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ワニと読むミステリ(ほかほかパンプキンとあぶない読書会)

ほかほかパンプキンとあぶない読書会 卵料理のカフェ3 (RHブックス・プラス)
ローラ・チャイルズ
武田ランダムハウスジャパン
903円 (価格は変わる場合があります)

Bedeviled Eggs (A Cackleberry Club Mystery)
Laura Childs
Berkley
583円 (価格は変わる場合があります)

読むと、勝つためにはなんでもします。
 
(ローラ・チャイルズ著)
 卵料理の店〈カックルベリー・クラブ〉のシリーズ第3弾です。
 スザンヌ、トニ、ペトラの3人は卵料理の店を経営しています。
今日は読書会というお見合いパーティが行われ、店は読書好きの男女であふれています。途中で口論があったもののパーティは無事に終わり、スザンヌは最後まで残っていたチャック・ピーブラーと店を出ます。チャックは今度の町長選の候補者です。店を出たとたんにチャックは矢で眉間を射られて殺されてしまいます。スザンヌ自身も次々と飛んでくる矢をよけて店に駆け込んでやっと難を逃れます。
読書会で口論になった女性が容疑者の一人となり、また〈カックルベリー・クラブ〉が事件現場になったことから客足が減るのではないかと心配し、スザンヌは犯人探しに乗り出します。町はハロウィーンの準備で忙しく、特別イベントの〈キルト・トレイル〉も行われています。それの見学に行ったスザンヌたちはなかなか場所を見つけることができず迷い込んだところで、また死体を見つけてしまいます。
連続殺人なのか?

今回はハロウィーンの季節が舞台です。イベントが目白押しで〈カックルベリー・クラブ〉でのハロウィーン・パーティの準備もあり、スザンヌたちは大忙しです。特別な料理を考案したりして、とてもおいしそうです。それらのレシピも巻末にあります。ローガン郡の小さな町はアットホームな雰囲気ですが、町長選は熾烈のようです。現町長と町長候補に対する支持は拮抗しています。選挙の行方も気になりますね。先回の作品からスザンヌが付き合い始めたサム(医師)との仲も少しずつ進んでいるようでちょっとほほえましいです。
今回の作品で驚いたのはトニのダメ夫ジュニアの意外な活躍です。これまではまったくの役立たずでみんながどうしてトニはさっさと手を切らないのかと首をかしげていましたが、ジュニアはこの事件の解決にちょっとした働きをします。このあたりの展開はユーモラスで読んでいて笑ってしまいます。
スザンヌの周りの人たちがみんな個性的でいろいろな活動をしています。小さな町の出来事を楽しみながら読めますね。特に推理は必要ありません。まぁ、これが犯人でよかったな、やっぱりね、とそんな感じでしょうか。
殺された町長候補のチャックの名前が登場人物一覧に載ってないのはなぜでしょうか。

■既刊
 〈カックルベリー・クラブ〉のシリーズはすでに2巻でています。
  あつあつ卵の不吉な火曜日  ← 日替わり卵メニューをテイクアウトした弁護士が、店の駐車場で殺されます
  チェリーパイの困った届け先 ← チェリーパイを取り置きしていった葬儀屋のオジーが殺されます

  ローラ・チャイルズには別のシリーズがあります。インディゴ・ティーショップのオーナー、セオドシア・ブラウニングが主人公です。こちらは紅茶に関するウンチクが満載です。
   ダージリンは死を招く
   その他。
 
主人公:  スザンヌ・デイツ(カックルベリー・クラブの経営者)
場所:  USA、中西部キンドレッド
グルメ:  家庭料理
動物:   イヌ:バクスター(スザンヌの愛犬、アイリッシュ・セッター)、
      スクラッフ(コリーとシェパードの雑種)
ユーモア: 中




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