けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

先勝しましたが、の続き

2018-04-28 19:45:51 | football

2017/2018 UEFA Champions League Semi Final 1st-leg
Bayern Munich 1-2 Real Madrid C.F.

マドリーのゴール:マルセロ、マルコ・アセンシオ

勝って終わったことが不思議でもあり、選手たちの頑張りに見合った結果でもある、というそんな試合でした。バイエルンの方がポゼッション率も攻め込む回数もチャンスも多かったのは確かですが、それでもよく守ったし、貴重なチャンスをゴールにつなげられました。1失点のミスはあるとしても、みんなよく頑張っていたと思います。守備に身体を張り続けたラモスとヴァラン、ミス1つでピンチになる中盤で集中高くボールを動かしていた中盤の面々、クリスチアーノはなかなかチャンスもなく連続ゴールも途切れてしまいましたが、マルセロのゴールの前のチレーナのフェイントは効果があったんじゃないかな。もちろんマルセロ、アセンシオも、よくゴールを決めてくれました。
それでも最も印象的な働きというなら、やはりバスケスでしょうか。今シーズンBBCがなかなか揃わなかったというのもありますが、ジダンはいつの間にか「BBC」が当たり前ではない、というチームを組むようになった気がします。イスコ、アセンシオ、バスケスがチャンスを与えられることが増え、それに彼らが懸命なプレイで応えかつ結果につながっているというのは、今シーズンの収穫かもしれません。バスケスは、カルバハルとともに対面のリベリを抑える守備サポート、相手CKからのこぼれ球にプレッシャーをかけてミスを誘発し、アセンシオとともに一気に駆け抜けて2点目につなげました。さらにカルバハルが負傷で下がった後は、SBに下がって引き続きリベリに対応。相当大変だったとは思いますが、モドリッチのサポートも受けつつ、ついにゴールは許しませんでした。よく頑張ったなあ…。
結果、アウェイゴールを2つ手に入れて2ndレグを迎えることになります。もちろんリードはわずか1点で、最近のベルナベウでの試合を思うと不安感が拭えないのは確かですが。しかもカルバハルが3週間、イスコが2〜3週間の離脱。カルバハルのところは、ナチョが間に合ってくれることを祈るばかりです。イスコの方は、ベンゼマ、ベイル、バスケス、アセンシオ、コバチッチ、セバージョス…困らないといえば困らないですが、イスコが来るか、ベイルが来るか、アセンシオバスケスが来るか…という想定が1つ減る分、相手の対策は楽になる。しかも調子を上げてきたところなのに。相手タックルが負傷の原因というのがまた悔しいところ。






先勝しましたが

2018-04-26 05:58:27 | football
カルバハル負傷
試合序盤からバイエルンに負傷者が2名出て、これは大変だろうと思っていたら、マドリーでも。65分、カルバハルが負傷でピッチを去ることになりました。どのタイミングで怪我をしたのかよくわからなかったのですが、現地紙によると、大腿部を痛めたとのこと。ベンチに下がった後すぐに、アイシングをしていたそうです。ローテーション策をとっている中で、アクラフへの信頼が低いのかカルバハルは起用され続けてい他のが気になっていたのですが、残念なことになってしまいました。少なくとも2ndレグは厳しそうですね…。ただ、ナチョがそろそろチーム練習にも合流できそうな感じなので、もしかしたら来週はナチョが起用できるかもしれません。楽観的に考えて。
また、イスコは肩に不快感があってハーフタイムで交代したとのこと。アセンシオのゴールの時にベンチの様子が映ってましたが、笑顔でジダンとハグしていたので、そんなに大きな問題ではないと思いたい。

補足:ジダンの試合後コメントより
「イスコは、試合の初めから肩に問題があって、快適な状態ではなかった。それで彼を交代せざるを得なかった。大きな問題でないことを願っている。ダニ(カルバハル)も痛んでしまった。だが彼は、それほどではないと言っていたよ。」
イスコは試合開始早々に激しく当たられたあのプレイですかね…。

ナチョがランニングを始めました

2018-04-17 07:19:39 | football



2017/2018 Liga Española 1 division Jornada 32
Malaga 1-2 Real Madrid C.F.

マドリーのゴール:イスコ、カゼミロ

イスコの舞台。試合自体は、ローテーションを大幅に取り入れたいつものリーガの試合、というどこかピリッとしない、まったり感がなくもなかったですが…イスコ・マヒアが見られたから良かったです。1点目のFKは、その前のファウル自体もあの位置へ入っていくイスコが倒されて自分で得たもの。通常はなかなか蹴る機会がないですが、やっぱり持ってますね。マラガのファンへの敬意の姿勢もよかったです。
相変わらずゴールにならないベンゼマですが、いつも以上にFW放棄的な、ポジションベンゼマというか、少し下がったり周りをうまく使おうとする柔軟さは、やっぱりベンゼマだなあと。これでちょっとでも点が入ると、風当たりがもう少し穏やかになると思うんだけどなあ…。2点目は、カゼミロのボール奪取、バスケスからのクロスをベンゼマがイスコに軽く流し、イスコが反対サイドに入ってくるカゼミロへパス、というなぜか点を取るカゼミロがまた見れました。ユーベ戦ではHT交代で、ベンチでは元気がない感じがしたのでちょっと心配してましたが、これで持ち直してくれるでしょう。
守備では、ラモスが復帰。またヴァランを休ませたため、バジェホがユーベ戦に続いて先発出場。落ち着いて責任感あるプレイぶりが見られて良かったです。最後の失点に思いっきり絡んでしまいましたが、あれはまあ次への糧としてくれれば。相手が違うから比べようもないけど、バジェホはラモスとの方が安定しているかな…いや、やっぱり相手と試合の重さが違うから比べられないか。
途中交代でですが、セバージョスやマジョラルも久々の登場。セバージョスは入って早々に攻撃への良い関与がありました。そのあと目立たなくなってしまったのはちょっと残念。マジョラルは、守備にもよく走り、積極的な姿勢が見えて好印象でした。
次の試合は水曜日、ベルナベウでアスレチック・ビルバオと。全員はローテーションできなかったので、マラガ戦のカルバハルやイスコが心配だったのですが、うまく入れ替えて休養を取らせたりして、コンディションをうまく保っていって欲しいです。




CL-SF

バイエルン。「そう来ると思った」というのが最初の感想。近年マドリーの方が優勢なだけに、さらに難しい試合という感じがします。しかも監督ハインケスっていうのが、老獪な対策をされそうで…。
4月25日(水)バイエルン vs レアル・マドリー
5月1日(火) レアル・マドリー vs バイエルン

ちなみに第2戦の次の試合はクラシコです。


ナチョがランニングを始めました

Somos el Madrid

2018-04-13 07:36:28 | football



2017/2018 UEFA Champions League Quarter Final 2nd-leg
Real Madrid C.F. 1-3 Juventus

マドリーのゴール:クリスチアーノ・ロナウド (=PK)

まさかこんな展開、ここまでの結果になるとは思いませんでした。

という書き出しは下の記事(1st leg)と同じ。意味するところは全く別ですが…。
前の日のローマvバルセロナの試合、ラモスが出られずバジェホはようやく間に合った程度と、気を抜けるような状況ではなかったと思うし、実際のところ気を抜いていたわけではないんでしょうが、開始早々の失点から0−3まで持っていかれました。1失点目はカゼミロが簡単にボールを失ったところから、左サイドからクロスを入れられてマンジュキッチのヘディング。2失点目は、左サイドからクロスを入れられてマンジュキッチのヘディング。3失点目は、左サイドからクロスを入れられて、ナバスが抑えきれなかったボールを押し込まれて。
一連の失点は、やはり守備ラインの不安定さが出てしまったかなと。バジェホは、まあCLデビューですから、最初はガチガチでボールの繋ぎも不安定で、仕方がない。しかも頼みのカゼミロも、いきなりミスが出たし。普段はラモスがいるところで、ラモスがマルセロの面倒まで見て、個人の力で来るボールを跳ね返しまくっていたことで、ディフェンスが成り立っていたんだなと、改めて実感することになりました。ナバスが不安定になってしまったのも、普段ならこうしてる、こうできる、という感覚がズレていたところもあったのかなと。モドリッチが広範囲に駆け回ってサポートしまくっていて、頭がさがる思いでありました。途中交代は疲労もあったかと思います。
ただ、3失点したCBを褒められるものではないですが、ヴァランもバジェホもよくやっていたなとは思います。バジェホは時間がたつほどに緊張感も取れたようですし、経験を積んで場数を踏んでいけば良くなっていくんじゃないかな。軽率にミスをしたり集中を切らしたりするタイプではなさそうなので。あとは怪我しない体づくりを。

ディフェンス面はこの辺りにして、あとはゆるく所感を。

先発、ジダンの意図はなんだったんだろうなと。一番不思議だったのは、もちろんベンゼマを起用しなかったこと。1stでしょんぼりしていたベイルを使ってあげたかったのか、ベンゼマが起用できない事情(何かフィジカルのトラブルとか)があったのか。ベイルにも惜しいシーンはありましたが、ロナウドが良い形でボールを持てるシーンが前半は乏しく、ベンゼマがいたらなあと何度も思わされました。そうファンに思わせるためのジダンの工夫だったら、びっくりですが(まさかね)。
で、後半頭に2枚替え。これはジダンさすがでした。最近早めに動くことが増えてる気がしますが、バスケスとアセンシオを入れて、穴になっていたマルセロ側、マンジュキッチとゴリゴリやってたカルバハル側、双方に助っ人が入った感じでしょうか。最終的にはここで投入されたバスケスが決定的な仕事をするわけで、そこまで含めて、ジダンすごい、と。
まあ交代の後で3失点目をしてしまうわけですし、攻めても決まらない、じりじりした時間が続くわけですが、ユーベは延長を念頭に置いていたのかカタをつけようとする感じではなく、その中でマドリーが最後まで諦めずに攻撃を続けたことが、最後のPK奪取に繋がったんだろうと思います。
で、PK。あの時間帯にPKということで大揉めになりましたが、長い待機時間を平静な表情で過ごしきり、最後に決めたロナウド。さすがでした。ラモスがいなかったこの試合、早々に失点をしてかつ攻撃もさっぱり実らない中、何度もスタンドを煽ったり、またカピタン風味のロナウドが見られたなあと思いました。何年も見ていて、色々な選手の成長が感じられる場面、プレイってありますが、クリスチアーノもこういうところが成長している、変わって行っている良い面かなと思います。


PKの場面。ボールとポイントを守ろうとするバスケス&アセンシオ、あの場で笑顔のクロースと、なかなか見応えがあります。


と、今だからこそ平穏に書いていますが、途中で「これはもう、ダメな流れだ」と覚悟を決めておりました。PKを取れた瞬間は「は?」と。試合後は、喜びよりもヘトヘトで疲れ切って脱力。なぜ安定した試合をしてくれないんだ……昔からそうですけど。
ただ、試合後にマルセロが「(バルサにおきたようなことは起きない)Somos el Real Madrid」俺たちはレアル・マドリーだから、と言ったそうです。ここでバルサを引き合いに出さんでもよかろうとは思いますが、これがまさにマドリーなのは、その通りだなと。良い試合ができない、美しい試合ができない、そんな時でも結果は手にしなければいけない、そのために最後まで戦う、最後まで攻撃する。それがマドリーなんでしょう。

クリスチアーノに喝采を

2018-04-04 06:11:50 | football





2017/2018 UEFA Champions League Quarter Final 1st-leg
Juventus 0-3 Real Madrid C.F.

マドリーのゴール:クリスチアーノ・ロナウド、クリスチアーノ・ロナウド、みんなのマルセロ

まさかこんな展開、ここまでの結果になるとは思いませんでした。すごい、とにかくクリスチアーノすごい。ただなんかもうすごいものを見た。なんて表現したらいいのか、理屈や予想を軽々と超えてゴールを決め続けていく、ものすごい存在なんだと。あの2点めでスタジアム中からスタンディングオベーションを受けたのは、以前ベルナベウがデル・ピエロに拍手を送った時のことを思い出させました。ちゃんと感謝の姿勢を見せたクリスチアーノもさすがだった。
ただ、クリスチアーノだけではなく、チームそれぞれがよくやってくれた、よく頑張ったと思います。ユーベが10人になるまではマドリーも余裕がある展開だったわけではなく、特に前半は何度もゴールに迫られた。それをビッグセーブしてくれたナバス、ギリギリで跳ね返していたラモスやヴァラン。カルバハルもよくファイトしていたと思います。カゼミロ、モドリッチ、クロースの中盤は、ボールを持つと狙われプレッシャーをかけられる苦しいポジションだったと思いますが、そこを耐えながらうまく動いてボールを回していくのは、もうこの3人はさすがですね。スペイン代表でハットトリックした分余計に、マドリーでのパフォーマンスとの差が取り沙汰されていたイスコ、試合全体ですごく目立つというわけではなかったですが、前後に左右によく走り、シンプルに仕事をこなしていたと思います。その結果、クリスチアーノ1点めのアシスト、マルセロのゴールへの関与。しかもMARCAによれば、パスが54本中54本の成功率100%だったそうで、この状況で先発起用してきたジダンの信頼に十分に応えたと言えると思います(これこそがジダンの選手掌握術でもあるかと)。
あと、マルセロはマルセロでした。これだからマルセロはたまらない。(先発全員に触れたので…ベンゼマは、まあちょっと影薄かったですけど、ゴール前で潰れ役とか、ベンゼマらしい貢献の仕方だなと思いました)。

よりによって一番もらってはいけないラモスが警告を受けて2nd-legはサスペンション。ナチョが負傷している今、ヴァランと組むのはバジェホか(ラス・パルマス戦はなかなか良かった)、あるいはカゼミロか。こうした不安要素があるという意味では、3点のリードがあるとはいえ、次も勝ち抜けに向けて確実な試合をして欲しいと思います。

その前に、デルビー・マドリーです。


ナチョの離脱

2018-04-02 18:35:45 | football
右脚半腱様筋の損傷。MARCAでは約2週間の離脱、ASは3〜4週間の離脱と予測している。

月曜になって検査が行われ、公式のParte Medicoが出ました。半腱様筋は、大腿後部の筋肉。いつも通り公式では離脱期間を出してくれないので、そこは現地紙頼りです。ちょっと期間に幅があるのが気になりますが。2週間であれ3〜4週間であれ、プロキャリアで初めての負傷なら、もっと軽くあってほしかった…。
(Twitterなどで全治3日としている記事やTweetを見かけましたが、スペイン語でもそんな報道出てませんでしたし…「ユベントス戦まで3日しかないのに負傷」というのを誤訳したのかな。そもそも検査は月曜の朝でしたしね。)

【追加・修正】
MARCAが離脱期間を「およそ1ヶ月の離脱、最も楽観的に見て3週間」と修正してきました。さらに重症の方でした……。
こうなってしまったからには、とにかくしっかり治して、元気に復帰してくれればと思います。ナチョ頑張れ、元気出して。


ユベントス戦、召集選手
ナチョも含め、トップチーム24人全員が召集されました。

Animo Nacho!!

2018-04-01 03:40:28 | football
2017/2018 Liga Española 1a division Jornada 31
Las Palmas 0-3 Real Madrid C.F.


いやもう、ナチョが。プロキャリアを通じて初めての負傷(12歳でインファンティル所属時に足首を捻挫したのが最後だったと)、ついにやってしまいました。今年に入ってから、ナチョも色々負荷が増えていましたからね。
しかし、もうあの落ち込みっぷりが。今のところ右のハムストリングの負傷だとされていて、少し足を引きずりつつも歩いたりできていたから、早くて1週間、大事をとって2週間くらいで済むだろうと思うのですが、あんなに落ち込んで悲しそうにされていると、心配になってしまう…。負傷の経験がなくて深刻に受け取ってしまっているとか、大切なCLの試合を目の前にした今負傷で気持ちの整理がつかないところもあるのだと思いますが、とにかく軽く済むことを、1日も早く復帰できることを願っています。Animo Nacho!!


試合後のナチョ
「ハムストリングをちょっと。明日検査をするよ。ここではまだ何も。不快感があるけど、大したことはないって願ってる。」