ローマ教皇フランシスコは9日、メディアとのインタビューで、ロシアによる侵攻を受けるウクライナについて「『白旗をあげる勇気』を持ち交渉による停戦を目指すべきだ」と述べました。

ゼレンスキー大統領は10日公開したビデオ演説で、この発言に対して直接言及することはなかったものの「教会の役割とは、2500キロも離れたどこかで生きたい人間と滅ぼしたい人間の間を実質的に仲介することではない」と述べ反発し、改めて停戦交渉を否定しました。

教皇の発言をめぐっては、ウクライナのクレバ外相がSNSで「私たちの国旗は黄色と青だ。他の旗を揚げることはない」と投稿したほか、ポーランドのシコルスキ外相も「バランスを取るため、プーチン氏にウクライナから軍を撤退させる勇気を持つよう促してはどうか。そうすれば交渉の必要もなく、ただちに平和が訪れるだろう」と投稿するなど、批判が相次いでいます。