あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 025 元自衛隊の筋骨たくましいオカマさん! 私って、もしかしたら、70歳になっても、こんな気分でもいるのかしら……。 それはありえるかもしれない。 あの時の様子を知っている人たちに聞いて茜はそう思う。 --でも、これは世間に知らせることはできない。 オカネスキーのつくったタイム・マシンは不良品だものね。 肉体だけ年齢を経ている人たちもいるって小一郎はよくいっていたわ。 --日本の政治家のことらしいけど、わたしにはよくわからないわ。 わたしはすっかり記憶をなくしていたのに、オカネスキーはとても落ち込んでいるのよ。 かわいそうにね。本当に昔の人はよく言ったものだわ、『知らぬが仏』ってね。 わたし、ちっともオカネスキーをおこっていないわよ。 わたしはそのタイム・マシンのことを聞いて、若返りの機械として売り出したら、どんなに売れることかしらと提案したのよ。 でも、オカネスキーは研究は人類のためにやっているとか、言ってね。記憶を無くしてまでも肉体を若返らせるのはよくないと言っていたわ。 --案外、オカネスキーって真面目なのよね。 でも、昨日のオカマバーでは、とっても、オカネスキーは盛り上がっていたわ。祖国に妻を残しているオカネスキーは愛妻家だから、浮気はしたくないので、女の人のいる店はさけるのよ。 でも、結局、魅力的な人が多くってドキマギしたそうよ! 律義なオカネスキーはお世話になったというので、小一郎まで来て、それに小一郎はワカメまでつけて、あっ、つけてじゃなくって、連れてやってきたわ。 オカマバーでは、もちろん、大盛り上がり大会! だったわよ。 元自衛隊の筋骨たくましい、オカマさんが特に明るくって楽しかったわよ!
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