アカデミー賞の授賞式で、俳優のウィル・スミスがコメディアンのクリス・ロックの顔を壇上で平手打ちした。
この件で「映画芸術アカデミー」がウィル・スミスを非難する声明を出した。
そしてアメリカのマスコミは「いかなる暴力も認めない」とウィル・スミスに非があるという論調で報道している。
いかにもカリフォルニア州らしい報道だが、世論は違うようだ。
公衆の面前(しかも世界中に生中継)で、自分の妻が苦しんでいる病気のことを揶揄されたら誰だって黙っていないだろう。
ウィル・スミスも一旦は笑って流そうとしたが、隣にいる妻の悲しげな顔を見た瞬間、笑って済ませることは出来なくなった。
男なら誰だって愛する人を守ろうとするんじゃないの?
こういう時には、時と場所なんか関係ないと思う。
一方で、言われた本人じゃなくて夫が出て行った、つまり男が
女を守るという考え方がそもそもおかしいという意見もある(有害な男性性と言うらしい)が、頭で考えることではなく本能である。
自分なら心が広いから笑って受け流すのにと、ウィル・スミスを非難するような腰抜け男とは友達にはなりたくない。
暴力は良くないというが、クリス・ロックが言ったことは酷い言葉の暴力である。
最も重要なのは、その言葉を言われた瞬間の奥さんの気持ちである。