三星杯

先日、中国・青島へ遠征した
第19回三星火災杯世界囲碁マスターズ。

一回戦は特殊な方式で、本戦出場者32名から
４名リーグを８つ作り、その中で２名の
勝ち抜け者を選ぶ方式。
要するに、４名リーグで２勝すれば次へ進めます。

１局目、戎毅四段（中国）に完勝。
２局目、姜東潤九段（韓国）に完敗で
迎えた、運命の３局目。
相手は、同じく戎毅四段（中国）。






ここでは、はっきり優勢と思っていました。
慎重に（？）、長考して白１。

白１でＢと固く守っても、
優勢なのは分かっていましたが
あまりに、固すぎて打てなかった。
黒２の勝負手は覚悟の上。
その手に対して・・・・






実戦は、白１と受けましたが、黒８をうっかり。
仕方がなく、黒20まで黒を生かす方針にしましたが
ここで、序盤の貯金を吐き出す形勢に。
白１では・・・・・・







黒１に対して、白２なら手はありません。
黒３には、白８まで眼が出来ません。

この図も、当然分かっていたのですが
白１では、Ａでも取れると即断してしまい、
そのほうが、地が得かと思ったのですが
読み落しがあったのは、残念です。

この後、難しい形勢が続き
ヨセでは、勝ちかと思いましたが、
ミスがあって、１目半負け。

今回の三星杯は、チャンスがあっただけに
無念の敗退となりました。

16強に進出した、村川大介七段に
今後を託したいと思います。