センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

痩せの大食いを科学する!

2012-07-28 00:00:40 | 感覚、五感
普通の人と大食いの人たちでは大きな違いがあります。その違いとは、人の身体のある細胞に深く関わっていたのです。その細胞とは「褐色脂肪細胞」人の脂肪細胞には2種類あります。白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があり、褐色脂肪細胞は、首の回り、脇の下、肩の回りなどに存在しております。
この褐色脂肪細胞が大食いの人たちは、食事をすると活発的に働くことが分かっております。この褐色脂肪細胞が活発に働くと体温が0.5度~0.8度ほど上昇することがサーモグラフィ装置の測定で分かっております。
現に、大食いの人で冷たいお蕎麦を食べていても首の回りや、脇の下、背中の当たりに汗をかいて食べている人が多いのがその証拠である。
つまり、大食いの人たちは10人前以上の食事をしてもそのカロリーを体温上昇のエネルギーに変換し、消耗しているので消費カロリー効率が高いのです。
ですから、太らないという理由付けができるのです。
但し、若いうちはこの褐色脂肪細胞が活発に働いているが、中年以降もこのように大食いを続けていると、太らなくても、塩分の取りすぎ、糖質の取りすぎなど栄養素のバランスが乱れ、内臓脂肪や成人病の疾患リスクは高くなる。
何より、大食いの人たちの悩みはその食事の量から、一回の食事を外食したら何万円になるか予想できない。だから、毎日食べ放題のお店を探すことになるのです。
太っている人たちは羨ましいと思うだろうが、やはり、食事はゆっくり咀嚼して味わって、楽しんで食べることで、人の味覚も脳も快感し喜ぶのである。
私が以前から指摘している。「生きるために食べる食事、病気になる食事」と提唱したことがある。好きな物や偏った食事、大量の食欲は不健康になり、成人病のリスクが高まり、脳も低下することが私どもの研究でも分かっている。
また、大食いの人の特徴に「早食い」が挙げられます。総じて、太っている人や、大食いの人達は早食いの傾向があります。
これらは、グレリンという物質が深く関わっています。グレリンは、胃から産生されるペプチドホルモン。下垂体に働き成長ホルモン(GH) 分泌を促進し、また視床下部に働いて食欲を増進させる働きを持っています。
この食欲増進の働きが、約20分間、働くので早食いになるのです。
ですから、逆にダイエットしたければ、ゆっくりと咀嚼して、20分以上時間をかけて、食べると、20分過ぎたころから食欲が減退して、お腹がいっぱいだから、食べられないと思考します。
これら食欲に関係しているのが人の脳の「視床下部」この脳部に「満腹中枢」なども存在しており、食欲と関わり合いがあるのです。
大食いの人達は、これら20分以内に15人前ほどの食事量を食べてしまうから、大食いになるのです。
大食いの人の身体的特徴には、胃袋は、筋肉と繊毛で出来ているため、普通の人の何十倍も伸びるのです。ですから、15人前などの食事量を食べられるのです。また、大食いの人の特徴には「痩せの大食い」というように、大量のカロリー摂取しても、太らないということです。これらは、人の脂肪細胞に関係しているのです。
先ほど、説明したように「褐色脂肪細胞」の働きが、普通の人達と、大食いの人達では大きな違いがあるのです。
つまり、食事中は体温が上昇するために、これら体温上昇にエネルギー消費されてしまうから、体内(脂肪)と残らないという特徴から、太れないということです。
私も、通常の体温が36.8度高いため、背中や腕の回り、首の回りなどが暑いぐらいです。ですから、褐色脂肪細胞が多いので、大食いが出来ないので、高カロリーな食事を選んでいます。
例えば、頭脳作業時などでは、消費カロリーが激しく、私の場合は、一日集中して行うと、体重が1.5kgほど落ちてしまうこともあります。ですから、高カロリーな食事、ケーキなどの甘いモノや、時にはパンケーキにたっぷりの蜂蜜をかけて食べるなど、まさしく、痩せの大食い状態に近いのです。
皆さんからすると、羨ましいと思いますが、決してそうではありません。
私のように、食事を制限したり、カロリー維持に心がけないと、疲れやすく、すぐに体重が落ちてしまう。体温が上がらずに具合が悪くなるなど、特異体質のような感じだから、大変なのです。
このように痩せの大食いは、他人から見ると羨ましいと思っても、本人は大変だということです。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、


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