斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

町営住宅の過少徴収について

2019-06-18 15:42:59 | 町の課題
6月14日(金)から第5回議会定例会が始まりました。
町長から行政報告の中で「公営住宅における住宅使用量の算定誤りについて」
の報告がありました。
「平成31年3月に住宅使用料の算定確認作業をしていたところ、国の定める収入
基準を超えている入居者に対する住宅使用料の算定について一部誤りがあること
が判明いたしました。現在、公営住宅等家賃算定の根拠等について住宅使用料の
調査を進めています。調査結果の詳細が判明しましたら改めて報告します。なお、
調査の結果、住宅使用料に過少があっても遡及しての徴取は行いません。誤りが
ありましたことをお詫び申し上げますとともに、調査と併せて、今後の再発防止
策の検討も進めていきます。」(全文のまま)

この日初めてこの問題に関して知りました。
(議長・副議長には6月10日に町長から説明があったとのことです。)
議会終了後、議員控室で町長、副町長から過少徴収についての謝罪がありました。

6月15日(土)の北海道新聞朝刊にニセコ町営住宅「家賃、2700万円過少徴収」
の記事が掲載されました。
町民の方々からこれに関する問い合わせがありました。

6月17日(月)議員協議会が開かれ、16時半過ぎから約1時間に渡り「公営住宅
使用料の誤徴収について」担当課長、係長、町長、副町長の4人が出席して経過
説明と今後の対応について報告があり、議員からの質疑応答がありました。
2014年(平成26年)~2019年(平成31年)まで195件分対象世帯数72世帯
金額:27,777,600円
原因は
*政令の改正により2014年(平成26年)4月から収入超過者に対する住宅使用料
算定の計算式を修正しなければならなかったが、修正が行われていなかった。
本来なら収入超過者の認定基準額を158,000円とするところを、改正前の20万円 
で算定していたこと、また算定方法が誤っていたこと。
(1)町の独自システムの計算式の修正漏れ
(2)職員の業務知識が不十分
(3)チェック体制の不備(二人の職員が事務を行なっていた)
等があげられています。
〇再発防止の取り組みとして
・住宅使用料算定方法の条例化・専用システムの導入・チェック体制の強化等
〇今後の対応
(1)家賃の急激増加により入居者の負担大となるため周知期間を設け、
  令和2年(2020年)4月より町条例の規定による住宅使用料に変更
(2)過少徴収は町の事務処理の誤りであり入居者には責任がないことから
  過少分徴収は行わない
*2020年3月までの1年間誤徴収のまま据え置くことになります。
この27,777,600円+これから1年間の過少徴収額は誰が負うのか。
町は特別職:町長、副町長の給与減額条例を議会に提案する。
また賞罰委員会を開催し職員の職責に応じて処分を決定する意向です。

それにしてもこの額、2千7百70万円+???円はかなり大きい額です。
どのようにして修正し埋め合わせをしていくのでしょうか。
町長、副町長の減額条例が制定され、それに基づき返済していっても
大変なことではないかと思います。

毎年町営住宅入居者に対して収入認定額の通知が送られており、誰一人気付かな
かったのか。これが逆に過大徴収されていた場合はもっと早くに気付いたのか。

この6年間の過少徴収分により個人で最大でいくらの差額が生じたのか。
最少でいくらか、その報告も知りたいと思います。


3月12日の「国際女性デー」の発言について

2019-06-18 14:11:22 | 議員活動
3月12日の「国際女性デー」の発言について

発言の全文
一般質問に先立ち「国際女性デー」について一言申し述べたいと思います。
毎年3月8日は『国際女性デー』です。シンボルフラワーはミモザの花。
●1904年3月8日にアメリカ・ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが
 起源となり、
●1910年のコペンハーゲンでの国際社会主義会議にて「女性の政治的自由
 と平等のために戦う日」と提唱したことから始まりました。その後、国連は
●1975年の国際婦人年において、3月8日を『国際女性デー(International
 Women’s Day)』と制定しました。
●1982年3月8日フランスではミッテラン政権下で国際女性デーを祝う大規模
 な式典を開催し、女性の「主体性、平等、尊厳」の尊重を求める演説を行
 なっております。
●国連は2010年7月2日の国連総会で女性に係る国連の活動と組織改訂について
 決議し「ジェンダーイクオリティー(平等)と女性のエンパワーメントのため
 の国連機関」略称 UN Womenを設立し.2011年1月1日より活動をはじめて
 います。
*議会だよりNo176号32ページにある私の「賛成討論」でUN Wmen の声明文  
 を一部読み上げさせていただいています。
●アメリカ合衆国などは、国際女性デーを含む3月を女性史月間としています。
●日本でも『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA』を2017年から展開し
 東京の渋谷を中心に大阪・愛知・宮城の4都道府県など全国に拡大しています。
 3年目となる今年(2019年)3月10日渋谷駅付近で大規模なパレードが行われ
 ました。以上です。

三谷共産党前議員がどのように弁解しても「不規則発言」の認識の誤りは誤り
です。あなたは間違った発言(言葉)をしてしまったのです。それを認めた上
で持論を展開して下さい。誤った発言をすべきではなかったのです。
すり替えないで下さい。本当に共産党員なのでしょうか。

なお4月2日のブログ「議会における不規則発言とは」をご覧ください。

伊藤セツさんの著書「山川菊枝研究」の中で、伊藤さんは
「菊枝は日本で最初に『国際女性デー』を実行した大物なのに、戦後、労働省
婦人少年局初代局長だったとき「日本の婦人の日は、女性が初めて投票した
4月10日がいい。3月8日は国際共産党の婦人デーだから」と主張したことが
疑問だという。・・・」とあります。(I女のしんぶん」2019年4月25日発行から)

この「国際女性デー」はもともと女性の政治的自由と平等を求めた社会主義
運動から始まったものですが、今は共産党だけの運動ではなく、政党を超えて
全世界で男女を問わずこの運動に賛同し広まってきています。日本は先進国と
言われながら、男女平等が最も遅れた国です。
2018年5月やっと「候補者男女均等法」が制定されましたが、まだこの法律は
十分に生かされてはいません。このままでは日本はますます「ジェンダー不平等
社会」の国になり世界の潮流から遅れていきます。

「国際女性デー」とは

2019-06-10 23:01:42 | 哲学
毎年3月8日に世界的規模で行われる女性の政治的解放を目ざす統一行動日
のことです。

国際連合が1975年に定めた「国際女性デー」を祝して日本では全国の見識
ある女性議員が一般質問の前に(議長の許可を求めることなく)「国際女性デー」
について発言していますが、トラブルのあった議会はまだ聞いたことがありません。

<1921年6月、第2回国際共産主義女性会議で、ロシア革命(1917)の発端に
なったペトログラード(現、サンクト・ペテルブルグ)の女性デーを記念し、
3月8日に統一することが決定された。> 日本大百科全書

この「国際女性デー」とロシア革命は密接な関係があり、共産党と深い関係に
あります。共産党議員が「国際女性デー」に異議を唱え、まして不適切な
「不規則発言」と「野次」を飛ばすこと自体共産党の議員とはいえないと思い
ます。

「不規則発言」とは

2019-06-07 19:37:56 | 議会・議員
今年3月12日(火)私が一般質問に先立ち「国際女性デー」
についての発言に竹内正貴議員から異議が出され、それに
つづいて共産党の三谷典久議員から「これは不規則発言だ」
との動議が出され、会議録から削除されました。

後でそれを聞いたジャーナリストの一人は「共産党が『国際女性デー』
の発言に『不規則発言』との動議を出すのは考えられない」との話でした。
他にも「国際女性デー」に詳しい女性議員たちからこの「不規則発言」
には驚きの声が上がりました。

「不規則発言」とは「一貫性のない発言、意味不明な発言、議会における
『野次』」などを指すとあります。
「不規則発言」の意味を理解していなかったのでしょうか。

「国際女性デー」についての発言が、果たして「不規則発言」に当たるので
しょうか。しかも共産党議員から「不規則発言」との動議は本当の共産党員
ならそうした発言は決して出来ないはずです。
本当は「共産党員」でなかったのかもしれません。本当の共産党員なら
「国際女性デー」について心から賛同したはずです。
これこそが共産党への信頼を揺るがす「不適切発言」です。

「不規則発言」とは議会に於いて意味不明の「野次」を指すことであり、
「国際女性デー」の発言は全く「野次」には当たりません。

「不規則発言」の意味を正しく「理解」して頂きたいと思います。
font>

「嫌われる勇気」

2019-06-03 01:07:22 | 哲学

本のタイトルに魅かれて、5月半ば新千歳⇔神戸空港間の機内で
読み終えました。機内は本に集中できる絶好の場所でもあります。

この本はアルフレッド・アドラーの思想を一人の青年と哲学者の
対話を通して語っています。
◎「すべての悩みは対人関係の悩みである」
◎「人はいま、この瞬間に幸せになることができる」
やさしい語りで書いていますが、内容はギリシャ哲学の「対話編」
の流れを組む深い思想がもとになっています。

本書の中に次のような件があります。
【哲学とは何か】 
<哲学のもとの意味は、「知」ではなく、「知を愛すること」であり、
知らないことを知ろうとすること、「知」にいたる過程こそが重要」>
であると。