海外ミステリ専門書店。特に、イヌ、ネコ、その他の動物が活躍するのが好き。グルメも紹介。
ミステリ専門書店(翻訳もの限定)
ワニと読むミステリ(あったかスープと雪の森の罠)
![]() | あったかスープと雪の森の罠 (コージーブックス) |
ローラ・チャイルズ | |
原書房 |
![]() | Stake & Eggs (A Cackleberry Club Mystery) |
Laura Childs | |
Berkley |
読むと、地位を脅かしてはいけません。
(ローラ・チャイルズ著)
スザンヌは夫を失ってから、友人のトニ、ペトラとともに卵料理の店、カックルベリー・クラブをオープンしています。店の経営は順調ですが、思いもよらず、3人は探偵としても活躍することになってしまいました。
カックルベリー・クラブの裏の森でスノーモービルがクラッシュし、スザンヌが駆けつけてみると、町の嫌われ者の銀行の新頭取が雪の中に仕掛けられたワイヤーで首を切られていました。殺人の動機を持つ人は多く、その中にはカックルベリー・クラブのお客さまも多数含まれています。スザンヌたちは“氷と炎の祭典”の準備に忙しいのに、容疑者にされた人たちが次々に助けを求めに来ては調査をせざるをえません。近くでは家出少年が見え隠れし、事件解決の鍵を握っているかもしれません。
卵料理のカフェのシリーズも、もう4巻目なんですね。今はキンドレッドの町は真冬ですっかり雪に覆われています。寒そうですね。スノーモービルでの追跡劇は、読んでいると凍ってしまいそうです。
新頭取の殺され方を読んで、ある映画を思い出してしまいました。テレンス・スタンプ主演の「悪魔の首飾り」。かなりうろ覚えだったのでちょっと調べてみたところ、この映画は、1967年制作のオムニバス形式の3部作の1つです。怪奇映画で原作は、エドガー・アラン・ポー。どおりでぞくぞくしたはずです。アル中の俳優の幻想が現実化するような、実際あってもおかしくない気になるようなお話で、そしてラストの少女の微笑みがトラウマになる恐ろしさ。いつまでも脳裏にやきつくような、夢に出てきそうな不安な気持ちにさせます。さすがフェデリコ・フェリーニです。また見たい、と切実に思いました「。
■既刊
ローラ・チャイルズのカックルベリー・クラブ(卵料理のカフェ)シリーズはすでに3巻が出ています。もう3巻ですよ。早いものです。もう5巻目も出版されているようですので、日本語版が出るのが楽しみですね。
あつあつ卵の不吉な火曜日
チェリーパイの困った届け先
ほかほかパンプキンとあぶない読書会
インディゴ・ティーショップのシリーズは、日本語では12巻出ています。本国ではもう15巻まであるので、まだまだ期待できます。
オーガニック・ティーと黒ひげの杯 ← これは12巻目。最新です。
主人公: スザンヌ・デイツ(カックルベリー・クラブの経営者)
場所: USA、中西部キンドレッド
グルメ: 卵料理とお菓子
動物: イヌ:バクスター(スザンヌの愛犬、アイリッシュ・セッター)、
スクラッフ(コリーとシェパードの雑種)
ユーモア: 中
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