誕生日だったので両親と夕食を取る。自分としては気持ちも身体もずっと若くありたいので、これ以上歳は取りたくないが、今、私が生きている事は両親のおかげであり、私を産み育てて貰った両親には感謝しかない。近頃は自分の夢や希望よりも、どれだけ周りの人に役立てる人間になれるか考えるようになってはいるが、今の私は特に誰の役に立っているとも言えない。もう少し知恵や知識を蓄えて、それを武器に戦えるようにもっと努力しなければいけないなあと思う。
実家でTVを見ていると、メジャーリーガー大谷選手の通訳に、違法賭博の疑いで米国税当局の捜査が及んだ事が報じられていた。7億円近くの大金が大谷選手の口座から違法賭博運営者に送金された事で、大谷選手の関与も疑われているらしい。仮にこの賭博が合法だったなら、通訳が摩った借金を大谷選手が肩代わりしただけの話で済むのに、違法だったために大谷選手にも火の粉が降り、彼の今後の野球人生に悪影響を及ぼす事にもなりそう。なぜ通訳は、大谷選手にも迷惑が及ぶであろう「違法」に手を出したのか。
不可解な事は他にもある。賭博が違法とされる理由は様々あるが、マカオには、中国人富裕層のマネーロンダリング先として機能するカジノがあるらしい。カジノで大負けして大金を摩ったテイを装い、マカオからタックスヘイブンの口座に送金して資金洗浄する手口だ。今回の事案も、賭博で摩った事にすれば7億円近くの所得（大谷選手から得た不当利得）に課される税金逃れができるだけでなく、その金をひっそりと我が物に出来る。しかも通訳が借金を返還すべき相手は大谷選手だけだから、全て二人の間で解決できてしまう。しかし大谷選手は野球以外の事にあまり関心はなさそうだから、事件に巻き込まれただけだろうと思う。
大谷選手が結婚した直後の発覚ゆえ、自分との関係性が壊れる事を察した通訳が、嫉妬心から大谷選手をスキャンダルに巻き込んだのではないか？とか、あれこれくだらない事を想像してしまった。こういう事件はどこまで掘り下げても推測の域を越える事は出来ず、おそらく真相には辿り着かない。最近は野球と直接関係ない事ばかり騒がれて、大谷選手も大変だ。たとえこの事件が自民党議員の裏金問題からのスピン報道だとしても、私は惑わされない。
