海外ミステリ専門書店。特に、イヌ、ネコ、その他の動物が活躍するのが好き。グルメも紹介。
ミステリ専門書店(翻訳もの限定)
ワニと読むミステリ(サイズ14でもでぶじゃない )
![]() | サイズ14でもでぶじゃない (創元推理文庫) |
メグ・キャボット | |
東京創元社 |
![]() | Size 14 is Not Fat Either |
Meg Cabot | |
Pan Books |
読むと、うーむ、激情は良い結果を産みません。
(メグ・キャボット編)
第一作目と比べると、タイトルで2サイズほど大きくなったようです。
元ポップ歌手のヘザーは、一作目でニューヨーク大学の副寮母になり、事件解決しますが、この2作目でも相変わらず副寮母です。上司は変わってトムになりましたが、彼はホモセクシュアルです。
今度は、またフィッシャー寮で殺人事件が起きます。人気のチアリーダーが殺されて首だけがお鍋で煮られているという少々猟奇的犯罪で始まりますので、食事時にはご注意を。
学生寮がそれぞれ特徴があってそれがおもしろいですね。男子学生クラブの入会式がいやに昔風な感じなのがこれまたおもしろい。新奇をてらっても、根は一緒なのかも。
学生の間の嫉妬や恋愛がとてもいりくんで、貶めようとウソをついたり、それがばれて騒ぎになったりと、どこにでもありそうな話でつい笑ってしまいそうです。
第一作目でエレベーターサーフィンをしてこっぴどく怒られた学生のギャヴィンが、すっかりヘザーに参ってしまいます。おせっかいをやいたりするところがなんだかかわいいですね。
相変わらず元婚約者のジョーダンはヘザーにつきまといますが、ついに新しい婚約者のタニアと結婚するようです。世間知らずでわがままな坊ちゃんのジョーダンの言動は、笑いを誘います。
ヘザーの父親が刑務所から出所し、ヘザーの住んでいるクーパーの家に住まうことになります。
あと足りないのは、ヘザーの金を持って男と逃げた母親ですが、そろそろ顔を出すかもしれない雰囲気ですね。
ま、学生寮の雰囲気を味わうということで、気楽に読みましょう。
これは3部作のようですので、次がまとめのミステリになりそうです。
■サイズの比較
アメリカサイズ 12 = 日本のサイズ 15
アメリカサイズ 6 = 日本のサイズ 9
サイズ14は、かなり大きいみたいです。
■既刊
サイズ12はでぶじゃない
主人公: ヘザー・ウェルズ(ニューヨーク大学の学生寮の副寮母。元ポップ歌手)
場所: USA、ニューヨーク
グルメ: なし
動物: イヌ:ルーシー(ヘザーの飼い犬。雑種犬)
ユーモア: 中
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )