センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

トマトジュースが糖尿病患者の血液凝固能を低下

2006-12-19 11:47:22 | 感覚
糖尿病患者では血小板の粘稠性が高く血栓が生じやすいために、アテローム性動脈硬化症や心臓発作、脳卒中などの心血管障害リスクが上昇している。米国医師会誌「JAMA」の8月18日号に掲載された研究では、トマトジュースが2型糖尿病患者の血液を希釈して凝固能を低下させ、このような致死性の障害の回避に役立つことが明らかになった。 研究者らは、凝固障害の既往歴がない43歳から82歳までの男性14人、女性6人の2型糖尿病患者を対象に、3週間にわたって250mlのトマトジュースまたはプラセボ飲料を毎日摂取する群のいずれかに割り付けた。試験開始時および終了時に血液サンプルを採取して分析したところ、終了時の血小板凝集はトマトジュース摂取群で有意に少なかったが、プラセボ群では変化が認められなかった。
が、トマトの種の周囲にある黄色いゼリー状の液体から単離されたP3と称する物質に抗凝固作用が見出されている。米ニューヨーク大学医学部の医学臨床准教授Stuart Weiss博士は、トマトジュースは酸性であるため過度の摂取で胃の調子が悪くなりかねないことを指摘し、血糖コントロールに依存している糖尿病患者に対しては少量で十分、との考えを示している。
今回の研究報告者の一人でニューカッスル大学(オーストラリア)の栄養および食餌療法学准教授Manohar L. Garg氏によると、この知見がより大規模な研究によって確証された場合には、喫煙者、長距離の航空旅客(深部静脈血栓症)など凝固傾向の強い人にも役立つ可能性がある。しかし、2型糖尿病患者の食餌療法プランとしてトマトジュースを推奨するにはまずメカニズムの解明が必要である。
日経米国医療ニュースより引用、
以前にもトマトジュース類が血液さらさら効果があると某テレビ番組でも紹介されていたが、いくらトマトジュースが血液をさらさらにしてくれるからと言って、何杯もトマトジュースを飲むことには注意が必要である。
トマトジュースは酸性の飲み物であり、飲み過ぎでは胃腸に悪影響を与えるのだ。
適量を毎日飲み続けてこそ効果があるのだ、トマトジュースを飲んだからすぐに効果が現れ、血液がさらさらに成るとも思えない。
つまり、持続は力なりである。
エコノミー症候群(深部血栓症)などの疾患予防には、水分補給として役立ちそうである。
出来れば「塩分控えめや無塩」が理想である。何より、定期的にトマトを食べる方が効果は高いのだが、毎日トマトを食べるのには抵抗もある。
とくに現在売られている多くのトマトは野菜と果物の中間的な味がする。
私が子供の頃、もぎたての熟したトマトは野菜本来の臭さと青白い種が多くあり、美味しかった。現在のトマトは「桃太郎」という品種は甘い果物のような味がする。もはや野菜果物という感じである。
私が子供の頃は夏場井戸水に冷やして、おやつ代わりに食べていた。
本当に美味しかったし、健康的な食べ物なのである。
何より、私の好みの食べ方は、瓶詰めのブルドックソースを冷えたトマトにかけて食べると風味も増し美味しかった思い出がある。
最近は、トマトを食べるより、トマトジュースを飲む機会が増えている。
やはり、簡単に飲めて栄養を補給出来るのだが、残念ながらジュースだと、70%以上もの栄養価がオシッコとして流れてしまうのである。
やはり、トマトを味わいながら食べて咀嚼しながら栄養素を補給するのが理想的ではあるが、毎日食べるとなると抵抗がある。
毎日となるとやはり、トマトジュースの方が継続できるし、簡単にカリウムなども摂取出来る。
現在の食品の中には多くの塩分(ナトリウム)が使用されている。
取り過ぎた塩分を排出してくれるのがカリウムである。
カリウムはバナナやプルーンなどに多く含まれ、トマトジュースより、野菜ジュースの方が多くカリウムも含まれている。
これらトマトジュースの栄養価に加え、リコピンなどの成分が血液をさらさらにしてくれる効果があると言われているが、トマトジュースが血小板凝集を阻止する詳しいメカニズムは不明である。
健康を題材にしたテレビ番組などは、トマトジュースが本当に血液をさらさらにして効果が抜群のように取り上げているが、実は科学的根拠に欠けており、すぐに効果が現れるものではない。
今後の本格的な研究や医学的な証拠も必要となるだろう。
確かに言えることは「飲まないよりは、飲んだ方が良いと言える」。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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