一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

雨女 雨男

2017-10-15 07:58:42 | 雑記


       秋の長雨。

       今朝も起きると雨で、
       天気予報はこの先一週間、傘マークである。

       家にいて窓から雨がしとしと降るのを眺める
       のも決して嫌いではないが、
       出かけるとなると億劫ではある。

       ところで大事な日に降られると、
       誇らしげ(? 自慢げ)に
       「私、雨女だから」とかいう人がいるが、
       実際はどうなんだろう。

       統計的には、
       5人に1人が雨女、雨男だと思っているのだ
       そうだ。

       これは、実証は難しいけれど、
       認知心理的には説明できるのだとか。

       つまり、人間は強烈に印象に残っているほど、
       高確率で起きると予測する傾向にあるのだ
       そうです。

       私はどうかというと、
       子どもの頃、親戚のお姉ちゃん(従姉)の
       結婚式に出たときは天地をひっくり返すほど
       の土砂降りだったし、
       自分の結婚式は(秋だったにも関わらず)
       暑くて気持ち悪くなるほどの晴天だった。

       これには一つ、怨念があって、
       小さい頃、職が細く(いまでは信じられないが)
       好き嫌いの激しい私は、お祖母ちゃんから
       「嫁にゆくとき雨が降る」
       といつも口癖のように云われていたのです。

       それがフタを明けると……。
       フェーン現象のような暑さにせっかくの晴れ着
       も邪魔になるような快晴に、
       「あっ、やっぱり年寄りの云うことは迷信なんだ」
       と余計に記憶に残っているのです。


       話は脱線したが、
       日本人は奥ゆかしくて、
       鹿児島では大事な日に雨が降ると
       「島津雨」といって、
       吉兆のあかしとされるそうです。

       なんでも、
       島津家初代・忠久が生まれた日、嵐のような雨で
       汚物などがきれいに洗い流されて、   
       つつがなく産事が済んだことに由来するのだとか。

       年間の雨量が多い鹿児島だが、
       いまでは雨男、雨女は悪態をつかれることもなく、
       ヒーロー、ヒロインなのだそうだ。

       秋の長雨にくさっていた私ですが、
       ここは一つ、発想の転換をはかって、
       出かけるときも、ひたむきに前向きに考えることに
       しよう。


       ※ 稲刈りのはじまった稲田だが
         雨で倒れてしまった。