圃場の稔り豊かです
昔は稔りの秋の圃場の色を黄金色(こがねいろ)と言いました。「黄金のように輝いて美しい」とお百姓さんの喜びの声だったんですよね。
いつもの圃場の道を散歩していたら、知り合いの農家の方が3人で大型のコンバインの手入れをしていました。聞けばこのコンバインは8条刈りで倒伏している圃場でもすばらしい早さで刈る取ると言うんです。
昨年のコンバインは4条刈りが主流で早さもゆっくりでしたから私も驚きました
8条刈りのコンバインって大きさがこのコンバインの倍ですもんね
農業のことなどなんにも知らない私です。「うわ~大きい」高いんでしょうねと私がいうと、胸をはって「1条あたり100万円、8条だから800万円」そして聞きもしないのにこのコンバインと同じコンバインがもう一台、それに大型トラクタがー2台、最新の田植機が2台とおっしゃるんです。たぶん4000万円以上の資金が必要なんでしょうね。今の農業経営はすごい資金が必要なんですね。驚いてしまいます。
新しく仲間組合を作ったんでしょうね。いきいきと皆さん輝いていました。自分の家の圃場だけでなくほかの農家の方たちの委託を受け仕事をなさるんでしょうね。
60台後半から70台前後の熟年の方々なんですけど生き生きと張り切っていらっしゃる姿に感動してしまいました。国や県からの助成はと聞けば、そんなもの一切ないとのことでした。仲間組合の発展を祈らずにはいられませんでした。
これはご主人がコンバインで稲を刈り取り、奥様が刈り取った籾を軽トラで運搬をなさる熟年のご夫婦お二人での作業です。コンバインは6条刈りで刈り取る早さも驚く程に速いんです。新しいコンバインですよね。
この方のコンバインも6条刈りです。圃場脇には籾運搬用の荷台をつけた軽トラが1台止めてありました。お一人で刈り取りも運搬の仕事もなさっていらっしゃるようでした。シャッターを切っているとコンバインをターンなさるとき笑顔で手を振って下さいました。嬉しかったんです。
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ここの圃場では6条刈りのコンバイン2台で稲を刈り取っていました。
圃場脇の農道には刈り取りの様子を見ていらっしゃるご主人と、軽トラで刈り取った籾を運ぶ奥様の姿がありました。熟年のご夫婦の依頼を受けた二人の方がコンバインで刈り取り作業をしていらっしゃるんですね。今の農村の稲刈りの様子は様々なんですね。
でも、コンバインは大型化し刈り取るスピードも速くなりましたのでい広い圃場には2~3台のコンバインしか見えず静かなんです。
しかも作業なさっている方はほとんっど60台後半から70台前後の熟年の方ばかりで働き盛りの若い息子さんやお孫さんの姿は見えないんです。圃場で働いていらっしゃる方々は昔ならみんな隠居なさる歳頃の人たちばかりなんです。
いま農村はすごい勢いで変動しています。広い圃場にも集落のなかにも若者や子どもの姿は極端に少なくなって静です。
でも、今農村の人たちは豊かなんですよ。年金暮らしの私など築何十年の小さなおんぼろ家に住んで、10数年乗っておんぼろの軽の車で暮らしていますけど、周りを見て見ますと1軒の家に普通乗用車に軽の乗用車が数台あって(今は車がなかったら農村では暮らしていけません)、大型の建築会社が建てた瀟洒で大きな家に住んでいます。、小さな子どもたちはかっこいい服装にヘルメットで変速機付きの自転車に乗って楽しんでいますし、小学校高学年の児童や中学生は学校から帰ると塾やスポーツ少年団などで勉強したりスポーツの指導を受けたりしています。それが今の農村の姿です。すかっり都会化しているように見えます。
でもそれがなんか侘びしいんです。静かなんです。かつては若者たちの熱気が溢れていた町の自動車学校は学ぶものが少なくて閑古鳥が鳴いています。かつて7校あった小学校はわずか2校になって町から委託されたスクールバスが遠くから学校に児童を運んでいます。
広い圃場には少数の熟年の方だけっが働いていてあとを嗣ぐべき若い人たちの姿はありません。5年後10年後広い圃場は誰が耕すんでしょうか。山の集落を訪ねて見ると空き屋になって荒れてる家があちこち見られます。これからの農村がどうなっていくかほんとほんと心配しているんです。農村が寂れ消えてしまった日本の国はどうなっていくんでしょうかほんとほんと心配なんです。
陰では自然が相手の農家さんのご苦労。
そして、簡単に継ぐと云えない若者達と 莫大な経費。
お米は 大切にいただかないと いけませんね。
私のブログにコメントなど下さる方はほんとに少ないもんで、とっても嬉しくなりました。
会津はやっと毎日すばらしい晴天が続くようになりました。北海道は梅雨前線や秋雨前線がかからないで春も秋も晴天が続くと思っていたんですが、今年は北海道も内地同然に強風やら豪雨やらの災害もあったようですね。異常気象にはほんとに困ります。