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教科書に書かれなかった戦争Part 27 「日本軍慰安婦」をどう教えるか

2009年02月05日 | 読書日記など
『教科書に書かれなかった戦争Part 27 「日本軍慰安婦」をどう教えるか』
   石出法太、他・編/梨の木舎1997年

いろいろな事が書かれてあり、凝縮されている感じです。
この問題は複雑ですね……。いろいろな視点から考えないといけない問題です。
--「従軍慰安婦」のことを否定する人たちに反論もされています。



ドイツと日本との比較。大きな相違点。下「」引用。

「七九年に、ナチス犯罪をおかした者に対して「ナチス犯罪(殺人)の時効を廃止し、永久に追究する」という決議が国会でなされました。実際、九万人以上のナチス関係者がドイツ国内で裁判にかけられ、七○○○件近い有罪判決が出されています。」

中曽根が総理にならなかったら、日本はもっと平和な国家だったでしようね……。

「日本女性の無権利が生みだしたもの」 下「」引用。

「「日本軍慰安婦」の存在は、植民地・占領地の女性に対する人権侵害であると同時に、戦時中の日本女性の無権利状態の反映でもありました。日本の女性は家制度にしばりつけられていただけでなく、参政権も認められず、学校教育でも差別を受けていました。旧制の国立大学(帝国大学)は一部を除いて女子学生の入学を認めませんでした。明治維新以来「殖産興業」のかけ声のもとで紡績・製糸工場で働く女性は増えましたが、低賃金で母性保護の権利もなく、病気になればすぐ解雇されるありさまでした。-略-」よじ

そして、「戦後も温存された「男性支配」」。

自虐史観ということに対しての生徒の感想。下「」引用。

「「日本が悪いことをしたと教える自虐的な教育は良くないという考えも、最初聞いたときはそうだなあと思っていたけれど、よく考えたら、それは過去や犯罪から逃げているだけで、何の進歩がないと思う。間違えても復習しないで、また間違えるのと同じことで、また同じ誤ちを繰り返すことになると思う」

性の商品化……。下「」引用。

「テレビから吐き出される意味のない水着姿や裸の女性。「援助交際」という響きのよい売春買春行為。どれもこれも女性の性の商品か、遊びの対象としかみていない。普通の大人たちは、こんなものが子どもの目に入らないでと願っているのだが、容易に阻止できないのが現状であろう。」

ルフィーナ(フィリピン)さんの証言。下「」引用。

「証言にたったルフィーナさんは自分のつらいレイプの体験を話す時より、家族を殺されたことを話す時のほうが感情が高ぶってしまう。目の前で父・母・兄弟が殺されるという経験は本当につらいことだと思う。そして、彼女は日本軍の宿営地に連行され、日本兵にレイプされ続ける。その後、形勢不利になった日本軍は、証拠隠滅をはかってルフィーナさんを殺そうとする。そのなかから彼女は九死に一生を得た。この資料を読みあわせするだけで、涙ぐんでしまう女の子がかなりいる。」

--国際法違反の「日本軍慰安婦」制度。
1. 戦争犯罪「日本も批准していた「陸戦の法規慣例に関する規則」(ハーグ条約)第四三条の占領地の法律の尊重、第四六条の占領地での「家の名誉及び権利、個人の声明、私有財産」などの尊重に対する侵害。
2. 婦人児童の売買を禁止する国際条約に対する違反。
3. その他、強制労働に関する条約(1932年日本批准)や奴隷制および奴隷取り引きを禁ずる国際慣習法(1926年奴隷条約締結、日本は加盟していないが国際慣習法として成立していた)にも違反。

「軍国性奴隷制度」 下「」引用。

「公娼制度が「事実上の性奴隷制度」であるとすれば、「慰安婦」制度には、拒否する自由、外出の自由、廃業の自由などの外見上の保護規定すらないので、文字どおりの「性奴隷制度」というほかありません。
 また、公娼制度は民間人が利用するものでしたが、「慰安婦」制度は、軍人・軍属専用としてつくられたものであり(軍用性奴隷制度)、公娼制度と異なっていました。
 さらに、貸座敷の建物(女性たちが売春を強いられた建物)は、業者が建てたもので、女性たちも民間の業者が自発的に集めました。これに対して、慰安所の建物は軍が接収し提供したもので、慰安所設置の決定も軍が行い、女性たちも軍の指示で業者などが集めました。公娼制度では、警察はここまで介入していまん。
 女性たちの環境をみると、一日に相手しなければならない男の数は、多い日には「慰安婦」は一○人から三○人、またはそれ以上の時もありました。「慰安婦」のほうがはるかに多かったのです。また、慰安所にやってくるのは、戦地であるため大変すさんだ兵士たちで、女性たちは密室の中で殺されるかもしれない恐怖にさらされる日々を送っていました。(吉見義明)」

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Q&Aもありました。例えば……。
「インドネシアで「二万人の兵士に二万人の慰安婦」というのは本当ですか? 下「」引用。

「-略-敗戦時点での日本軍の兵員について、厚生省援護局の数字を紹介します(桑田悦・前原透『日本の戦争 図解とデータ』所収)。-略-インドネシア全体では二五万人は下らないといえるでしょう。
 二万という数字の根拠を藤岡(*信勝)氏に示してもらいたのですが、推測するに、ジャワ島だけのある時期には二万程度だった時があります。多分この一番少ない時のジャワだけの数字を持ってきて、インドネシア全体がそうだとごまかしたのではないかと推測できます。(林博史)」

自虐史観で日本国を嫌になるという元・日本共産党員の藤岡信勝に対して。下「」引用。

「日本の過去の過ちを学ぶことは、「自虐的」どころか、自分や日本の在り方を問い、真のアジアの人ひどとの友好と連帯の道へとつながることと言えるのです。(石出法太)」

いやになるのは、闇教育や、平気で嘘をつく人たち=クラウゼヴィッツ人……。
--いつものことに関わる差別主義者ですね……。

差別で儲けている人たちもいますね……。

格差社会で大儲けした人もいることでしょう……。


中曽根康弘「二十三歳で三千人の総指揮官」下「」引用。

「私は苦心して、慰安所をつくってやったこともある。」

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軍は関与していないのなら、中曽根は副業をやっていたのか?









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