それほど変哲もない郊外の静かな寄宿学校。子供たちが屈託なく過ごし、男の子たちは楽しそうに外を走り回り、女の子たちは、花を摘んだりしている。ごく普通の学校のように見えて、実はそこにはとんでもない秘密が隠されていた。
その子供たちは、ある目的のために育てられていた。いや、育てると言うより、培養・・とでも言った方がいいのでは。見ているうちのその秘密はじわじわと、見ているものの予想を裏切らず、でもそうはあって欲しくない。。という思いをあざ笑い、真実が見えてくる。
見ているものに対して、息がつまってくるような圧迫感を感じさせるのは、描かれる風景とあまりにギャップがあるからのように思う。これが近未来を舞台にしているのだったら、全く違和感なく、ごくありふれた物語に感じる。それが舞台はほとんど今、それも近代的なものなどなにもない、のどかな田園風景。しかし、表されているものに残酷さとのギャップ。
これは秘密なのだろうから、中身に関しては何も述べない。ただ設定や時代の描き方によって、同じようなテーマを描いても天と地ほどの差が生じることもあるんだ!ということを思い知った。伝わる残酷さが半端ない。
アンドリュー・ガーフィールド。「ソーシャル・ネットワーク」の時は、そんなに光る!とは思わなかったが、今回の彼はとっても良かった。無垢な感じに、悲嘆にくれる表情、慟哭する姿はとってもいい。普通のイケメンタイプとはちょっと違って、なかなか個性的なハンサム。ちょっと楽しみな感じ。
一番目を見張ったのが、キャリー・マリガンの少女時代の子役。雰囲気から表情から似過ぎ。よくぞこれほどの子役を見つけたもんだと変な所に感心してしまった。シャーロット・ランプリング、出てきただけですごい迫力。
◎◎◎○
「わたしを離さないで」
監督 マーク・ロマネク
出演 キャリー・マリガン アンドリュー・ガーフィールド キーラ・ナイトレイ イソベル・メイクル=スモール エラ・パーネル チャーリー・ロウ シャーロット・ランプリング サリー・ホーキンス ナタリー・リシャール アンドレア・ライズボロー ドムナル・グリーソン
その子供たちは、ある目的のために育てられていた。いや、育てると言うより、培養・・とでも言った方がいいのでは。見ているうちのその秘密はじわじわと、見ているものの予想を裏切らず、でもそうはあって欲しくない。。という思いをあざ笑い、真実が見えてくる。
見ているものに対して、息がつまってくるような圧迫感を感じさせるのは、描かれる風景とあまりにギャップがあるからのように思う。これが近未来を舞台にしているのだったら、全く違和感なく、ごくありふれた物語に感じる。それが舞台はほとんど今、それも近代的なものなどなにもない、のどかな田園風景。しかし、表されているものに残酷さとのギャップ。
これは秘密なのだろうから、中身に関しては何も述べない。ただ設定や時代の描き方によって、同じようなテーマを描いても天と地ほどの差が生じることもあるんだ!ということを思い知った。伝わる残酷さが半端ない。
アンドリュー・ガーフィールド。「ソーシャル・ネットワーク」の時は、そんなに光る!とは思わなかったが、今回の彼はとっても良かった。無垢な感じに、悲嘆にくれる表情、慟哭する姿はとってもいい。普通のイケメンタイプとはちょっと違って、なかなか個性的なハンサム。ちょっと楽しみな感じ。
一番目を見張ったのが、キャリー・マリガンの少女時代の子役。雰囲気から表情から似過ぎ。よくぞこれほどの子役を見つけたもんだと変な所に感心してしまった。シャーロット・ランプリング、出てきただけですごい迫力。
◎◎◎○
「わたしを離さないで」
監督 マーク・ロマネク
出演 キャリー・マリガン アンドリュー・ガーフィールド キーラ・ナイトレイ イソベル・メイクル=スモール エラ・パーネル チャーリー・ロウ シャーロット・ランプリング サリー・ホーキンス ナタリー・リシャール アンドレア・ライズボロー ドムナル・グリーソン
そして、じわじわ「とんでもないことを知ってしまった」と感じました。
静謐で柔らかく色素の薄い色使いの風景に居心地が良い雰囲気がありました。
いつまでもこの世界に浸って居たいな~と思い始めた頃、少しずつゆっくりと真実がひも解かれる感じ。これは演出の上手さ、映画ならではの見せ方なんでしょうね。
キャリー・マリガンがあまりにも良かった。
改めて力のある女優さんだと思いました。
原作も読んでみようと思います。
定められた運命の中、3人が恋愛も含めて懸命に生きていましたし、そこが切なくも感動するポイントなんでしょうが、そもそもその運命がもう本当に不愉快。前提があった上での話しなんで、その前提を嫌いだということはもうどうしようもないですわ。
それにしてもあの子役の子。ほんとよくもまあ見つけましたよね。マジでキャリーの子供時代ってこんな感じだったのかしらん?っておもわせてましたよ。
描き方は見事だったと思います。
表し方、見せ方は、見せない部分の想像を働かせる辺りとか、なかなかでしたね。
見せない見せ方っていうのもありだなあ。。。と感じました。
キャリーさん、めきめきいいですね。
秘めた何かを感じさせる。今回の雰囲気はとっても良かったです。
こういう場合、難しいのは、映画はいいけど、話はいや。。とかいうとき。
映画を評価すべきなのか、物語を評価すべきなのか、ほんとに悩まされます。
映画はとってもお見事だったと思います。若い役者さんたちも、みんないい味出してました。
キャリーの子供時代の子!表情までそっくりには、驚愕でした。
「闇の子どもたち」でしたか、、、。
あの作品と重なりましたね。
フィクションではありますが、何処かで
同じようなことがあるような。
3人の若い俳優さんたちは本当に素晴らしい
演技だったと私も思います。
アンドリュー・ガーフィールド、そんなに
存在感のない感じだったけど、いやいや
なかなかどうして内に秘めたパワーを思い切り
出していたのではないかと思いました。
キャリーの子ども時代の子役さん、本当に
そっくりで(笑)上手く見つけましたね。
題材は近未来でも、舞台設定はまんまこの世界観なので、どうしてもSF感覚で見れないんですよ。
この刹那は単純な言葉では言い表せませんが、いまひとつ響かなかったと言うか、釈然としなかったかな。
やり切れないものと、残酷さと、それでいてひきつける話の力強さと、いろんなことを考えながら見てました。
これが近未来を舞台にしてたら、そんなに残酷に感じなかったと思うんですが設定の違いで、いやーーな感じになるもんですね。
性格悪そ。。
釈然とはしないのですが、見る人によっていろいろと解釈できる、興味深い作品であったなあとも思ってます。
アンドリュー・ガーフィールドの「BOY A」が未見でしたら、ご覧になっていただきたいです。彼の演技力がわかります。
この映画で何かを感じられた皆様には、ぜひ、原作を読んでいただきたいです!
子供達の育ち方の機微、3人の関係性の細やかな描写が、映画ではどうしてもはしょられているので、残念なんです。
ヘールシャムの謎の明かされ方も(まあ、映画見られた方にはもとからネタバレ済ですが)、原作のほうが、なんというか、巧みです。