いつだってワークライフバランス

「仕事と生活の調和」を意味する
ワークライフバランス。
より良いあり方を考えるブログです。

スーツのポケットに関するご質問

2014-03-30 | 仕事

今年は新人研修が前倒しになっているようで、3月下旬から連日、仕事のご依頼をいただき、

ありがたいことです。

 

そのなかで、連続して受けたご質問がありました。

紳士用スーツの上着のポケットの蓋を中に入れるかどうか。

 

正式名称は雨蓋(フラップ)というそうです。

これを中に収めて着るのが正式だと習った、とおっしゃるのです。

 

出すのが当然だと思っている私は逆質問で、「なぜ、そう考えるのですか」と尋ねると、

「就職活動中にOBから教わった」「量販店で指導された」などいくつかのご回答をいただきました。

 

本来のデザインとして付いているものを、なぜわざわざ入れるのか?

 

それが正式とは聞いたことがないし、入れるか入れないかは自由で、入れるなら、きちんと両方収めないと

片方が出ていたり、中途半端にのぞいていると、それこそだらしない!

 

来週以降も研修が続くため、どうにも気になり、伊勢丹の紳士服売り場の男性店員に尋ねに行きました。

 

やはり、フラップは出すのが一般的で、伊勢丹のディスプレーでは出しているそうです。

 

「中に入れるのはフアッションではないですか? 

個人の好みですし、どちらかが正式と断定はできないと思います。

ただ、就職活動の指導でそういうことを言っている、というのは初耳ですね」

と、その方もおっしゃったので、ひと安心♪

 

やはり、餅は餅屋だわねぇ。

ついでにスーツの由来など、他にも詳しく、理路整然とご教示いただき、大変良い勉強になりました。

 

そして、あちらも質問に答えるのが、何だか嬉しそうでした。

まったく隙のない装いで、ご自身の仕事にプライドを持っているご様子を頼もしく眺めました。

 

アナログ人間なので、顔の見えないネット情報よりも、専門家によるリアル情報にありがたみを覚える私です。

 

足を運んで尋ねて、正解! 

これでこの先、新人研修で質問されても自信をもって答えられます♪

 

http://www.shu-ha-ri.co.jp/

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鳳凰祭三月大歌舞伎・昼の部@歌舞伎座

2014-03-24 | 歌舞伎

あの手この手で、歌舞伎座新開場杮落公演を引っぱっている松竹。

劇場前には大入りの酒樽が鎮座していますが、ちらほら空席も見えました。

 

今月来月の2カ月間、鳳凰祭を打ち上げた後は、5月の團菊祭、そして6月は「左近襲名」公演があるという

未確認情報を歌舞伎仲間から入手しました。

 

亡くなる前の勘三郎が「引っぱるよね~」と本音トークで笑いを取っていましたが、

現実に毎月、付き合っていると、内容が伴っているのか少々疑問に感じることもあります。

 

 

昼の部の「壽曽我対面」は誰もかれもがお役に合っていないようで、見ていて落ち着きませんでした。

 

理智的な梅玉は、清濁併せ飲むかのような悪役・工藤祐経とはちょっと違う気がします。

傾城も、芝雀@大磯の虎以外は、お役のほうが大きすぎて、他の二人は大磯の虎の侍女のよう。

そして、何といっても主役の兄弟、五郎@橋之助、十郎@孝太郎が全然違うのよ~。

 

皆さん、丁寧に熱演されているのですが、どうにも違和感がぬぐえませんでした。

 

その後、「身替座禅」を見る安心感ったら!

 

菊五郎の浮気な殿様は、もう名人芸の域ですね。

ほんのわずかな動きや表情の変化なのに、客席からはしのび笑いが漏れます。

でも、受け狙いをしているわけではなく、とても品の良い、いかにも大名という風格もあります。

 

そして、吉右衛門の奥方・玉の井は初めて拝見しましたが、良かったです~。

 

でっかい体を神妙な様子で小さくしているところに、お殿様への愛を感じます。

声もかよわく、完全に別人。

でも、口跡がいいから、3階までちゃーんと聞こえるのよねっ♪

 

それが、又五郎@太郎冠者とのやりとりでは本性が表れ、ここで1回だけ立役の野太い声になります。

お客さんは皆、ドキドキ、ワクワク、クスクス。

でも、笑わそうという意図は感じられず、とても上品な舞台でした。

 

だいたい、玉の井は、鬼嫁じゃないですからね。

ただただ、旦那さま命の一途な女なのです。

 

3幕目は奇跡の藤十郎主演「封印切」。

何度も見ていますが、身のこなしは相変わらず素晴らしい。

 

この人は当たり役が多過ぎて、まさに人間国宝の名にふさわしい存在です。

軽妙さもあり、可愛らしくも哀しい忠兵衛でした。

 

秀太郎もお色気ムンムンで、お役にぴったり。

この幕はこれ以上ない、適材適所といえるでしょう。

 

最後の舞踊「二人藤娘」は短いわよ~。

玉さんと七之助が姉妹のように踊る舞台ですが、20分程度?

 

終演後、お客さんが口々に

「綺麗だったね~」「ずっと見ていたかったよね~」「短すぎるわね~」

とため息混じりに感想を言い合っているのが、象徴的。

 

玉三郎と七之助は親子ほどの年齢差なのに、なぜ玉さんのほうが艶やかで注目を集めるのか。

決して、七之助が悪いわけではなく、十分、綺麗だし、可愛い。

 

でも、玉三郎の圧倒的な存在感は、まだまだ今の歌舞伎界には欠かせません!

玉さんにはお体をお大事にしつつ、もっともっと歌舞伎を見せていただきたいものです。

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ヒメミズキの開花待ち

2014-03-22 | お茶ときどきお花

 ソメイヨシノの開花宣言が次々と発せられていますね。

 

この時期、皆さまお待ちかねの花といえば、桜?

でも、開花準備を整えているのは、桜だけじゃないんですよ~。

ヒメミズキのつぼみも、徐々に膨らんできました♪

 

ミズキは、確か元々はアメリカから日本に渡ってきたと聞いたことがあります。

桜の植樹の返礼として、とか何とか。

間違ってたらゴメンナサイ……。 

 

桜もいいけど、桜の後を追うように咲く、ミズキ系も私は大好きなんです。

 

有楽町方面から、銀座三越に向って伸びる遊歩道の街路樹もピンクと白のハナミズキです。

満開になると、とても美しい光景で、毎年楽しみにしています。

 

土曜日のお花のお稽古では、ヒメミズキがメイン花材でした。

 

全然まったく咲いていないけど、先生が

「しっかり待ってあげてね~、必ず満開になるんだからね~」とおっしゃっていました。

 

先月のコヒガンザクラも見事に開いたので、今回も玄関前に投げ入れしてみました。

 

もちろん、お稽古では他にもお花を使いましたが、どーもダイナミックに生けられないんですよね~。

その他は、和室にちんまりと飾ってます。

あ~あ、これじゃなぁ。

 

茶道で使うお床の花は1種か2種にするのが決まりで、しかも数輪しか使わないため、華やかなのは難しくて、

などと言い訳してますが、だからと言って茶花をうまく生けられるわけではない……。

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鳳凰祭三月大歌舞伎・夜の部@歌舞伎座

2014-03-16 | 歌舞伎

吉右衛門@弁慶を見るために、海老さま出ないのに、1等席で観劇してきました。

 

花脇の最高のお席♪ ああ、幸せ~。

やはり、3階席から双眼鏡で見るのとは段違いで、常に1等席で見るお大尽様になりたいものですなぁ。

 

「勧進帳」は数えきれないほど見ていますが、吉さま@弁慶は、初めてのような気がします。

 

花道に立った弁慶は意外と普通。

自然体の弁慶でした。

 

やはり、團十郎@弁慶の印象がものすごく強いため、あの強烈な目力と光り輝く華を思ってしまうわけです。

 

吉右衛門@弁慶は、鬼平ファンの私からすると、鬼平的な頼れるリーダーという感じでした。

「立派」というより、頼りになる、この人について行けば絶対に関所は突破できるという確信を抱かせる弁慶。

 

いわゆる「弁慶役者」ではないみたい(誰が決める?)ですが、吉さま@弁慶を見事に造形しています。

 

最期、花道を飛び六法で引っ込む前に、富樫の方角に万感の思いをにじませ、頭を下げるところは、

「鬼平」を見ながらいつも「か、かっこいい~」と泣いて唸ってる気分になったし、

天に感謝するときは、あまりタメがなく、むしろ私は好き♪

 

富樫との山伏問答も何だか明るいんですよね。

あの口跡の良さで、問答の中身もバッチリわかるし、全く飽きさせません。

 

さらに、何といっても、藤十郎@義経が素晴らしい!

品格、威厳、憂い、どれをとっても青年義経そのもので、立ち居振る舞いも全く危なげなく、

年齢を超越したさすがの存在感。

 

そりゃ、こんな主なら、命がけで守りたくなるわよね~と思わせる神々しさです。 

いいもの見たわぁ♪

 

夜の部は他にも、幸四郎の「加賀鳶」が茶目っ気たっぷりの小悪党の演技が笑える世話物と

玉三郎の舞踊劇で、とてもバランスのいい演目が揃っています。

 

「日本振袖始」の玉さん、蛇体となってからのメイクは、やっぱり見たくないなぁ。

美しいままがいいのよっ!

 

ただ、すっぽんから出てきたときの玉さんの変身前の美しくも妖しいお姿を間近で拝見したから大満足ですけどね。

 

先日、ストーンズのコンサートで18,000円のアリーナ席で、「楽しかったけど、やはり高い」と感じたものですが、

これが歌舞伎となると、同じ額でも、「18,000円出して良かった!」となるのよねぇ。

 

吉右衛門の弁慶には、それだけ「ありがたみ」があります。

 

26日千秋楽。

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ズボラにもほどがある……

2014-03-08 | お茶ときどきお花

明日はお茶会。

今回はお濃茶席がメインのため、客の立場でも、やや緊張します。

 

いわゆる、お抹茶というのは「お薄」のこと。

お薄は「点てる」といいますが、濃茶はその名のとおり、ねっとり濃く「練る」と表現されます。 

回し飲みをするため、作法もあり、大寄せのお茶会で濃茶席がかかるのはわりと珍しいかもしれません。

 

先生から、「出帛紗(だしぶくさ)は遠慮して使わないように。自分の使い袱紗を持って行くこと」

と、皆に念押しがありました。 

 

出帛紗とはお濃茶を練った人がお茶と一緒に添えて出す名物裂のこと。

25センチくらいの正方形の正絹の布で厚めのハンカチのようなものです。

高級なものはそれだけで5万円以上します。

 

それを添えていただいて、緑色の抹茶で汚したりしたら大変です。

そのため、お茶会では出された出帛紗は使わず、後ほど拝見するだけという決まりがあります。

 

しかし、高価なお茶碗にそのまま触れるのは失礼なので、出帛紗の代わりに自分の袱紗を使います。

 

そこで、先生の一言。

「きれいなものを持って行くように」

 

そうなんだよね~。

普段のお稽古で、袱紗は茶杓を拭くときに使うため、お茶の汚れが黒っぽく染みついているのが普通の状態。

 

それって結構、目立つんですよ。

お客さまとして招かれた席で、そういう汚らしいものを出さないように、わざわざ注意してくださる先生。

何だか申し訳ないです……。

気の利かない弟子ばかりで、さぞやご不安なことでしょう。

 

綺麗な袱紗を用意しているとき、ふと恐ろしいことに気づきました。

私って、最近、お扇子を全く変えてない?!

 

お茶では扇子を開くことはありませんが、たとえ見えなくても季節ごとに変えるのが、

楽しみというか、風流というか。

 

おそるおそる、開いてみると紅葉が現れました……。

つまり半年間、放置していたということなのね。

 

うーむ、ズボラにもほどがあるっ! 

急いで、前回の午年にいただいたお扇子に替えました。

 

この扇子を見るだけで、確実に12年経過したのがわかります。

そんなに経っているのに、これかい? と自分で自分に突っ込みを入れるしかない私。

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