センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

成人の7人に1人が人格障害

2006-12-20 09:40:55 | 感覚
米国では、研究者の予想を上回る勢いで人格障害が増加していることが、精神医学誌「Journal of Clinical Psychiatry 」7月号に掲載された研究で明らかになった。それによると成人7人にほぼ1人、すなわち成人人口の15%にあたる3100万人が何らかの人格障害に罹患しており、このうち約半数が強迫性人格障害であり、また少数派ながら他人に対して異常なまでの不信感を抱く妄想性人格障害が相当数にのぼっている。
筆頭研究者で、国立アルコール乱用・依存症研究所(NIAAA)疫学生物測定学研究所長のBridget Grant氏は「人口全体の代表例となる米国の成人43,000人と直接インタビューを実施しており、10種類の人格障害うち7種類の罹患状況をみた全国調査としては最大規模のものである」と述べている。人格障害の定義には、精神衛生状態の診断に有用な米国精神医学会(APA)の「精神障害の診断と統計の手引き(DSM-IV)」を用いた。
Grant氏によると、最も多かったのが強迫性人格障害であり、成人1640万人(成人人口の約8%)が罹患していた。同氏は「強迫性人格障害者は、ルールやスケジュールに気をとられがちで、完璧性を求める。また締まりやである点と強迫性人格とは関連性があり、お金への執着心が強い傾向にある」と指摘する。
このほか、妄想性人格障害が900万人以上(同4.4%)、反社会性人格障害がほぼ800万人(3.6%)、統合失調症質人格障害が650万人(3.1%)、回避性人格障害がほぼ500万人(2.4%)、演技性人格障害が約400万人(1.8%)、依存性人格障害が100万人(0.5%)であり、複数の人格障害を有する人もみられた。
さらに別の精神医学誌「Archives of General Psychiatry」 8月号でGrant氏は、人格障害者がアルコールおよび薬物の乱用を起こしやすいと報告。また、上に挙げた人格障害は治療可能であるため、今回の調査結果が、これら人格障害の罹患を危惧する人が医師に相談するきっかけになることを期待している。
日経米国発ニュースより引用、
日本での現状は、半年以上通院や入院などで人格障害と疑われている人は日本の企業の2%程度といわれている。
例えば、全社員数が1000人の企業とすると20名前後は通院や病院通いをしている勘定になる。
極度のストレスや職場環境においてはこの数も増加している。
また、最近において若者達を中心に増加傾向にある。女性に多い傾向では「パニック障害」「適応障害」「強迫性人格障害」など多くの障害に悩まされている人達が実に多いことに驚く、また、日本では本格的な治療や病院側の認知度やカウンセリングを行う専門医の不足などの現状もあり、セラピーがあまり行われていないのである。
人格障害は「脳の病」でもあるので、薬で簡単に治せるようなものではない。医学的治療と本人とのカウンセリングなど長時間に渡って治療する方法が欧米ではとられているが、日本の傾向として、男性は仕事の悩みや人間関係などで極度のストレスから人格障害に疾患する人達が急増している。逆に女性は「不安、恐怖、焦りなど」精神性の障害から疾患する人達が増えている。女性はPTSDと診断されることが多い。
例えば、サリン事件の電車に乗り合わせていた人やJRでの脱線事故などの恐怖やエレベータ事故での閉じこめられた体験などによって極度の不安を感じたりすると人格障害に陥りやすい。
とくに日本人は「気質としてストレスに弱い遺伝子を持っている」この遺伝子こそS遺伝子という、日本人の何と98.6%もの人達が持っている遺伝子である。私のブログの中の「ストレスと脳の関係」で詳しく紹介しておりますので、ご参照下さい。
私の仮説ではあるが、なぜ、日本人はストレスに弱いかというと、その昔、室町時代やその以前から日本列島は「黒船など他国から」攻められる(島国)である。何時、何時他国から攻められるか不安でいっぱいだったと思う。蒙古人の襲来の不安など多くを体験してきた日本人の先祖、現在の私達の遺伝子まで受け伝えられ私達の身体の遺伝子の中に残っている。この遺伝子が極度のストレスや不安、恐怖体験などで蘇るのだと私は考えている。
現在に至っては、若者達は子供のこ頃から遊びも集団生活も限られた空間でしかない。家族や学校のクラスメートとのコミュニケーションであり、狭い範囲である。ましてや現在の子供達や若者達を観ていると自分の言葉で話すという行為が希薄である。友達や仲間との会話もすぐに携帯電話のメールやパソコンでのチャットなど「文字的会話」である。
これでは、他人との交流や対話は難しい。ましてや初対面の人とは会話も出来ない。結果、極度のストレス「対人恐怖」などや人間関係で悩み苦しみ、よって(人格障害)などに疾患するのである。
やはり、実体験不足や五感からの情報の偏りによって「思考」「判断」など(免疫が低下するのである)。所謂、理性の働きが鈍くなり、興奮した状態の脳を抑制出来なくなり、思わぬ行動を起こしたりするのである。
人の脳内では外的情報(五感情報)をインプット(記憶)、その情報が何であるか計算、判断し、決定します。そしてアウトプット(行動)するのです。ですが、人格障害に陥ると判断と決定が誤ってしまい、思わぬ行動を起こすことになるのです。つまり、脳を正常化させることが重要であり、人格障害を未然に防ぐ方法でも有るのです。
私が提唱しているのは、子供の頃から辛いことも楽しいことも、嫌なことも実体験すると言うことです。現在の子供達の知識は「視覚優位」携帯電話やパソコンなどの画面を眺める時間が長いため、認知も「平面的認知」です。学校の勉強も教科書や図鑑、パソコンで理解してしまいます。立体的に物事を理解していないのです。ここに問題が生じる。つまり、脳の思考性に異変が生じるのです。ストレスの免疫力も低下し、人から少しでも悪口を言われたり、怒られたらすぐに悩んでしまう人達が大勢居ます。普段から大人に怒られたりする経験が希薄だから免疫が無いのです。いくら言葉で命は大切、頑張れと言っても子供達には理解されないのです。やはり、五感体験を積み重ね、体で感じて「心で理解」することです。
最後に、日本での精神障害や人格障害での人口に占める割合は2.170.000人であり、総人口比1.73%、予備軍も含めると現在300万人近い人達が疑われております。その数は近年急上昇である。
一刻も早い心理カウンセラーを増員する必要性がある。
私共はこれらを鑑み、近年中に北関東に医学部のなかに「心理学部」を増設し、本格的な心理学の生徒を育成したいと構想している。
そうでなければ、益々日本は立ち後れるし、手遅れに成るかも知れないという危機感を私は持っている。日本政府にもこれらの理解を求め賛同して頂けることを望みたい。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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お尋ね致します (Sari)
2006-12-20 18:50:27
お尋ね致します。私は38才、アスペと人格障害とADDの当事者です。産後にこの障害がみつかってから、家庭崩壊しました。



子供をどちらが引き取るかでもめています(汗)

いろいろなサイトを閲覧するうち、わけがわからなくなったのですが、人格障害は発達障害の二次障害と考えてもよいのでしょうか?そういう風に考える説もありますよね? フリッツさんは発達障害の専門家とうかがっています。



少しそれたコメントですが、返答いただければ幸です。
すみません (Sari)
2006-12-20 18:55:10
フリッツ藤井さんのblogだと勘違いしてしまいました。 質問は五感研究所の方への質問です。すみません、よろしくお願いしますm(__)m
産後に疾患する人達が増えている。 (荒木行彦)
2006-12-21 00:46:09
現在は、薬などの服用しているのでしょうか?、周りに(親)か知人でも側にいらっしゃるのでしょうか、一人で悩むことは辛いものです。
皆からは頑張ってと言われるでしょうが、私は「頑張らなくても結構です」と言います。無理せず、気が休まることを考えたり、好きなことに時間を費やすなどまずは休息と専門医の治療とカウンセリングが重要なのですが、日本ではこのカウンセリングが遅れている。
だから病院でも精神科に外来することになるのです。人格障害は決して精神障害ではありません。Sariさんは産後などの不安などからこれらの症状になられたのだと想像できますが、周りの人達の理解が求められなかったようですね、その方が「辛いですよね」私の知人の妹さんも極度のパニック障害で一方的に旦那さんの方から離縁され益々落ち込んでしまいました。
本人は本当に辛いのに周りが理解してくれない。わがままを言っていると勘違いされるなど健康な人達には理解されない。
人格障害は確かに脳の抱える問題でもあります。脳内の伝達物質の異常分泌やストレス物質に深く関わっていると言われています。
私でよければ、人格障害の専門家ではありませんが、悩みでしたら何時でも言ってください。
誰かに思いを伝えて楽になるのなら何時でも待っております。本当に頑張らなくてもよいです。気楽に長く治して行きましょう。
焦りは禁物です。益々プレッシャーになり、疲れてしまいますから、だから頑張らなくてよいんです。五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦ね
もともと (Sari)
2006-12-21 07:44:00
荒木さん、返答ありがとうございます。

ADD&ASの傾向はもともとあったようなのですが、人格障害と診断されてから、家族の態度が急に冷たくなり、そういう状態では育児ができないだろうと、子供に会わせてもらえなくなりました。そういう事をするほうが、私は人格障害と思いますが、人格障害云々が裁判に関係してくるので、二次障害かどうか知りたかったんです…。荒木さんはこの手の裁判のことはご存知ですか?知っておられたら、お話しいただけませんか?
医療裁判 (荒木行彦)
2006-12-22 00:37:53
私は弁護士でないので詳しくありませんが、
裁判ごとは誰でも嫌なことですが、これが切欠で二次障害になったというのはどうでしょうか?
この手の裁判は、子供の育児権利に関わる問題と、医療裁判という方面も関係してくると思います。この解決策は「専門家」弁護士に相談されることが一番の早道です。まず、sariさんは心の病を解決する方が先決です。色々と思い悩むと益々、症状も辛くなり、重くなって行きます。一つ一つ問題を解決して行くことも大切です。何でもかんでも一度にやろうとせず、コツコツと片付けて行きましょう。

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