斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

「ニセコの自然とエネルギーを考える会」の学習会

2016-01-27 23:53:28 | 人生
毎月第4水曜日に原発問題に関する学習会を開いています。
始まってからかれこれ7年位になると思います。
まもなく3.11東日本大震災による福島原発事故から6年目を迎えようとしています。
学習会を始めた頃はまさか日本でこのような原発事故が発生するとは想像していま
せんでした。でも現実に日本で世界最大級の原発事故は起こってしまったのです。

今日の学習内容は
1.放射能廃棄物と地層処分の問題について
●放射性廃棄物とはなにか
●放射性廃棄物の種類
●放射性廃棄物の分類
●高レベル放射性廃棄物の管理に関する世界の趨勢
●各国の高レベル放射性廃棄物の扱いについての現状
●日本の「地層処分」は特異か
2.原発、再生可能エネルギーなどの最近の世界の動き
●世界の原発は停滞・衰退期を過ぎて復活期にある?今後どうなるか
 世界の原発の数は2015年の時点で438基、その半数以上が欧米とアジアにある。
 運転年数が30年を超えており、今後10~30年以内に、運転延長も考えられるが、
 順次廃炉になって行く可能性が高い。その数を超える新規原発が建設されるかどうかは、
 原発を建設中・計画中の新興国・開発途上国の動向によって決まってくると思われる。
●世界の再生可能エネルギーの動向

 最近の注目すべきトピックス
*世界の発電量の22.8%が再生可能エネルギー(2014年末)
 太陽光と風力の伸びが大きい。
*ドイツの電力総消費量に占める再生可能エネルギー電力の割合が2014年の目標を
 上回る26.2%にまで上昇。目標は2030年50%、2050年80%以上。
*オーストリア・二―ダーエスターライヒ州が100%再生可能エネルギーを実現。
 比率は水力68、風力26、バイオマス9、太陽光2。28億ユーロを投資。
 同国は全電力に占める再生可能エネルギーの割合が75%、欧州で1位。
*ニュージーランドでは2018年までに石炭火力を全廃し、ガス発電へ切り替え。
 2025年までに再生可能エネルギー依存度を90%に。2014年の時点で
 再生可能エネルギーの割合は39.5%で世界3位。
*ハワイ州で2045年までに島内の再生可能エネルギー:地熱、風力、水力、太陽光
 による発電の割合を段階的に100%到達させる法案を2015年州議会が可決。
*日本では沖縄県の小規模離島では100%再生可能エネルギー発電を目指している。

約2時間半近い学習会は中身が濃く盛りだくさんで全部はとても消化でき
ませんが、特に関心のある部分だけもう一度反芻してみることにしました。

さて日本のエネルギー政策は今後どのような方向にシフトしていくのでしょうか。
電力の自由化によりこの4月から各家庭でも購入できるようになります。
購入する電力の中身は選べるのか。原発のない電力とその値段が気になります。







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