忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

ほっとした気分

2014-01-30 10:07:25 | 日記
    

「夢」  現日春季書展の作品の一部です。

書く時間が十分とれず、消化不良ですが、
表具屋へ提出しました。
諦めがついて、ほっとした気分というか、
仕方ないと開き直ってしまいました。

とことん書き込んだ作品を書展に出品すると、
会期中、晴れやかな気分でいられるのですが、
今回の春季書展は、曇りに曇っています


先日、桜木町の師のお稽古場の皆さんと、
ブリースベイホテル 14Fにある
バー・エルマールへ行きました。

夜は、お酒を飲むところですが、
午後3時頃ティータイム で、
コーヒー・紅茶に美味しいケーキ。
お客さんは、私たちだけで、
ゆったりと静かです。
店内の中2階の大きな窓からは、ご覧のような↓
晴れた空に横浜ランドマークタワーをはじめとする
MM21が一望に見えました。

    

多分夜景がきれいだろうな
今度はお酒を飲みに・・・

先週伺った横須賀書作家協会展の会場風景と
友人の鵬舟さんの作品です。





左は「底力」 右は「大吉祥」です。
力感溢れ、躍動感に脱帽です。


少し暖かなこの数日、
とてもほっとした気分です




幕田魁心先生の書に触れて

2014-01-26 09:52:44 | 書展
昨日は、天気予報で4月上旬の暖かさと、
浮かれ気分だったのですが、
さほど暖かいとは感じず、
やはり1月。

午前中12時までお稽古をして、
一目散に銀座の洋協ホールへ。
午後1時からの幕田先生の講演会に参加し、
席上揮毫を拝見させていただきました。

講演会は、とても、和やかな雰囲気で、
先生の温和なお人柄とご門弟に慕われておられる様子が
感じられました

お話と並行して、実際に横角の起筆の比較を書いて見せて下さり、
硬筆と毛筆の違いは、硬筆は字形の美が勝負だが、
毛筆は、筆の弾力を使い、無限大の表現が可能となる。
そこに書の芸術性が生まれると。

「馬」という文字を何種類も書いてくださり、
「個性」と「くせ」の違いは、
「個性」は、支持者がいるという客観性があることと。
どの「馬」も素敵です。

      

線を書く時は、筆を立てて書くと、紙の中に線の深さが出て、
線に立体感が生まれてくる。
木に文字を書いた場合、墨が木に入って三寸(約10cm)ほど染み込む。
これを「入木三寸」というそうです。
筆が立たず傾いたまま書くと、墨は三寸も染み込んでいかない。
など、多く納得できる、説得力あるお話をきくことができました。

     

先生の書のテーマは、「変化と統一」だそうで、
根底には様々な古典があるが、
その中でも何紹基の粗密と不均衡の変化を使用しながら
バランスをとっているとおっしゃっていました。

そして、「美」は書作の最大のテーマだと。

先生のお言葉の一つ一つが、
そして線の一本一本が、
ずしりと重く、
私の中に
響くものでした

席上揮毫で、すでに表装された掛け軸に
「威風堂々」と「花鳥風月」を
書いて見せてくださいました。



     
(書き上がった掛け軸)

以下2点は、今回の書展に出品された、先生の作品です。

     
(十二支)


(啐啄之機)、絶好の機会、といった意味で、鳥が卵からかえる時に、内側からつつくヒナを「啐」と言い、外側から絶妙なタイミングで突いてサポートする親鳥を「啄」という。
このヒナがかえる絶妙なタイミングに例えて「啐啄(そったく)」と言います。

巣の卵の中で、ず~とのんびりしている私ですが、
昨日のような講演会で、これからもどんどん刺激をいただくよう、
心がけていかなければと思います








1月の書展案内

2014-01-22 11:33:41 | 書展
寒いですね。

ここ数日、家に閉じこもり、作品を書いたり、
書展の事務仕事を忙しくしています。

でも、今日は久しぶりに美容院へ出かけ、
髪をカットしてこようと思っています。

今週末、若い友人数名と飲み会(?)の計画をしているので、
少し若返りを謀らなければと・・・

髪の毛を切ったくらいでは、まあ、今更無理だと思いますが、
友人の中には、すてきなボーイフレンドもいるのでして・・・



今週末、横須賀文化会館では、
横須賀書作家協会展が開催されます。
私の友人、知人が数名出品されているので、
お時間がありましたら、ご高覧ください。

     



また、銀座では、本日より
憧れの幕田魁心先生の社中展が始まっています。
日程:平成26年1月22日〜26日
場所:東京都中央区銀座6−3−2 ギャラリーセンタービル6階 洋協ホール

     

25日午後1時より、先生の講演会と席上揮毫があるという情報。
是非伺いたいと思っていますが
午前中、お稽古があるので、
間に合うでしようか・・・

私は幕田先生とお話をしたことがないのですが、
是非書かれるお姿を拝見したいです。


幕田先生の「極める」シリーズ、
私の愛読書だったのですが、
「良い本だから・・・」と
誰かにお貸しして、まだ戻ってないような・・・
それとも、納戸の奥に眠っているのかな~











駑馬十駕

2014-01-20 10:10:53 | 書道



駑馬十駕(どばじゅうが)

(スキャナーで撮ったので、半分ずつしか取り込めず、上と下とがサイズ違いです)

才能の乏しい人も努力をすれば、才能豊かな人追いつくことができるということ。
「駑馬」は足の遅い馬。「駕」は馬が車を引いて進む一日の行程。
駑馬でも十日歩き続ければ駿馬が一日で走る千里の道を行くことができるという意。

中国の儒学者 荀子の勧学に「驥一日而千里、駑馬十駕、則亦及之矣」とある。
驥(き)は一日(いちじつ)にして千里なるも、駑馬も十駕すれば則ちまたこれに及ぶ。
驥は名馬のこと。

昨日のお稽古で、
「書はやはり才能がものをいうのでしようか?私は、才能がないので・・・」
と会員の方から弱音が聞かれました。
ふと、馬年ということで、
「今年は駑馬十駕の精神で頑張ります」
というHさんの年賀状を思い出しました

私も才能が乏しく、自分自身に苛立ちを感じています。
どうして、こんな作品しか書けないのか・・・と。
いままでず~と、才能がないと感じてきたけれど、
それでも書を諦めずに続けてました。

「駑馬」である私が、諦めずにやっていることによって、
いずれは、「驥」となることができるのでしょうか?
いや、「駑馬」のままでよいのです。
「十駕」すること、書を続けること、続けられることに
価値があると思っています

身近な方でも、健康の理由で続けられなかったり、
経済的な事情で諦めざるを得ない方を見てきました。
その方々の分までと思います。

このところ、現日会春季展の作品を書いています。
ちっとも思うように書けない悔しさで、髪の毛をかきむしり、
「アー」と大声を張り上げて・・・

     

作品の一部「倦」
この文字は、飽きていやになるという意味です。

理想には程遠く、苦しみながらも、書き続けます。

できること、続けられることの幸せを思いながら・・・










日がのぼる

2014-01-16 22:03:06 | 日記
友人のYさんが、横浜金沢区で撮影された
今朝の日の出の写真です。
メールで送ってくださいました

     

力強く、荘厳に日が昇ります。

太陽ばかりでなく、地平線まで赤く染まっています。

日本は「日出ずる国」と言われ、
日の丸の国旗がその象徴とされています

ずっと太陽は昇り続けることから、
いつまでも明るい国であるようにという意味合いがあったのでしよう。

私も以前金沢区の海のそばに住んでいたのですが、
眠れない夜は、夜明け前に海辺へ出かけ
日の出をよく見ました。

神秘的な日の出を見ると、
爽快な気分になり、
力を得た気持ちになります。

その日の光に、勇気を得られ、
希望が生まれます。

太陽の恩恵は、計り知れないものです。
明るい社会を作ること、
明るい生活を営むことを
心がけて
日々過ごして行きたいと、

この写真を見て思います