さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

ようやく形になりました。~海野宿丸屋改修工事 ビフォーアフター~

2016年07月12日 | 現場16 東御市 古民家カフェ計画

海野宿丸屋改修工事(古本カフェ工事)

ようやく形になりました

実はもうすぐオープンなのですが、まだ細かい部分が終わってません

取りあえず、恒例のビフォーアフターと参りましょう!

 

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昭和時代に仕切られた間仕切りは撤去して、昔、土間だったところは土間に戻しつつなプランにしたのですが、

ご予算と照らし合わせて改修面積を設定する必要もありまして

奥まで通り抜けられる、文字通りの通り土間まで復活するという訳にも参りませんでしたけど

前よりは土間を広くしましたので、この通り、開放感のある空間になりました。

  

また、

既存の土間コンクリートは常に湿気っていて、

そのままではカフェ(飲食店)には向かないのでやりかえることに。

  

昭和時代の改造で

昔の三和土(たたき)の上に、薄っぺらいコンクリート(10㎝前後)を流しただけの土間は

湿気の温床になり、結露とカビに悩まされます。

ですので、

昭和時代のコンクリート土間を全部剥がしまして

新たに地業をしてコンクリートをやりなおし、土風の土間仕上げに致しました。

 

飲食店にはコンクリート土間の方が手入れが楽ですしね。

敢えて三和土に復原する事はしませんでした。

昔ながらの三和土(たたき)は、ハイヒールなんかで踏まれますと、

どんどん土がえぐれてしまって駄目になってしまいますので、店舗には向かないのです。

  

しかし、三和土に復原しないのは、お手入れだけの問題でもありません。

  

今後、雨樋の修理をしないといけない状況なこの建物。

(今回の工事では雨樋の修理は工事範囲では無かったのでやりませんでした)

改修のために床を剥がしてみて分かった事ではあったのですが、

現在、床下に雨水が浸透してしまっていて、床下がかなりじめじめ、ぐすぐすなのです。

このじめじめを解消しないうちに、昔ながらの土間になんかしてしまったら、ずっと土間が浸みた状態になってしまい、またカビっぽくなり衛生上も良くありません。

ですので敢えて、三和土に復原はせず、コンクリート土間にいたしましたデス。 はい。

 

  

 

さて、次にこちらは客間です。

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古本カフェですので、奥の半間分は板敷にし、本棚スペースに致しました。

  

 

客間から土間側をみると、こんな感じです。

土間にも本棚スペースがあります。

今回は作り付けの本棚ではなく、お施主さんの支給品で対応する事にしました。

モダンなデザインの本棚ですが

折角今回新たに塗った漆喰壁を全面本棚で覆ってしまうのは、なんとなくもったいないなぁ、という事で

このように背後が見えるタイプの本棚をご用意されたようです☆

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建具は出来るだけ既存のものを使っておりますが

意匠的に建具の裏表を変えたり、

元々の建具が本来の場所とは違うところに入れられていたところもあったようで、

建具屋さんがきちんと元のところに入れ替えて下さいました。

 

で、今回は部分改修だったために

建物のよろびを直す事ができず

建具も思うように開け閉め出来ないところが多数ありました

  

一応、建具が開閉できるように、大工さんに敷居鴨居を改修しながら見て貰う事になっていたのですが・・・

結果的には、ちょこっと鴨居をいじった形跡はあったものの・・・

鴨居のレベルを調整できておらず(1寸も狂ってたところもありました

1寸もレベルが違ってしまえば、建具側で調整できる範囲をはるかに超えていて、建具を滑らす事が出来ない!

と、建具を入れる段階で判明し、、、

結局、大工仕事も多少できる建具屋さんだったので(助かった)

大工さんが調整したはず?の鴨居を一旦外し、

再度入れ直すところからやり始めるはめに

 

うーむ。

もし古民家を含め日本建築に携わるのであれば、引戸文化ですから大工さんは敷居鴨居を見れないとお話にならないのですが、、、

社寺をやってたという今回の大工さんのはずだったのですが

ん?な状況。

  

で、建具屋さんは、まさかこんな酷い状況だとは思っていなかったようで

「腹立つ~~!!!」と叫びながら、余分な工事(鴨居をやりかえ)をもの凄い勢いでこなし

更に古い建具の調整もし、残業までして頂いて、この通り

古い建具を全部納め、開閉も出来るようにして下さいました

さすがです。(同じ北海道出身の建具屋さんだったりします♪)

  

が、しかし、建物のよろびが激しいため、柱と建具との間に大きな大きな隙間が(滝汗)

こればかりは建具屋さんでもどうしようもないので、辺付けを取りつける事に。

それも本当は大工さんにお願いしたいところでしたが、、、この通り、いろいろありまして(泣)

結局は、現場監督のうちの旦那さんが、三角形の辺付けを付けましたデス!

いや~素人でありながらよくやりました (やっぱり道具道楽のお陰か?笑)

  

 

 

  

客間  

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客間の障子戸は、塗装屋さんに枠を古色に塗ってもらいましたので

障子紙も張り変えました。

障子紙の張替費用は予算に見込んでいなかったので、お施主さんに張って頂く事になりまして

私も少しだけお手伝い~

 

 

客間から入口をみる。

畳も入れ替えましたので、この通り、美しい和室に仕上がりました~!

ゴロゴロしたい気分

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土間から入口方向をみる。 

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昭和の改造部分は撤去して、土間に戻しました。 

 

 

  

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この既存の板壁と格子は、計画ではそのまま活かすつもりだったのですが、

この板壁、実は、「臭いものに蓋」の役割をしていまして

傷んでいた外壁を覆い隠すために、昭和の改造時に設けられた壁でした。

今回の改修の過程で、いろいろ現場で検討をした結果

この板壁を一旦撤去し、もう一度、新たに壁を土間上から作り、

今後、店舗を営業しながら外壁工事を外から出来るようにしました。はい。

(解体撤去したここの格子、あとで思いがけないところで再利用することになりました♪)

 

 

こちらも、、二転三転した箇所ではあるのですが 

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昭和時代の改造部分を撤去しましたら、箱階段が出てきた事は以前書きました。  

 

このように。

で、この箱階段がそもそも別のところに元々あった事がわかり、

じゃ元通りの場所へ戻すことにして、

ちょうど天井が抜けていて明り採りになるという事で

吹き抜けのままにし

しかし、吹き抜けのままですと、2階を利用する時に、落ちそうになるという事で

落ちないような対策を簡単でもいいのでやる。という話になったのでした。

実はその話も、大工さんはすっかり忘れて現場を引きあげてしまったので

ここもうちの旦那が悩んだ挙句、

ちょうど解体撤去して出てきた格子を利用出来ないか、となり

じゃじゃ~ん

お見事!

吹き抜け手摺対策、格子の廃材利用してなんとか出来ました

現場監督、頑張りましたョ~

 

 

こちらは厨房。 

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保健所の飲食営業許可がとれるように、

厨房機器を新設し、衛生面の事も考慮して、低い昔の天井板のままだと2階からの埃も落ちてきて汚いので、

梁は現した状態にしてますが

(露わになっている木部は塗装しました)

天井板面には新たに石膏ボードを貼りクロス仕上げにしてます。

(火気使用室という事で、防火上の配慮もね)

  

 

 

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保健所の検査は無事に終わりましたので

これで営業ができるようになります

 

このような訳で、、、

大工さんが上った後は、各職人さんの力を借り、

うちの旦那の道具道楽も役に立ち、

皆さんの頑張りで、

こうしてなんとか形になりました!わーい!

(まだポスト口とか残ってますケド^^;;)

  

  

さて、こちら古本カフェはそのような訳で、ギリギリまで工事をさせてもらっておりまして

開店準備もままならないまま、

今週の金曜日から営業開始する事になりました!

キャー

明後日からです

 

という事で

只今、お施主さんは開店準備で大忙し

それなのに、まだ現場では細かい作業が若干残っておりまして

間に合うのか?!な状況ではございますが

追って、オープンの内容等をお知らせしたいと思います

 

 

 

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