散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



これまでの鎌倉への交通費に比べて 倉敷へ行くのはちょっと躊躇します。
あっという間に半年以上経ってしまいました。
せっかく行くのだから 平日に一日休みを取って
一人旅をするようにしていて 今回は牛窓に行ってみることに。

岡山県の東部に位置して日本のエーゲ海と別名もあるので 
さぞかし素敵な風も吹いているだろうと(笑)思ったけれども
一足先に一人旅していた夫によると「なんにもないぞ」とのこと。

玉島から山陽本線で岡山まで、そして 以前備前焼の伊部へ行ったときに乗った
播州赤穂線に乗り換え 西大寺駅から 1時間に一本くらいのバスに乗り
終点の牛窓まで30分と少し。
途中 車窓はどんどんひなびた雰囲気になり さらになんだか白いものがちらついているのに気づきます。
ちなみにこの時点で 周りに人がいないことにも気づきます。

そう この日は全国的に雪もちらつくという予報にもかかわらず
ちょっと軽装で来てしまったことを後悔、さらに傘も持っていない。
バスの折り返し地点は 閑散としたフェリー乗り場で もちろん傘など売っているコンビニなどなし。
そして 地図は現地の観光協会か何かで手に入れればいいやと思っていたら
なんとその日は休業日。
お店もないから よくある散歩マップみたいなのもなく
まさに 地図のない旅になってしまいました。





案内板を頼りに まずは見晴らしの良いという丘の上まで歩くも
雪はどんどん吹雪になっていく…。



この先階段を上ると絶景 という手書きの看板を見つけ



言われるとおりに





尾道とも鞆の浦とも違う 静かな港町の風景。

このあたり一帯は しおまち唐琴通りと言って
昔の名残の町並みが残っています。

映画「カンゾー先生」のロケ地で 





ロケのセットなのかもともとあったものなのか。



尾道のような人の流れはなく
鞆の浦のように観光地化もしていない。
ただただそこにあるがままに残っているような 斜面に立った建物や
古い看板。



地図もなく すれ違う人もいない 見知らぬ町。
(本当に誰もいないの)



とにかく 帰りのバスに乗り遅れないよう バス停を見失わないよう
高台へ登っても 背後に意識を置きながら現在地を確認。



途中 無人の休憩所で しばし雪がやむのを待つ。

気が付くと海沿いの道を歩いていることに気づく。
ここはバス通りなので ちょっと安心(笑)

ふっと雪がやむと日差しが戻って 海はきらきらとエーゲ海している。





かろうじて地中海風を保っている 海遊文化館。

この辺りは マリンスポーツが盛んなので 季節になれば人でにぎわうのでしょう。
しおまち通りとは かなりテイストが違う海沿いの道。

お昼ご飯は海鮮丼にするかお刺身かとも思ったが
岡山名物 海老めし のある喫茶店 キッチンかいぞくにちょうど行き着いたので



ソースなのか味噌なのか 真っ黒な炒め飯に海老が入っていて
その味は なんとも表現しがたい。



山盛りのご飯を頂いて 腹ごなしに 牛窓神社の長い長い階段を上ってみることに。



途中少し後悔しながらも 日本の夕陽百選ポイントからの景色は
夕暮れでなくても なかなかなもの。
今回みっつ目の 覗き見る海。



しかしながら 海は空の鏡のごとく
晴れていたはずの空は もくもくと黒い雲に覆われはじめ





いつの間にか影を落とし 山頂でわたくし 再度吹雪に見舞われる。

この日はどこへ行ってもこの繰り返し。
そのたびに 変わる海の色と空の色に驚いた一日。


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USHIO CHOCOLATLのソファからの眺めの次は
五百を超える羅漢像があちこちに立ち並ぶ 白滝山の山門からの海。

今回の旅のポイントは覗き見る海。



登山装備の方たちがたくさん降りてこられるのを見て
登るのを躊躇していたツレがひとり(笑)
でも 塩原で石仏群を見て しっとりとした気持ちになれたのを思い出し
なんとか楽して登れるところがあるに違いない…と山の周りをぐるぐる回る軟弱者二人。
(標高226mですけど)

結局 中腹の駐車場から羅漢像とお話ししながら
石段を上りつめていくと因島の町並みが眼下に見えてきます。





塩原の石仏は 苔むした山道に静かに座っておられたけれど
こちらの石仏は なんと開放的なことか。



みんなそろって海を見る。

ずらり。



ふと川越喜多院の羅漢像を思い出してみるけれど
こちらもうっそうとした木々もない明るい場所にあるものの
白滝山のからりと乾いたような開放感とは違うわ。

そして 海を見下ろすまなざしのなんと優しいことよ。

海に向かって下山する途中に インクラインのレールを発見。
駐車場まで降りてみると トロッコが待機中。
山頂で使う物資をこれで運搬するのです。



走っているところを見たかったわぁ…。

陽が傾いてきたものの、この日は思いがけず温かく
夫は尾道へ戻って 千光寺のライトアップが見たいと言い出しました。

だんだん日も長くなってきているこの季節。
それでは陽が沈むまで 尾道の商店街をふらふらしましょう。



時間余裕もあることですしと立ち寄った Onomichi U2 からの夕陽が
絵筆で書いたような雲と にじんだような夕焼け色の中で
お台場とも鎌倉とも違う画を見せてくれました。



こちらでは バラッツ師匠と飯野登紀子さんのコラボ瓶入りのスパイスと
ひよこ豆で作ったお味噌やレモンのコンフィチュールなどを仕入れて。



時間つぶしに おやつとやまねこ 尾道プリンの行列に並んでみる(笑)
夕方には売り切れてしまうことが多いようなので 
この日はラッキーだったようです。



と構えてのぞんだ千光寺のライトアップですが…思ったほどではなかったのが残念。
カメラの腕がついていかれなかった言い訳にしましょう。

もうちょっと つ・づ・く。


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イマドキはナビを頼り、初めての土地へ行くときも昔ほど下調べをしません。
もっとも 地図が読めないタイプなので 
用意していった地図も役に立たないまま終わることも多いのです。

半年ぶりに倉敷の別宅へ。
ここから始まる小旅行は、散歩感覚で。
なんというか 一回こっきりの訪問ではなく
だめだったらまた行けばいいよね(そうそう行かないくせに)と。

そして「ここだけはどうしても行きたい」というお店とか建物を一か所決めると
あとは そこから派生して足を(ナビを)向けていく。

今回は4度目の尾道に行くつもりでいたので そこから橋を渡って向島にある USHIO CHOCOLATL
おそらく観光だけで尾道に来たら寄るのにちょっと決意がいるような場所にある
チョコレートのお店です。

玉島にある別宅から1時間もかからないで向島へ到着。

扱うチョコレートは乳製品などを使わない カカオと砂糖のみから作られるレアなもの。



見晴らしの良い小道を通って 建物に入るとまずはソファが。



そこに座ると まずは玄関にはめ込んだような瀬戸内海が臨めるのでございます。

 

かつては喫茶室であっただろう一角にオサレな空間が。



夫は絶品のホットチョコレートを飲めるから!という殺し文句で
細い道もなんのその 率先してアッシー君となってくれました。



こちらのチョコレートは ざらっとしたカカオの食感が残った
ともすると好き嫌いが分かれるかも?しれませんが
ミルクチョコレートを好むわたくしも さらりとしたカカオの風味のとりこに。
茶色の包みはトリニダードトバコの、もうひとつはハイチのカカオです。

夫も「誰も来ないのかと思ったら 次々に人が来るね」と 
壁紙のような景色を楽しんでいる様子でした。

まずは第一目的地をクリアしたので 山を下ることにします。
来た道ではなく海が見える方の道ということで ナビにもない道をゆるゆると下ってみます。
「この先行き止まり」だったら どうやって戻ろう と思った頃前方に澄んだ海が。



グラデーションという表現がぴったりの波のない静かな海です。

すれ違う人も ほとんどないにもかかわらず チョコレート屋さんと一緒に紹介されていた立花食堂は
満員御礼で すでにご飯がないため定食は終わりとのこと。
さて コンビニも見当たらないこの島だったので このままだと昼食を食いっぱぐれるかも…ということで
急きょもう一つ橋を渡って 夏の四国渡りの時にスキップした因島へ立ち寄ってみることになりました。

つ・づ・く。


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