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メキシコ旅行記 - 3日目 ラ・ベンダ遺跡公園のオルメカ文明

2010.4.15 ラ・ベンダ遺跡公園

空港からバスでラ・ベンダ遺跡公園へ向かった。ラ・ベンダ遺跡公園は、オルメカ文明の特徴である巨石人頭像が展示されている外周1.2kmの公園で、中には小さな動物園もある。遺跡には33番まで番号がふられてあり、入り口から順路に沿って1番から順番に見ていくことになる。
オルメカとはアステカ語で「ゴムの国の人」。巨石人頭像は分厚いくちびると広がった鼻を持ち、頭にはヘルメットみたいな物をかぶっている。その風貌から黒人的な特徴を見て取れるので、南方から来た人々ではないかという説もある。

オルメカ文明は紀元前1200年頃から紀元前後まで、前期(紀元前900年頃まで)はサン・ロレンソ、後期はラ・ベンダを中心に栄えた。発見されている巨石人頭像は16体。巨石人頭像で最大の物は高さ3.3m、重さ20tもある。巨石人頭像は玄武岩で出来ており、遺跡発見場所から100kmも離れたところから石を切り出して運んでいる。どうやって運んだのかは今だに謎とされている。ラ・ベンダでは巨石人頭像の他にも、土で出来たピラミッドとその地下から多数の土偶や石像が見つかっている。
オルメカ文明はマヤ文明の元とされていたが、メキシコ湾岸地区以外のグアテマラやエルサルバドルなどでも同時代もしくはもっと古いと思われる遺跡が発見されたことにより、それらの文明が相互に影響し合ってメソアメリカの文明の元になったと考えられているらしい。




土のピラミッドの模型が展示されている。



蛇の頭飾りをつけた神官。似たような彫刻は2千年以上後のアステカ時代にも見ることが出来る。



No.4 Stela 3:Of the bearded man





No.8 Monument 3:The young warrior





No.9 Monument 4:The old warrior





No.12 Altar of the children

祭壇(アルタール)の凹み(ジャガーの口とされている)に座り半ジャガー人の幼児を抱いている人物像。
半ジャガー人は、オルメカ文明のジャガー崇拝から生まれた。人間の女性との静的結合をあらわした石像も何点か発見されているが、こちらもキリスト教宣教師により破壊されてしまった。特徴としては、腫れぼったい目、低い鼻、下がった口元からは牙がのぞき、手は猫科の動物のように丸くなっている。






No.16 Monument 59:Humanized jaguar







季節的に早かったのか、公園内に恐れていた「蚊」はいなかった。人一倍刺されるので、蚊の多いところへ行くと大変なことになる。最初公園に入ったときに蚊取り線香の匂いがした。「やっぱり蚊が多いんだな」と思ったのだが、ずっとその匂いがついてくる。そんなことをカミさんと話しながら歩いていたら、しばらくして同じツアーの一人の腰に蚊取り線香がぶら下がっているのに気が付いた。
公園内にはアナグマが闊歩している。うじゃうじゃという言葉がぴったりなくらい。餌やりは禁止。




これは蟻の巣。




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