斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

朗読劇「線量計が鳴る」

2018-09-18 11:42:47 | 原発問題
「木枯らし紋次郎」でお馴染みの中村敦夫の脚本・出演による一人芝居が
蘭越町山村開発センターで16日(日)に上演されました。約200名が参加
しました。

原発がなぜいけないのか、これほど明快に語っているのを聞いたのは初め
てです。原発に関するさまざまな情報が散乱し意見が分かれ混乱する中で、
中村敦夫さんが語る約2時間の朗読劇がその全貌を明らかにしてくれます。

朗読劇の初めに語るセリフ:
「右を向けと言われたら右を向き、左と言われれば左を向き、死ねと言われ
たら死ぬと。俺はもう、そんな日本人にはなりたくねえんだ。」

2012年11月10日・11日福島大学で開催された第2回「ふくしま会議」に
参加しました。(前日の9日はバスで飯館村、南相馬市、関係者以外は入れ
ない警戒区域を視察しました。)
その席上で参加した一市民が会場で語った言葉を思い出します。
「ここ福島っちゅう所は、み~んな純朴で素直にお上の言われるまま~に・・・
俺たちはお上を信じて言う通~りにやってきた、その結果がこれだ・・・、
俺たちがバカだったんだ。ただ言われるままにやってきた俺たちが悪いんだ!」

朗読劇は四場になっていてそれぞれのサマリー(概要解説)は次の通りです。
一場:原発の町に生まれ育ち、原発で働き、そして原発事故ですべてを
   失った主人公のパーソナルヒストリー(個人史)
二場:原発が作られ、日本に入ってきた事情。原発の仕組み。福島事故の実態。
三場:主人公のチェルノブイリ視察体験。被爆による医学上の諸問題と現実。
   放射線医学界の謎。
四場:原発を動かしている本当の理由。利権に群がる原子力ムラの相関図。

原発の問題を2時間弱の朗読でその全貌を明快に語っています。
これを聞けば原発のすべてがわかるといっても過言ではありません。

なお10月に単行本で『朗読劇 線量計が鳴る』(中村敦夫作)が
而立(じりつ)書房より刊行されます。定価1,200円+税、全国の書店、
インターネット通販で購入できます。

〒101-0064 千代田区神田猿楽町2-4-2
TEL 03-3291-5589 FAX  03-3292-8782
インターネット kurata@jiritsushobo.co.jp

泊原発避難路

2018-01-05 23:57:17 | 原発問題
泊原発再稼働に関する情報をシェアしていきたいと思います。

<茅沼の奥手の共和町との境になる山並みの奥から工事の音が盛んにします。
道道・泊―共和線の工事がいよいよ本格化したようです。
泊原発避難路です。確か工費350億円、4年後完工予定。

泊村長、牧野氏と対談した時、「道路ができる前に再稼働は矛盾だ」と
追及したが、もう1本これにつなげる道路建設も決まったと嬉しそう
だった。

これは後志(広大な積丹山脈の南端部分)の自然破壊だと言いたいところだが、
再稼働の見通しが全く五里霧中的な状況で、避難道路だけが着々と進んで
います。>

泊原発再稼働阻止 風船プロジェクト

2016-10-16 22:55:19 | 原発問題
泊原発再稼働阻止実行委員会から以下のお知らせがありました。


10月9日14:00頃、岩内新港緑地、泊原発から4km
余りの距離から飛ばしたエコ風船が2個届いたと返事がありました。

10月9日午後2時の共和アメダス 気温10.4℃ 
風速9.7m/s風向 西北西

①10月10日午前8:00 自宅洗濯干し場 新ひだか町静内
 ・このようなプロジェクトがあることを初めて知りました。
  自然エネルギーへの転換へ拍車をかけていただきますように

②10月10日       畑    新ひだか町三石
 ・放射能がここまで飛んでくるとは思いませんでした。
  びっくりです。


政府の原子力防災会議は泊原発の事故に備えた半径30圏内の
住民避難計画を了承したとありますが、新ひだかまでの距離は
約200㎞と思います。放射能はあっと言う間に広がっていくこと
がこれでよくわかります。

泊原発再稼働阻止現地集会

2016-10-09 22:47:22 | 原発問題


泊原発再稼働阻止現地集会に参加しました。
強風と時折激しい豪雨に見舞われ、冬にも近い寒さの中、
泊原発が一望できる岩内新港緑地に全国各地からまた海外
からも約230人が集まりました。

アイヌ民族の石井ポンぺさんの“大地の祈り”に始まり、
全国各地からのまた海外からの代表者が原発反対の発言を
行いました。

鹿児島県から鹿児島反原連
愛媛県から伊方原発の現地の方
若狭から若狭の家
福島から原発いらない福島の女たちと大熊町議員
函館から大間原発訴訟の会、
インドから核軍縮平和連合

泊原発最稼働阻止現地集会宣言が読み上げられ、
反原発風船約500コが空に放されました。

その後岩内町内をデモ行進しました。
 「原発反対!」 
 「再稼働反対!」 
 「原発がなくても電気はあまっている!」
 「プルサーマルは絶対危険!」
 「空も海も自然を放射能で汚すな!」


「泊原発が止まれば全国の原発が止まる」
 という発言が強く印象に残りました。

長谷川健一さん講演会

2015-02-20 11:49:46 | 原発問題
去る2月15日ニセコ町民センターで飯館村酪農家の長谷川健一さんの
講演会が開かれ、3.11後の福島の現実を語っていただきました。
天候が心配されましたが、何とか無事飛行機も到着し、ニセコ町が
講演会の最初のスタートを切りました。
これから北海道7か所で講演活動をされる予定です。
お陰さまで参加者は80名を超える盛況ぶりでした。

2年半前に飯館村を訪れましたが、町は何一つ地震による被害らしきものは
見られず、ただ五感では全く何も感じない放射能によって汚染され、
人の姿は見られませんでした。人も動物も見られず、し~んと静まり返った村は
不気味な印象でした。
視察に同行した人たちが持参した放射線測定器と飯館村役場前に設置されている
モニタリングポストとの数値が、ほぼ同じ場所なのになんと10倍も違っているのに
驚きました。桁が一桁違うのです。持参した測定器が7.987マイクロシーベルトから
それ以上を指しているのに、モニタリングポストは0.64マイクロシーベルトを
指しているのです。そのわけは、モニタリングポストの設置場所には特別な工夫が
されていると後で教えてもらいました。モニタリングポストが置かれている下には
放射能を遮断するものが敷かれているそうです。放射線を遮断する鉛とか・・・が。

村民は原発事故の情報がさっぱり入らない中、事故直後から次々とやって来る
専門家の人たちの意見や国の方針に翻弄されつづけた挙句、結局帰宅困難区域
になってしまいました。

3.11後の飯館村の様子と現在の住民の割り切れない、葛藤の気持ちがお話の中に滲みでて
いるように感じました。長谷川さんが全国を歩き回って講演活動をつづける目的は、
被災者の一人としてそしてそこの住民たちを代表してこの気持ちを伝えつづけることが、
「原発さえなければ」という遺言を残して自死した酪農家、菅野重清さんの意志を受け
継ぐことであり、それが使命と考えているのだと思いました。