私がこの様な病に侵されるとは、夢にも思いませんでした。数年前から仕事のことが原因で、うつ病になり定期的に病院で診療を受け、処方された抗うつ薬(ルボックス錠・セディール錠)を飲み続けてきました。
うつ病の前兆症状は、疲れやすい、だるい、動悸息切れ、やる気が出ない、イライラ感などですが、後に癌を発見する手遅れの原因と成りました。
精神医が必ず行わなければならない、血液検査を最初の年に2回行っただけで、これ以降数年間一度も検査をしていない。抗うつ薬(特にルボックス錠)の副作用として、血圧の低下(貧血)、動悸息切れ、便秘、下痢、発熱、ふるえ、あくび、かゆみ等がありますが、私にとって重要なのは胃腸出血だったのです。
何故重要なのかは、抗うつ薬により末梢血液が減少する事です。故に精神医は抗うつ薬投与を中止しなければならないのです。この事柄が誤った自己判断に繋がったのです。
末梢血液とは、白血球数(WBC)、赤血球数(RBC)、ヘモグロビン(HGBまたはHb)、ヘマトクリット(HCTまたはHt)、平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球(MCH)、血小板数(PLT)等です。私の検査値は先に述べたPLT以外、全て{L }判定です。基準値は各医療施設で違いますが、私の一番悪い判定は酸素を運ぶ役目を持っているヘモグロビンです。
男性基準値13.0~16.6g/dlなのに2.2g/dlしか有りませんでしたが、数十メートルなら小走り出来たのです。後で判明したことですが心臓が標準の約3倍の大きさになり、脈拍数も110以上で酸素を送り続けたのです(静脈血の色は透き通ったピンク色)。
ある時、妹が私より指先・足先まで肌の色が真っ白だと言うので、渋々違う場所の循環器科クリニックで診察を受けました。医師が血液検査の結果を見て慌てた調子で、どの様な交通手段でここまで来たのかを尋ねられました。
変な事を聞く先生だと思いながら、「バスと地下鉄、徒歩で来ました」と答えたら「え~!」と絶句。
再度血液検査を行っても結果は同じ。その後が大変で、X線写真、胃カメラなどクリニックで出来る検査を全て行い、「紹介状を書いて入院予約を取るから、直ぐに大きな総合病院へ入院しなさい」と命令調で言われました。土日を挟んでいたので実際入院したのは、月曜日でした。
今考えると、心肺停止にならなくてラッキーでした。
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