詠里庵ぶろぐ

詠里庵

フードマイレージ

2010-07-31 01:02:42 | ぐるめ
なる言葉について先日新聞で読みました。聞き慣れない言葉ですが、その筋の専門家に聞くとその分野では良く知られた言葉だそうです。マイレージというと「貯めなきゃ」と思いそうですが、フードマイレージは貯めない方がいいものです。

これはエコの観点から、食料品の輸送で消費される化石燃料を減らす目的で創られた概念で、「その食物が生産後どれだけの距離輸送されて消費に至るか」を表すものです。地産地消のものほど少なく、遠方の国から輸入したものは大きな値になります。単純に距離だけでは不足で、空輸か船便か地上輸送かでガソリン消費量は異なるのでは、と思うでしょう。当然その辺も専門家は考慮しているということです。新聞には出ていませんでしたが、初めは20年ほど前イギリスでフードマイルズという言葉で提唱され、以後フードマイレージとなって、その後日本にも紹介されたということです。

これも新聞には出ていませんでしたが、輸送エネルギーは空間移動に関するものですが、これとは別に、いわば時間移動に要するエネルギー消費も研究対象ということです。これは保冷も含むようですが、冬のハウス栽培に要するエネルギーが大きいのだそうです。地産地消は空間移動を減らしましょうという方向ですが、これに対応して季節移動をあまりしないようにしましょうという意味で旬産旬消という言葉があるということです。

地産地消と旬産旬消、エコの観点からも奨められますが、新鮮な食べ物をおいしくいただくという観点からもいいのではないかと思います。野菜なら今はキュウリ、トマト、茄子、ピーマンですよね。先ほども妻の作ったラタトゥイユをいただきましたが、最高。

もちろん地産地消と旬産旬消以外はダメということはありません。エキゾチックな食べ物も食べたいですし、穫れる所や季節の違う食材を組み合わせて新しい創作料理というのもあるでしょう。イチゴショートが春だけでクリスマスにないというのもさみしいですよね。しかし昨今は年中何でも出回っているので、「この野菜の本来の季節は?」と訊かれてわからない人が増えているかもしれません。やはり季節感を意識することによってこそ、その食べ物をよりおいしくいただくことができるのではないでしょうか。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。失礼します。 (まみ)
2010-08-04 03:53:19
すみません、どこに知らせていいかわからなかったので、とりあえずこちらから。。
ショパン全作品を斬る 作品番号順索引のページにある、
カンタービレ 変ロ長調(1931年出版、ファクシミリでは1935年)[100] 1834年(24才)
ですが、「ファクシミリでは1935年」の部分、
1935年ではなくて、1925年ではないかと思うのですが。。
ファクシミリ版なので、1931年出版より前かなと思ったり。。

間違っていたらすみません。
カンタービレ変ロ長調 (詠里庵)
2010-08-07 07:59:47
あ、本当ですね。ご指摘大変ありがとうございます。直しておきました。よく発見されましたね。隅々まで読んでいただいてありがたく思います。今後もご愛顧よろしくお願いします。

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