ワニと読むミステリ(氷の娘)

氷の娘 (創元推理文庫)
レーナ・レヘトライネン
東京創元社
1,260円(価格は変わる場合があります)

読むと、なんとなくの疑念は正しいときもある。

(レーナ・レヘトライネン著)
 ノーラはフィギュアスケート ペアの花形選手です。オリンピックも期待される才能豊かな16歳の少女です。マリア(エスポー警察の巡査部長)は、ノーラの“白雪姫”のステージを見て、その素晴らしい演技に驚いてしまいました。それから10日ほどたって、ノーラはショッピングセンターに駐車中の車のトランクから死体となって発見されます。暴行のあとがあり、ノーラは外傷によって死亡したようです。スケートリンクを出てからのノーラの足取りは不明で、容疑者を絞ることが難しく、捜査はなかなか進みません。有力な容疑者とされたのは、ノーラの母としばらくつきあっていた男で、別れた後に母につきまとうようになり、ノーラにもストーカー行為をしていました。しかし、犯人であるという決め手に欠け逮捕まではいたりません。マリアは、ノーラの日記を読み少女の心の微妙な変化を感じ取っていきます。

 この作品を読むと、フィンランドのフィギュアスケート界がどういう風に成り立っているのかがわかるようです。ワニとしては、もっとフィンランドの国全体でスケート競技に力をそそいでいるのかと思っていました。何の根拠もないワニのイメージだけですが。
 それとフィンランドのカラオケがおもしろかったですね。
 カラオケの司会のような人が専属で店にいて、歌いたい人やグループがいると出てきます。曲をかけてその紹介やらステージの司会のようなことをするのです。そして自分も歌を歌って場を盛りたてます。日本のようなカラオケボックスのようなやり方とは違うようです。こういう風にカラオケという呼び方は同じでもやり方は違うというのはとても面白いですね。そのうちフィンランドでもカラオケボックスができてくるのでしょうか。
 この作品の最後でマリアに赤ちゃんが生まれます!

■既刊
 マリア・カッリオのシリーズ、第1弾は、これです。

   雪の女  ← 女性限定のセラピーセンターで殺人が起こります

 
主人公: マリア・カッリオ(エスポー警察の巡査部長)
場所:  フィンランド、エスポー
グルメ: なし
動物:  ネコ:アインシュタイン
ユーモア: 小


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