思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

わたしと参議院調査室との関係ー総務と行政監視と山下栄一委員長。

2011-05-24 | 社会思想

わたしは、2008年1月のパネルディスカッション=「公共哲学と公務員倫理」のパネラーとして討論して以降、参議院調査室と深い関わりを持ち、今日に至っていますが、

そのキッカケとなったのは、2007年の11月に、当時、参議院法務委員長で、後に行政監視委員長となった山下栄一議員が、公務としてわたしの主宰する『白樺教育館』を訪れたことにはじまります。公務員倫理や哲学教育の重要性に注目していた同氏が、シリーズ『公共哲学』(東京大学)の最高責任者・金泰昌氏とわたしとの【公共哲学をめぐる論争】(京都フォーラム発行の『公共的良識人』紙上で30回。後2010年8月に東大出版会より『ともに公共哲学する』として刊行)に注目されてのことでした。

それが、参議院調査室との関係を生む端緒となりましたが、はじめは、総務委員会調査室(室長は、高山達郎さん)、次は行政監委員会調査室(室長は、西澤利夫さん)でした。私は、議論として、論文として、講義として、「民主主義」(対等・自由な立場で内容的な議論をしてルール社会をつくる実践)のもつ意味と価値を鮮明にするために努力し、哲学的基盤を民知という視点から明示しましたが、それがいろいろな場面で思わぬほどの力を発揮することとなりました。その内容について分かりやすくまとめたのが、 『公共をめぐる哲学の活躍』です。昨年10月に書いたものですが、ぜひご覧下さい。

白樺教育館ホームページ

武田康弘
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2 コメント

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官の存在意義 (荒井達夫)
2011-05-29 22:14:58
「主権者である国民によってつくられた「官」は、それ独自がめざす世界(公)を持ってはならず、市民的公共を実現するためにのみ存在する。」

山下さんは、この武田さんの言葉に強く惹かれていました。現在も、竹田青嗣さんとともに、哲学教育に尽力されているそうです。検察不祥事や原発事故などの問題を考えるとき、この言葉の持つ意味は、本当に大きいと思います。
わたしと竹田さんと山下さん (武田康弘)
2011-06-06 10:21:06
「山下さんは、この武田さんの言葉に強く惹かれていました。現在も、竹田青嗣さんとともに、哲学教育に尽力されているそうです。」

1年8カ月前、わたしと竹田さんが、参議院調査室の客員調査員となって、竹田さんと山下さんの「出会い」がありましたが、なんと!!お二人は、高校の同クラスの仲のよかった友人で、40数年ぶりの再会となったわけです。全くの偶然で、それは衝撃の出会い=再会となったのでしたね。
まことに不思議な「縁」としか言えませんが、わたしは、竹田さんとの出会いの対談をご披露しましょう。もう21年前のことです。今日のブログにしますので、ご覧ください。今に至るわたしと竹田さんの「同一と違い」は、最初の時からのものですね(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/shirakabatakesen/e/cadde68b30eb357034eb184c60952beb
なお、「出会い」と「参加」は、サルトルの自由と責任の哲学のキーワードですが、わたしとの対談にもありますように、竹田さんはサルトル哲学には否定的です。

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