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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:選ばれない国に成り下がる!?

2024年01月21日 20時17分13秒 | 社会全般
11日の日経新聞に、「選ばれない国に成り下がる」と云う見出しの記事があった。これは外国人にとって、日本の企業に魅力を感じないと云う事であろう。確かに、給料は安いし、仕事の自由度や責任範囲が狭い事はマイナスである。しかし、多の先進国と同じ事をする必要はない。

自分の経験からも、昔からある日本の企業では、仕事の自由度や責任範囲は狭い。昔は新人の研修期間が1年以上も掛けた時代も有った程である。そして、責任のある仕事を任されるまでに、10年以上も必要であった。一方外資系の企業では、大卒であっても、2~3年で仕事を任される事もある。この点については、改善は必須であろう。

給与に関しては、難しい面がある。海外企業の給与は、特に経営トップ層の給与は高すぎ、これに日本の企業は見習う必要はない。見習うと、あの自動車メーカに居たゴーンの様な人間を蔓延らせる事になる。しかし、一般社員の給料を他の先進国並みにする必要はない。日本の文化は格差を作らない文化であったハズ。賃金格差は日本の社会では控えめにすべきであろう。但し、バブル崩壊以降に上がらなかった賃金は、大幅に上げる必要はある。

そして、一番大事な事は、失われつつある日本の文化を残した経営である。”仕事の自由度や責任範囲が狭い事”などの悪い点は直す必要はあるが、良い点も沢山ある。その一つが”格差を作らない”である。そして、日本には利他の精神があり、”自分だけが得をする”考えはそぐわない。幸せは自分が得する事ではない事を多くの日本人は知っている。その為、従業員の待遇に関して、他の先進国と同じ事をする必要はない。
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