詠里庵ぶろぐ

詠里庵

栄養と料理

2010-05-05 00:08:58 | ぐるめ
という月刊誌、ご存じでしょうか? サイトはここを見ていただくとして、75年続いている料理雑誌です。最も近い雑誌としては隔月刊のNHKテキスト「きょうの料理」がありますが、こちらは52年前から。料理だけでなく家庭生活を扱った雑誌として「暮らしの手帖」もありますが、これは66年前から。なのでこの種の雑誌としては最も古い部類です。

最近、ひとり暮らしで自炊する人が少しずつ増えているように思います。ひとり暮らしすることもある私も自炊することが多くなっています。外食をなるべく避けるのは経済的理由もありますが、それよりは脂っこい、味が濃い、野菜が少ないからです。けれども献立を考えるのは結構面倒な作業なので、料理本のお世話になることがあります。

昨今はネットでもレシピが簡単に得られるので料理本の需要は減っているかもしれませんが、「栄養と料理」のいい点は二つあります。一つは、料理が凝っていなくて材料の種類がとても少ないこと。レシピを見て材料がズラッと並んでいると、それだけで買い物に行く気が失せます。一回では使い切らない材料が必ず出て来るので、あとで使う計画も必要となって面倒です。この点、複雑な料理を一種というより簡単な料理を多種という方向のこの雑誌は重宝です。

もう一つの良い点は、女子栄養大学が発行しているだけあって、栄養学的に考えられている点です。一見普通の料理本で使いやすいのですが、よく読むと栄養学的な考察の上に書かれていることがわかります。たとえば今月号は葉酸やビタミンの特集ですが、単なる含有量比較でなく、その素材を一回の食事でとる含有量とか、食材や調理法による吸収率の違いまで考慮してあります。あとに続く一般記事も、誰が好き勝手に書いているかわからない散文と違い、すべて専門家が署名入りで書いている読み物ばかりです。

私もたま~に凝った料理を作ることがあり、そのときは本格的料理本の世話になることもあります。でも医食同源に通ずる日常的料理の本としては、この「栄養と料理」は最も良いのではないかと思います。

(写真は本文とは関係ありませんが、近所の草花です)
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