海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

「魔法の手」

2006-05-27 | ねこからの手紙
親愛なる伯父様

小さな頃から ずっとずっと
居間の柱の上の方から
しっかと目を見開き我が家を見張る
伯父ちゃんの作った神楽の面「素戔鳴命」。

その表情が 畏くて畏くて
幼い頃は見ることさえもできなかったよ。
今では家族をじっと見守り続けてくれた
とても とても 大切な存在です。

夏休み、冬休み、
遊びに行っては、いつも見つけられていましたね。
転んでは作っていた傷、隠していたつもりなのに。
「ちょっと見せてごらん」と言っては
優しく薬を塗ってくれました。
いつも いつも 早く治っていたよ。

何故だか よく
握手をしたがった伯父ちゃん。
母のお見舞いに来てくれた帰り際
私の手を握り
「頑張ってな」と声をかけてくれたこと
とても、とても、励まされました。

だからこの前、会いに行ったとき
私の力を分けてあげられるといいな、と
そんな思いを込めて
伯父ちゃんの手を握ったのです。
少しは届いていたのでしょうか。

本当にたくさんのことを
してもらってばっかりだった
優しくて 温かで 安心できる
あなたの手は
これから先も、私にとって
ずっと ずっと 永遠に
「魔法の手」のまま、なのです。


たくさんの「ありがとう」の言葉と
     心からの感謝の気持ちを込めて
                 mari  

友人からの便り

2006-05-25 | 日記
東京にあるお店「和喫茶 紫光庵」の庵主である友人から、便りが届きました。
季節ごとに送られてくる「紫文」。(“ゆかりぶみ”と読みます)

毎回毎回、趣向を凝らしていてとても素敵。風情があるんですよね。
冒頭に選ばれている和歌も季節感と情緒たっぷり。
今回は下記の歌でした。

   あかねさす昼はこちたし あぢさゐの
          花のよひらに逢ひみてしがな

            (古今和歌集六帖 よみ人しらず)


手作りの和菓子に、お抹茶。
(私のお薦めは「さくらようかん」。美味!)
そして、いつも着物姿でおもてなしをしてくれる庵主。
和の空間での静かなひととき。癒されます。

また和みに行きたいなぁ。今度は私も着物姿で行くからね~。




こいのぼりくぐり

2006-05-24 | 日記
今期初の「子育てひろば」に行ってきました。
今日のメインは“こいのぼりくぐり”というもの。
こいのぼりの中をトンネルをくぐるみたいにして、通るのです。
子ども達はとっても楽しかったようでワ~ワ~、キャーキャーとすごい歓声。
眩しいくらいの満面の笑顔でした。

「子育てひろば」は保育園や幼稚園に通う前の子ども達と保護者の方が集う場所。
公立の幼稚園の空き部屋を利用させて頂いていて、園庭でも遊ばせてくれます。
運動会やクリスマス会、季節ごとのイベントもあり。

同じ年頃のお友達がいなかったり、子育ての悩みをかかえていたり…。
子ども達に楽しんでもらうことと同時に、子育て真っ最中の保護者の方々の憩いの場所になれたら、そんな願いが込められたところです。

私はこの「子育てひろば」に、去年からワーカーとして参加させて頂いています。
何と、ひろば始まって以来の未婚ワーカーだそうです。(笑)
募集記事に「子供が好きな方なら誰でも」と書いてあったので、申し込んだのですが…。
自己紹介のときに驚かれましたよ~。
夢のひとつが「保育士」だった私としては、子どもと関わる活動が出来るということで、嬉しくって仕方がなかったんですけどね。

社会人になってからベビーシッターの資格を取り、いつか行動しようと思っていました。
そして、いいタイミングで「子育てひろば」の存在を知ったんですよね。
仕事の休みの日にやっているところを探して、今に到っています。

子ども達が犠牲になる悲しい事件が多発している昨今。
「子ども達が平和に暮らすことができる世界」のために、私にできることは何だろう?
難しいことは考えず、シンプルに、シンプルに…。
「大好きだよ!」の思いをいつも胸に、子ども達との時を過ごそうと思います。

(そしてそのうち、自分の子育ても楽しみたいですね~)




今年もツバメの赤ちゃんが誕生です。5羽。首がこんなに伸びるんですね。
親も子も一生懸命生きています!!


世界を旅した自転車

2006-05-21 | 思い、想う


探検家であり医師である関野吉晴氏が、足かけ10年の歳月をかけてアフリカに誕生した人類がアメリカ大陸まで拡散していった約5万3千キロの行程を、自らの脚力と腕力だけをたよりに遡行した旅「グレートジャーニー」。その旅で実際に使われた自転車です。


倉敷商工会議所青年部の10周年を記念して関野吉晴氏の講演会が5月27日(土)にあると知り、「是非行きたい!!」と思いつつも仕事のために断念していた私。
昨日の新聞で、嬉しい情報をゲット。
「三斎市」と呼ばれる朝市(21日)のイベントで、講演会に先駆けて旅の間に撮影された写真パネルと自転車の展示があるというじゃありませんか。そこで、喜び勇んで行ってきました!

イベント会場といっても、普通の駐車場。そこにテントを張っての手作り感いっぱいの展示スペース。
世界を旅した自転車が、すぐ手に触れられる場所にある。感動しました。

しかし、そこにいた係のお兄さんの一言「乗ってみますか?」にはビックリ。
いいのでしょうか?そんなことを言ってしまって。
その場にご本人はいらっしゃらないから了承を得られるわけもなく、私は畏れ多くて丁重にお断り致しました。それにしてもサドルの位置が高かった!足が長いのですね、きっと。

関野さんは一橋大学に在学中に同大探検部を創設。
そして世界中を旅をする中で、現地での医療の必要性を感じて医師の資格を取得したという方。

「自分のやりたいこと、すべきこと、そのためには幾つになっても努力する」、そういう方に出合うと「今この瞬間がスタートだな」と思います。

マザー・テレサは30歳半ば過ぎに、病気で苦しんでいる貧しい人のためにと看護の勉強をしました。
そういえば去年、新宿区の非常勤職員「子どもの生き方パートナー」をされた乙武洋匡さんは教員免許取得を目指して勉強をされていましたっけ。
他にも見習うべき素晴らしい方々がたくさんおられるはず。

やれることからコツコツと努力していきたい、と改めて思った一日でした。

さかな、さかな、さかな~♪ 太刀魚編

2006-05-19 | さかな、さかな、さかな~♪

本日、ご紹介する魚は太刀魚(タチウオ)です。銀色に輝くとても奇麗な魚。
この名前は太刀に似ていることから名付けられたと言われています。一説には立って泳ぐことに由来するとも言われます。

鮮度の見分け方としては、眼の水晶体が澄んでいるもの。手で触れて張りがあるもの。
そして、表面の銀が剥がれておらず輝いているものをお薦めします。

<料理法>
鮮度がよければ、まずは刺身!ほんのりと甘く美味。
あとは、塩焼き、煮付け、バター焼き、南蛮漬けと万能選手です。
太刀魚は韓国料理にもよく使われるようです。

<栄養価>
ビタミンDが多く含まれています。カルシウムの吸収を助け、丈夫な骨を作るために役立ちます。

<豆知識>
目の水晶体が“透明”のものは国産。
“金色”のものは外国産です。
お店で頭がついているのを見かけたら、ご覧になってみて下さいね。



第2回目の「さかな、さかな、さかな~♪」です。(笑)
何故に「魚」かというと、実は私、魚を扱う仕事をしているからなのです。

地元のFM放送で旬の魚を紹介するコーナー(月2回)をうちの会社が受け持ってるのですが、先月からずっと担当だった者の代理を頼まれてしまいました…。
という訳で、せっかく調べた内容を1回しか使わないのももったいないな~と思い、ここでもご紹介させて頂きます。

私は子供の頃から魚は丸々一匹買うという家庭で育ったので、あいがたいことに一般的に食卓に並ぶ魚の顔と名前は一致していました。
最近は店頭に並んでいるものは切り身が多いですよね。「骨なし魚」なんて言葉も耳にする時代です。そうすると姿がわからないものもあるんじゃないでしょうか?
そこで敢えてここでは魚の顔の解かる写真を載せることにしました。

そしてもうひとつ。
私たちは「いのち」あるものを食べて生きているということ。このことを忘れないためにも「さかな、さかな、さかな~♪」をたまに書こうと思います。



種まき

2006-05-19 | 花と樹と緑と


去年、知り合いから頂いた朝顔の鉢を会社で育てていたところ、お客様方から「大きくて奇麗な花!」ととても好評を頂きました。
そこで。今年も皆さんに楽しんでもらえたらと、去年取っておいた種を植えました。

種は、園芸のお好きなお客様やうちの会社の女性陣にもプレゼント。
千代紙で作ったポチ袋に朝顔の折り紙を貼り付けた手作りの種袋に入れて。(上記の写真)
こういうものを作っている時って、楽しいんですよね~。

「お好きなのをどうぞ。」と色々な柄の袋を並べると、嬉しそうに目を輝かせて選んで下さった皆さん。
「植えたよ~」と言ってくださる方も段々にいらして、幸せな気分です。
これから「芽が出たよ」「つぼみが膨らんだ」「花が咲いたよ」という声を聞くたびに、幸せ度が増していくんでしょうね。
私も今日植えた鉢を大切に育てようっと。朝顔の花言葉《愛情》に負けないように。

そして取引先の方から頂いた、オクラの苗も植えました。
天ぷらにしたら美味しいよと教わったので、今から実のなるのが待ち遠しいです!!

『国家の品格』繋がり

2006-05-17 | 
<最近感銘を受けた本に、『国家の品格』という著作がある。藤原正彦氏著、新潮文庫。>

上記の文章を倉本聰氏の『富良野風話 失われた森厳』(理論社)の中に見つけ嬉しくなりました。
私も同様に『国家の品格』に感銘を受けていたからです。
いいなと思っている人が自分と同じ感覚を持っている。それを知るとすごく励まされますよね。そして親近感も湧いてくる。(逆を言えば、共通の部分を感じているからこそ、惹かれるのかもしれませんが)

『国家の品格』、ベストセラーになっていますね。
私はこの本が売れているということに対し、とても希望を感じています。それだけ日本という国に対して国民の関心が高まっているということですから。
私自身も友人知人に「読んでみて」と勧めまくっています。


あと『富良野風話 失われた森厳』の中には、以前ここでも少し触れた白州次郎氏についての面白いエピソードも語られています。

  「田中角栄!トイレのタオルを返せーッ!!」
  角栄氏はびっくりしてあれは誰だとキャディにたずねた。するとキャディは静かに答えた。
  「白州次郎先生です」

興味がわいた方は読んでみてください。

孫と妻

2006-05-16 | 
私、書店で漱石関連のものを見つけるとついつい手が伸びてしまうのです。卒論の題材に漱石を選んだために、どうも逃れられなくなってしまった模様…。(もちろん元々好きな作家なのだけれど)

今年の2月に「漱石没後90年、『坊ちゃん』誕生100年記念!」ということで、漱石の孫である夏目房之介氏の『孫が読む漱石』(実業之日本社)が出版されました。
もっと私が遅く生まれていたらこの作品論を読んでから卒論が書けたのに、と少し悔しく感じるくらい面白かった!


「行人」の章で次のように著者は語っています。

 <漱石『行人』は、異様な衝撃を僕に与えた。[中略]衝撃は明らかに現在の僕の所在に本質的なものであった。[中略]
この本を読み始めの頃、幾つかの描き出されるエピソードに、僕は殆ど震撼した。そして、不遜にも「あなたもか!?」と血のつながりのある著者のイメージに向かって、心中叫んだ。>


「漱石の主題と自分の主題が出会った」と感じ、血のつながりもある著者の作品論。
興味深かったですね。気分は学生時代に戻ったという感じ。


4月には、新潮文庫から『漱石の孫』が出版されました。以前から文庫になったら買おうと思っていて、近所の書店をハシゴしたのですが何処にも置いていない。
「4月の新刊はもう出版されていますよね?」と尋ねると「出版はされているけど、ランキングによって仕入れているからうちには置いていないものもあるよ」とのこと。
書名を言ったら置いていないと言われました…。
「漱石の本はたくさんあるのに、お孫さんが書いた漱石に関する本は置かないのか~~~!」と心の中で叫んでしまった。売れないのですかねぇ?
という訳で、少し足をのばし大きな書店で買ってきました。
著者がロンドンの漱石の元下宿部屋に行くくだりが感慨深かったです。


そして。つい先日『漱石の妻』鳥越碧・著(講談社)という本が出版されました。
鏡子夫人はどのように描かれているのでしょう?興味津々。



さかな、さかな、さかな~♪ ベイカとマダイ編

2006-05-15 | さかな、さかな、さかな~♪
勝手に個人レベル「お魚普及協会」を自負している私。海辺で育ったものですから。
(といっても、肉も野菜も果物も大好きです。好き嫌いほとんどなし!単に食い意地がはっているだけ・・・。)

今日は旬のベイカと、天然のマダイをご紹介!


この写真のベイカは生きています。透明感があるでしょう?
このままつるっと刺身でいけます。あとボイルして酢味噌で食べたり、醤油味で炊いても美味しいです。
近頃はレストランなどではトマトと煮込んだりされてますね。洋風もOK!



魚の王様、「鯛」。
最近は養殖物が出回りだして価格も安くなりましたが、やはり天然のこの美しさにはかないませんね~。
本当に奇麗な桜色です。刺身、焼き物、炊いてもよし。あらはゴボウと一緒にあら炊きにしたり潮汁にしたりと、丸々一匹、捨てるところがありません。食べ得です!

次回の「さかな、さかな、さかな~」コーナーもご期待下さいね。(またやるつもり?!)
あ~、紹介しつつ食べたくなってきた…。