ワニと読むミステリ(ディミティおばさま幽霊屋敷に行く)

ディミティおばさま幽霊屋敷に行く 優しい幽霊5 (RHブックス・プラス)
ナンシー・アサートン
武田ランダムハウスジャパン


Aunt Dimity Beats the Devil (Aunt Dimity Mystery)
Nancy Atherton
Penguin (Non-Classics)


読むと、古い館に潜んでいるのは幽霊だけとは限りません。
 
(ナンシー・アサートン著)
 ロリは恩師スタンの依頼をうけて、イギリス北部ノーサンバーランド州の村にあるウィアードハースト館の古書の調査に行くことになります。ウサギのレジナルドと一緒です。
 ウィアードハースト館は二コールの結婚祝いに法定後見人のディッキー・バードから贈られたものですが、幽霊屋敷のうわさがあります。古い館には幽霊はつきものですね。
 古書を調べるうちに、ロリは本の中から古い手紙を発見します。許されざる恋人たちが父親の監視の目をくぐって交わした密かな恋文です。二コールの大おばにあたるクレアの恋物語のようです。幽霊はもしかしてクレア?
 ロリは、ディミティおばさまからいますぐ館を出るように警告されますが、だんだんと幽霊の支配下に置かれているロリは警告を無視して館に残り、クレアの果たせなかった恋の続きを体験していくことになります。
 秘密の通路やクレアが幽閉されていた塔の部屋、とか、古い館につきものですね。やっぱり隠し扉とかそこからの狭い通路とか、ないと古い館とはいえませんね。
 さて物語は昔の恋人たちの実らなかった恋と、幽霊のもうひとつの正体と、両面から明らかになっていきます。
 ワニは、バーグマンとシャルル・ボワイエの映画“ガス灯”を思い出して同じ展開になるのかなと心配になりましたが、もうちょっと現代的な結末でした。
 最後に、「クレアのレース」のお菓子のレシピがあります。
 
■その他の作品
 いつのまにかこれでもう5作目なんですね。
 ディミティおばさま現る
ディミティおばさま旅に出る
ディミティおばさまと古代遺跡の謎
ディミティおばさまと聖夜の奇跡
 もうすでに6作目も出版されているようです。
 まだディミティおばさまの幽霊シリーズは続いているようです。

主人公: ロリ・シェパード(主人公)
場所:  イギリス、ノーサンバーランド州の村
グルメ: クレアのレース
動物:  なし
ユーモア: 中
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