今年は新人研修が前倒しになっているようで、3月下旬から連日、仕事のご依頼をいただき、
ありがたいことです。
そのなかで、連続して受けたご質問がありました。
紳士用スーツの上着のポケットの蓋を中に入れるかどうか。
正式名称は雨蓋(フラップ)というそうです。
これを中に収めて着るのが正式だと習った、とおっしゃるのです。
出すのが当然だと思っている私は逆質問で、「なぜ、そう考えるのですか」と尋ねると、
「就職活動中にOBから教わった」「量販店で指導された」などいくつかのご回答をいただきました。
本来のデザインとして付いているものを、なぜわざわざ入れるのか?
それが正式とは聞いたことがないし、入れるか入れないかは自由で、入れるなら、きちんと両方収めないと
片方が出ていたり、中途半端にのぞいていると、それこそだらしない!
来週以降も研修が続くため、どうにも気になり、伊勢丹の紳士服売り場の男性店員に尋ねに行きました。
やはり、フラップは出すのが一般的で、伊勢丹のディスプレーでは出しているそうです。
「中に入れるのはフアッションではないですか?
個人の好みですし、どちらかが正式と断定はできないと思います。
ただ、就職活動の指導でそういうことを言っている、というのは初耳ですね」
と、その方もおっしゃったので、ひと安心♪
やはり、餅は餅屋だわねぇ。
ついでにスーツの由来など、他にも詳しく、理路整然とご教示いただき、大変良い勉強になりました。
そして、あちらも質問に答えるのが、何だか嬉しそうでした。
まったく隙のない装いで、ご自身の仕事にプライドを持っているご様子を頼もしく眺めました。
アナログ人間なので、顔の見えないネット情報よりも、専門家によるリアル情報にありがたみを覚える私です。
足を運んで尋ねて、正解!
これでこの先、新人研修で質問されても自信をもって答えられます♪