準備段階では書けないというのが実情なんですね~。

 

そこで、正客といわれる一番上座にいる方がいろいろお尋ねする中で、

お花の種類も必ず確認するものですが、うっかりしていると聞き逃しちゃうんですよ。

 

何だか、いつまで経っても「え~、こんな茶花はじめて~」というお花が多くて困ります。

 

そう言うと、必ず私の先生から「え? うちのお稽古でも飾ったことあるわよ」と突っ込まれ、

自分の無知とエエ加減さを露呈することになるわけですなぁ。

ヤブヘビ……。 

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秋のお花ホトトギスを贈る

2014-09-11 | その他

お祝いに、お花を贈るため知人のショップに注文し、作品の画像が届きました。

 

いつもながら、清楚なのに個性的で素敵なアレンジに大満足です♪

何といっても、お花の選択がすばらしいのよね~。

 

トルコキキョウ(パレオグリーン)、竜胆(笹ムラサキ)、木苺の葉、千日紅、吾亦紅、バジル、鷹の爪、

それに加えて私の大好きな茶花、ホトトギス!

ホトトギスを花材にしたアレンジメントフラワーなんて普通はないわよね~。

 

お花を貰い慣れた人にも目新しく、喜んでいただけるので、いつもこのお店を利用しています。

 

私もお花を習っているのだから、自分でアレンジできればさらにお祝いの気持ちがこもるとは思いますが、

お祝いにならない駄作になるのは目に見えているので、そんな失礼なことはいたしません。

 

ちょっと情けない……。

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NHK「知恵泉」の本田宗一郎特集に泣く

2014-09-10 | 仕事

NHK教育テレビで、先週、今週と二週にわたって本田宗一郎のリーダーシップ論が特集されました。

 

最も尊敬する経営者なので、見逃さなくて良かった~。

もう、見ながらずっと泣きっぱなし。

 

エピソードのほとんどは知っているし、映像も何回か見たことはあるものでしたが、

それでもあの天真爛漫な笑顔やお話に触れると、胸が熱くなって涙なしに見ることはできません。

 

私は仕事でときどき、リーダーシップ研修や管理職研修を行っていて、その際、必ず

指導育成では「怒るのではなく、叱る」のが大事と話しています。

 

「喜怒哀楽」の「怒り」は感情です。

個人の感情を爆発させ、怒るのは公私混同であり、ビジネスシーンには不適切だと考えています。

怒ってしまうと相手は委縮したり、反発し、逆効果になる気がするからです。

 

一方、「叱咤激励」というように、叱るのは指導の一環で個人の感情をぶつけているわけではありません。

相手に理解、納得してもらうためには感情的にならず、叱るべきときは、きっぱり叱らなくてはならないでしょう。

 

しかし、本田さんは違います。

怒鳴り散らし、ときには鉄拳やスパナなども飛んできたというのは有名な逸話。

 

本日のNHKでは「私心で怒るな」という極意が紹介されていました。

 

これが本当に難しい。

相手との信頼関係が成立していない限り、自分は私心を持ち込んでいないつもりでも、相手はそう思わない。

 

本田宗一郎という人は天才技術者といわれますが、実は天才的リーダーでもあるんですよねっ。

彼からなら怒られても殴られても、無理難題をつきつけられても、「許す」どころか「感謝」となる!

 

それを本日ゲストで出演されていた元社長は、

「オヤジの言うことを聞いて何とかしようとすると必ず向上できる」と振り返っていました。

 

まさに指導として「叱る」べきことを、「怒る」ことでやってきたというわけなんですね~。

この人の話を聞けば、必ず自分の成長に役立つ、良い仕事ができると思えば、そりゃ受け入れるよね。

 

事実、ホンダはF1その他で驚異的な技術力を世界に見せつけてきました。

日本車でありえないほどカッコいいスポーツカー「NSX」も作ったし!

 

何か言えばすぐにパワハラと騒がれるのを恐れて、部下を叱れない上司が増えています。

天才的リーダーだった本田宗一郎のように「怒る」ことはできなくても、何とか部下や後輩、新人が

ビジネスパーソンとして良い人生を歩めるような手助けをちょっぴりでもできるようになりたいものですね。

 

はぁ~、テレビを見終わって気分爽快!

良い涙は精神の浄化になるので、たまには流したほうがいいらしい。

浄化された~。

 

http://www.shu-ha-ri.co.jp/

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