社会学者 タルコット・パーソンズ

2017-09-04 23:46:38 | 日記
ロールズの『政治的リベラリズム』の構成は、パーソンズのそれに似ています。

秩序問題の解決方法です。

それは、ハーバーマスが批判したように、二人とも文化決定論なのです。

文脈主義の中に理論を位置づけるというものです。

これが正しいかどうかは別としても歴史・伝統・文化なき社会理論は訴えるものが少ないと思います。

ロールズ哲学の一断面

2017-09-04 16:30:16 | 日記
ロールズはエガタリアンだと思う方々もいらっしゃるでしょう。

確かに、字面だけ見るとそうなのですが、その反対と共存というアンビバレンスもまた存在するのであります。

格差主義者であることは数日前に見たところですが、アメリカの公共文化に沈潜している政治的諸直観をいしずえに、正義の諸原理を再構成し正当化するという西欧主義者の一面もあるのでございます。

ことほどさように、ロールズ理論を切り崩すと二つの面が共存していることがあります。

『正義論』も普遍化可能と考えたロールズはいましたが、それはロールズが否定する基礎づけ主義なくしては存立しえないのであります。

ロールズ理論の普遍化可能性は読み手が解釈しながらよんでいくことでファイン・チューニングしなければならないわけです。