開花宣言

　　　　　　毎年大騒ぎをしてやる（ように聞こえる）サクラの
開花宣言。
　　　　　　今年は２度の修正で大幅に狂うこともなく、一気に開花
した。都心ではすでに満開のところもあるらしい。　

　　　　　　でも桜といえば入学式。
　　　　　　いくらなんでも春休みと同時に一斉に咲くのはちと早すぎ
るのではないか。
　　　　　　もっとゆっくり、自然の摂理を楽しませて欲しい。なんだ
かんだいって人間は咲くか咲かないか、微妙なところを楽
しんでいるのだから。

　　　　　　今日いった鎌倉の「猫の家」の近くにある谷戸池の桜は
ちょうど３分咲きであった。
　　　　　　アヒル三羽とカルガモ十数羽がいて、近所の人のやる
パン屑をきそって食べている。カルガモは間もなく、寒い
　　　　　　ところに飛んでゆくのだという。
　　　　　　池には主（ぬし）のような亀も数匹（？）いて、暖かい
　　　　　　陽気にさそわれて甲羅干しをしていた。

初蝶

　　　　　　ちょっと忙しくてブログ更新をさぼっていたら、
　　　　　　いつの間にかどんどん暖かくなって、いまにも桜が
　　　　　　咲きそうな気温がつづいている。
　　　　　　で、２～３日前、小さなモンシロチョウをみた。
　　　　　　良寛の詩にこんなのがあるが。

　　　　　　　　花ひらくとき蝶きたる
　　　　　　　　蝶きたるとき花ひらく　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　でもこのまま一気に気温が上がるはずはない。
　　　　　　疑い深い私はきっと、寒のもどりがあると思って
　　　　　　いるのだけど。
　　　　　　
　　　　　
　
　　　　　　

ハッとしなかった春

　　　　　　なぜろう、今年はハッとしなかった。
　　　　　　あの沈丁花である。

　　　　　　ちなみに去年は２月２２日だった。
　　　　　　外出から帰ってあの匂いにハッとしたのが。　

　　　　　　すでにもう５分咲きなのに。
　　　　　　鼻がバカになったのか、匂いが感じられないほど
　　　　　　余裕のない生活だったのか。

　　　　　　不思議に思って植え込みの近くを通ってみたら、
　　　　　　ああやっぱりにおった、あの匂いが。
　　　　　　心なし匂いが弱いような気がするけど。

　　　　　　やはりハッとしない春は物足りない。