磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ナショナリズムの狭間から-「慰安婦」問題へのもう一つの視座-

2009年02月05日 | 読書日記など
『ナショナリズムの狭間から-「慰安婦」問題へのもう一つの視座-』
   山下英愛・著/明石書店2008年

在日とご本人が書くのか……。
--そうなれば、日本人は日系在日と書いていた人もいたなあー。
著者は朝鮮人を父、母は日本人であるという……。
何と表現すればいいのか?、日系&朝鮮系在日?
面倒ですね……。こんなことが重要だという不自由な時代にむかわないで欲しいものですね……。



日系と同様、朝鮮系にもいい人もいれば、悪い人もいますね……。下「」引用。

「それ以後、私は、他の多くの「在日」の若者たちがそうであるように、自分が「朝鮮人なのか日本人なのか」「在日とは何か」というアイデンティティの悩みを持ち続けてきた。また、韓国の梨花女子大学にの助成額を存分に学ぶことができる女性学(Woman's Studies)科があるというのも魅力であった。」

この学問は差別なき正しい見方だと思う……。下「」引用。

「私にとって、女性学で学んだ理論と、目の前で展開されている運動の民族中心的な「慰安婦」認識や運動内容は相容れるものではなかった。いわゆる一般の朝鮮人女性がだまされて連行され、「慰安婦」にさせれた場合と、「慰安所」に行くとわかっていた娼妓出身者が多数を占める日本人「慰安婦」の場合を区別して、前者は「性奴隷」だが、後者は自らの意思でなった「売春婦」であるとした韓国の活動家たちの当時の認識を、私は素直に受け入れることができなかった。-略-」

日本人妻が母という……。下「」引用。

「女性同盟の支部で熱心に活動した母は、私が小学生になる頃、大きな問題にぶちあたった。もちろん私がそのことを知ったのはずっと後のことであるが。母は「朝鮮人になりきって」女性同盟の活動に参加していたが、ある日、日本人妻たちばかりが呼び出され、役職から排除された。その理由を聞くと、「血が違う」「朝鮮人ではない」からだと言われたそうである。母はこの事件に大きなショックを受け、その後、活動から身を引いた。総連の活動家だつた夫から十分な理解も得らず、しばらくは一人で悶々と過ごしたらしい。」

朝鮮社会にも性売買があったという。下「」引用。

「朝鮮社会にも昔から様々な形の性売買が存在した。上流階層では高麗時代の性売買に中国から伝わったといわれる妓女制度があり、日本によって公娼制度が導入されるまで続いた。」

日本政府が実施……。下「」引用。

「一九一六年三月三一日、当局は警務総監部令第四号で、「貸座敷娼妓取締規則」を発布(同年五月一日施行)し、各道によって異なっていた取締規則を統一した。それとともに「宿泊営業取締規則」(第一号)、「料理店飲食店営業取締規則」(第二号)、「芸妓酌婦芸妓置屋営業取締規則」(第三号)も併せて発布し、性売買に関連する宿泊所、料理店、飲食店、貸座敷の区別、及び芸妓、酌婦、娼妓の区別を明確にし、公娼制度を法的に確立させた。-略-」

ナショナリズムも一枚岩ではないとボクは思いますが……。下「」引用。

「上野千鶴子氏は解説の中でこれを「批判的知性」(二四四頁)と表現している。さらに比喩的にいえば、それぞれの磁場からの強力な引力や反発力に耐えることがあり、一瞬たりとも力を抜くことはできない。ましてや、ナショナリズムがそれぞれ渦巻く日本と韓国、そして、両社会で等置できない複雑な左右の理念対立の間で、「暴力(戦争)を防ぐ」ために「あいだ」に立つことは、いつどこから鋭い剣が突き刺さってくるとも限らない。」

あいだに立つより、正しい人間の道を歩もうとされてほしい。

自ら中間管理職のようになったら、きついとボクには思うけど……。







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