斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

友逝くや・・・

2016-02-08 17:00:09 | 人生
今朝早々句会の友人から「夕べ○○さんが亡くなった・・・」という電話がありました。
昨年の12月入院の知らせを聞いて、1度だけ、お見舞いに行って以来、ずいぶんご無沙汰
してしまい、ここ2~3日中にまたお見舞いに伺わねばと思っていた矢先のことでした。
これまでの友人からの話では、病状はよく分からないものの、一人暮らしの方なので
この冬寒い中に家に戻っても大変な様子なので、もう少し温かくなってから帰られる
ようなお話でした。

思い返せば、昨年お見舞いに行った折り「もう少し長生きできるかと思っていたんだけど
・・・もう今度はだめだわ」という言葉が思い出されます。その時彼女は自分の死を悟り、
受け入れる準備をしていたのかもしれません。
彼女とは同じ句会の会員でしたが、特別親しくしていたわけでもありません、しかし
選挙の折り、一番苦しい時に、しっかりと励まされた言葉が忘れられません。

昨年は身内の不幸がつづき、今年は新年早々から次々と友人・知人の死の知らせを受け、
その一方でご近所に3人目の赤ちゃんが誕生しました。

先日、俳人の五十嵐秀彦さんの論評を紹介させていただきましたが、人生の中で
「生死」は「人の心にあって最も重く深く、また理性では理解不能な感覚なのである。」
この言葉がふたたび思い出されます。

今日のニセコは晴れ上がり羊蹄山・ニセコ連峰はとりわけ美しく、山並みが際立って
稜線をくっきりと描き、遠方まで見渡せました。この穏やかな風ひとつない最高の
ニセコの景色に見送られて友は旅立っていきました。

ちょうど会員の句集が出来上がったところでした。
友の句を数種紹介させていただきます。

   夫逝きて彼岸みじかになりにけり

   折り鶴を友の柩へ梅雨の朝

   仏壇の夫と分け合う栗御飯


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