忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

修羅のなみだ

2013-01-19 23:37:39 | 書展
本日は、午前中、上大岡の教室でお稽古。
午後は空いていたので、筆を持たなければと思いつつ
ちょっと横になったら、お昼寝をしてしまって

このところの寝不足解消にはなったのですが、
スケジュールが予定通りこなせないと、
自己嫌悪

一日が「あっ」と言う間に終わってしまう。
もたもたしていると、
すぐに人生終わってしまうような、
焦りを感じます
年のせいでしょうか・・・

今日は、「TOKYO 書 2013 公募団体の今」の作品紹介の最終回
新潟木原光威氏の「修羅のなみだ」です。
同じ題材で2点の作品を出品されています。

以前ご紹介した1点目は、軸装作品でしたが、2点目は全紙2枚継ぎ4曲の大作です。
今日は両方を見比べていただきたいと思います。

1点目


2点目


1点目は、一昨年の3.11の直後に書かれて、被災者の方に寄り添う思いで書かれたようです。
そして、2点目は今回の書展のために書かれたとのこと。

ご本人は、3.11の当時に書いたものは、思いが強くあったので、1点目のほうが気に入っている。
2点目は「ダメですね」とおっしゃっていましたが、皆様はどのように感じられるでしょうか?

この題材は、宮沢賢治の「春と修羅」という詩から取られた言葉です。

「まことのことばはここになく
修羅のなみだはつちにふる」

宮澤賢治は、私たちが暮らしている世界・銀河・宇宙といった
雄大な規模で人間を捉えているところから、

2点目は、壮大な宇宙・銀河の景色が見えるように私は感じました。

1点目は、醜悪で邪な本性をもつ人間が、この地球を傷つけ、悶え苦しんでいる様子が見えます。

どちらも勝手な感想です。

作品を製作する際は、まず「言葉選び」が大切。
「何を書くか」を決めるまでに、かなりの時間を要し、
実際書くのは、さほど時間はかからない、とのことです。

私は、両方ともに時間がかかるのに…
だから、お昼寝などして、のほほんとしていては、
ダメですね



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