まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ  307 ボリュームの修理

2017年11月10日 | Weblog

 ポータブル・ヘッドホンアンプを製作するには、小型のボリューム(バリアブル・ポテンショメータ)が必要になります。

俗に9mmサイズといわれる物を多様しますが、せっかく音が良い(よさそうな?)ものだったのに品質が悪くなった

らしく、新品からガリガリと音がする物やら、半年くらいたつと同様に軸を回すと異音がする物が多発しだしました。

 

交換してしまえばすむことですが、何が悪いのか、1度開けてみる事にしました。

 

 

 

 

 

 

 

そもそも、どのようにして開けるのでしょうか?

様々なサイトにも開けた後の写真はありますが、開け方そのものが書かれていません。

となると自分で考えるしかありません。

 

ならばと、写真の下に曲がったピンが2本あります。

どうもこの手のボリュームは2本のかしめピンで固定されているようですので、かしめている部分を

古いニッパで切り(正確には削り取り?)、机の上にニッパを少し開いて置き、上にボリュームを置き(ピンの下側かニッパの間になるように置くこと)あとは、千枚通しなどで押し込むと底からピンの一部が出てきました。

しかし中で曲がった状態とは思いませんでした。(ゆるみ止めでしょう)

 

あとは、カッター(小型)の歯を出し、少しこじる事で1個ずつ部品が取れるようでした。(爪があります)

 さて分解したものの、何が悪いのでしょうか。

どうもカーボン部分(黒いところ)と、軸と連結している接点の接触が悪い様子です。

それならばと、おなじみ?のタミヤ導電グリスを塗布する事にしました。

ただあまり多量に塗りつけても意味がないので、細い綿棒(百円ショップにあります)の先に軽くつけて

塗り伸ばすように塗布しました。接点側も同様に。

 

あとは組み立てですが、問題が生じます。

かしめ部分を切り飛ばしてしまったので、固定化ができません。

出来ないのであれば出来るようにしてしまえばよいわけです。

 

あれこれ試してみる事にしました。

 何とも微妙な工作となりましたが、2度と開けないのであれば接着してしまえばよいのですが、

中に接着剤が浸透してしまう可能性もあるので、別の方法を取ることにしました。

 

「瞬間接着剤+ティッシュ固め工法」

今ひとつ垢抜けしないネーミングですが、表面に薄く瞬間接着剤を塗った後、1枚に分けて小さく切った

ティッシュペーパーを置きます。ピンセットで軽くおさえる程度で。

後はその上から瞬間接着剤を垂らします。(軽く濡れる程度に)

ポイントは端。ティッシュがボリュームの両端に届く長さに切りそろえてから、これまた瞬間接着剤で

固定化します。(手間ですが、4つの角を押さえるように)

 金色のは真鍮線です。最初にも書いたように、2本で固定しているので反対側が浮いてしまいます。

そのため、瞬間接着剤+ティッシュ固めの間だけ、真鍮線で縛り開かないようにしています。

 

十秒もすると硬化してしまうので(多量に塗ると乾くのが遅くなりますし)、あとはニッパーで真鍮線を切れば

出来上がり。

 

 ほぼ3ケ月ほど経過していますが、毎日使っているヘッドホンアンプもガリガリと音がしなくなりました。

あとはどれほど耐久性があるか。(来年春にはだめかもしれませんが)


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