私が住む町には、たくさんの桜が植えられています。
5分もかからない通勤時間でも多くの桜を楽しむことができます。
満開になった今日、母をお花見に誘ってみました。
といっても、足の調子が万全ではない母とのお花見は、車でぐるりと巡るというものです。
しかし、酔い止めを飲まないと不安な母は「今日は行かない」と言いました。
散る前に一緒に見たいなぁと思った私は、予定変更。
我が家から50mほど離れた近所の桜を歩いて見に行くことにしました。
杖を持たずに出掛けてしまったので、手を繋いで。
「お手て~つないで~♪」
嬉しくなったのか、繋いだ手を振りつつ歌いながら歩く母。
タイムマシンがあったなら。
娘の私から見ても可愛らしくて、そして面白い母の子ども時代を見てみたいなぁといつも思っていたのだけれど。
もしかしたら、こんな感じだったのかしら?
それとも私が小さかった頃、こうして手を繋いで歩きながら歌ってくれていたのかもしれないなぁ。
そんなことを感じた春の夕暮れでした。