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能登復興に向けた私案(7回目): 6.地域が今後目指す方向

2024年05月14日 18時43分37秒 | 社会全般
現状、この地域にまとまった人口を養える程の産業を起こす事は難しいであろう。能登のこの地域は山地であり、平野が極端に狭い。そしてモノ作りをしたとしても、市場からは離れており、大規模な工場の誘致をするには条件が悪すぎる為、ほぼムリであろう。であれば、こじんまりとした産業を自前で複数起こして、活性化するしか道はないだろう。

それで復興に向けた私案を、次の項目に分けて可能性を探っていきたい。
(A)観光
(B)農業と畜産
(C)新しい住居について
(D)魅力ある地域作り

(A)観光(その1)
残念ながら、珠洲から南の内浦の地域は、観光する所は余りない。最近、能登町に奇抜なイカのモニュメント(イカキング)を構築し、多少注目を浴びた事で観光客が訪れる様になったが、この様な奇抜な事を、または全く新しい事をしない限り、人が集まり難い地域である。

この地域の魅力のヒントは、このイカキングにある。奇抜なモニュメントを作ると云う事ではなく、海産物が大変豊富な地域であり、またその品質(味)も格別である事がこの地域の一番の魅力である。穴水町はカキの養殖で県内的には有名なのだが、全国的には知られていない。石川県で食べるカキは、広島産でもなく、三陸産でもなく、穴水産である。そして、富山湾を臨むこの地域の海産物は大変美味しく、この穴水のカキと併せ、この地域の海産物を観光の第一の目玉にすべきであろう。この様に説明すると、民宿や旅館での海鮮料理を振る舞う事をイメージするだろうが、これ以外に、釣り場を整備する事で、釣り客を呼び寄せる事が出来るのではないだろうか?

釣り好きな人に、2~3日滞在してもらう。滞在方法はキャンプでも良いし、民宿や旅館でも良い。キャンプ場の場合、魚を捌いて頭や内臓を捨てられる場所が必要となるだろう。この様な設備があると、太公望にとっては大変助かる。また民宿や旅館で宿泊する場合、自分が釣った魚を使った料理を出してくれる所が欲しいと思う人も多いだろう。また自分で自炊できる場所も欲しい人もいるだろう。

また、家族で旅行する人達にも簡単に釣りが出来る場所も必要だろう。小さな子供でも安全に釣りが出来る場所で、場合によっては釣り具も借りられる様な桟橋が有れば、家族連れでも旅行に来れるだろう。偶然にもこれを書いている時に、能登町にある百楽荘の事を知った。この百楽荘は景勝地でもある九十九湾に面した所にあり、旅館の前で釣りが出来る場所の様である。正に家族連れでの旅行での釣り+宿泊で、最高ランクの宿泊施設であろう。この様な施設が複数出来れば、観光地としてブランド化出来るのではないだろうか。

そして忘れてはならない事として、能登には能登牛と云うブランド牛もある。海の幸だけでなく、牛肉も楽しめる。それから、山の幸も良いモノを育てる事で、食を楽しむ地域として、活性化出来るのではないだろうか。
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